21世紀の時代は, 高度技術化, 情報化, 国際化が一段と進む時代であると予想され, そういう時代に対応できる青少年の育成の一環として, 昭和59年にコンピュータが導入された。しかし, 導入当時はコンピュータに取り組んでいる学校は全国でも数少なく, 研究の方向や方法がなかなかつかめない状態だった。海外及び先進校視察, 校内研修などで研究を深め, 今日に至った。当初はドリル的あるいはチュートリアル的活用が主であり, ともかく, 授業の中でコンピュータを使用することに力点がおかれていた。また, 授業の場もコンピュータ室に限られていた。しかし, 理科学習においては観察実験を重視する立場から, コンピュータを理科室に設置することとした。コンピュータの活用方法についても, 情報活用能力を育成するためには, むしろ, データベース的活用が適していると考えた。さらに, 場面場面に応じて, チュートリアル的, アニメーション的要素を加えるなど, 一層効果的な活用方法を研究している。
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