科学的概念を踏まえた授業構成ができる教師の育成を目指し,実践的試みの方策として,コンフリクトマップ(Tsai, 2000)を取り上げた。教師は,小学校理科指導のためのコンフリクトマップ作成体験をどのように受け止めていたかを調査した。調査対象は, 小学校教師4名であった。授業前にコンフリクトマップを作成し、その後授業を行った。調査の結果,コンフリクトマップの作成は,教師にとって授業構成のための教材研究が行いやすく,児童の先行概念と概念変容を把握できるツールであり,科学的概念を捉えた授業が展開しやすいと受け止められた。
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