日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
26 巻, 3 号
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表紙
発表
  • - 第3学年「ものと重さ」の授業より -
    今村 哲史, 丸山 陽子, 元木 徹
    2011 年 26 巻 3 号 p. 1-6
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では、小学校理科の第3学年単元「ものと重さ」において、児童の「もの」に対する考え方を生かし、物質概念形成を目指した授業を計画・実践した。そして、プレ及びポストテストを行い、児童の物質概念の実態と、実践した授業の効果について明らかにした。授業では、児童がいろいろなものの重さを量る時間を確保し、さらに、水と氷の状態変化によって重さがどうなるのかを検証する発展課題を導入した。その結果、児童は「もの」について、形は変わっても重さは変わらないこと、大きさは同じでも種類が違えば重さは違うこと、置き方を変えても重さは同じことを理解することができた。また、児童は、手で触ったりできるものや、形、大きさ、そして重さがあるものを『もの』と認識していることが明らかになった。以上のことより、本単元の「ものと重さ」の授業は有益であったことが検証できた。
  • 佐々木 聡也, 黒澤 実姫, 村田 朋恵, 澤村 省逸, 八木 一正
    2011 年 26 巻 3 号 p. 7-8
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    野球でホームランを打つと、また、ホームランでなくてもバットの芯にボールをミートさせると、何とも言葉にし難い“快感”が伝わってくる。ボールと衝突して、バットは減速こそすれ決して加速することはないのに、加速したと錯覚したりあるいはバットが急に軽くなったと誤解されたりするこの素朴概念の原因は何であろうか。本研究の目的は、このような球技スポーツ全般に共通するボールとのインパクトにおける様々な謎の解明である。今回は、、サッカーにおいて、ボールとのインパクト前後のエネルギー変化の類似性・共通性について発表する。
  • 高橋 葉月, 佐々木 聡也, 村田 朋恵, 黒澤 実姫, 八木 一正
    2011 年 26 巻 3 号 p. 9-10
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    「送風機の風で玉を浮かせる原理」を使ってもっと楽しい実験はできないかと考え新種のものを開発した。これは、風の力を利用したビックリ面白実験で、空中で様々なリングがなぜか回転するというものである。未来の子どもたちに、この種の実験を楽しませることは、科学に夢と希望を育てることに繋がるので、理科離れ対策としては重要である。アメリカでの実験イベントでも大人気であった。
  • 村田 朋恵, 佐々木 聡也, 黒澤 実姫, 八木 一正
    2011 年 26 巻 3 号 p. 11-12
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ホバークラフトとは、上から吸い込んだ大量の空気を艇体の下に吹き込み続けることで、発生した空気溜まりの圧力によって無摩擦に近い状態となり、浮遊し滑走する乗り物である。日本国内では水上滑走の競艇用がポピュラーであるが、今回は平らな床面を走ることができるものを身近な材料で作成した。この装置の実践は数年間にわたり本研究室で行っているが、今年5 月アメリカサンフランシスコ州の小中学校3 校とサンマテオ市で行われた自作展示発表会Maker Fair において発表・出前授業を行った。アメリカでの反応と装置の改善点から、日本での実践の効果、有用性について発表する。
  • 孔 泳泰
    2011 年 26 巻 3 号 p. 13-18
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    韓国では、2011年8月に新たな小·中·高校の理科学習指導要領が公表された。予定より一年遅く、2013年度から小学校1、2学年を対象にして、新しい理科学習指導要領が順次に適用される予定である。本研究では、2011年に改訂·公表された新理科学習指導要領の構成体制に見られる特徴と学習内容の変容に重点をおいて調べた。
  • 田中 奈津美, 川村 教一
    2011 年 26 巻 3 号 p. 19-22
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では,中学校理科の「生物と環境」の学習項目で取り上げられている分解者のはたらきを調べるために,動物試料を用いた実験の視覚教材の開発を試みたものである。屋内実験と屋外実験を行い,屋内実験では試料が分解される様子を土壌断面で観察した。屋外実験では畑の土中に試料を置いた状態で変化の様子を観察した。なお,屋外実験開始後 14 時間で試料の表面は土で覆われ,分解の様子の観察がやや困難であった。
  • 高橋 由衣, 名越 利幸
    2011 年 26 巻 3 号 p. 23-24
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では学校気象台ライブカメラによる動画を分析し,盛岡地方気象台のデータとの照合から盛岡市上空における山越え気流にともなう波状雲の出現頻度と風向についての関連性の考察を行う.
  • 横田 大裕, 名越 利幸
    2011 年 26 巻 3 号 p. 25-26
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究ではヒートアイランド現象について盛岡市でも存在することを確認した先行研究をもとに,季節ごとに変化が見られるのかを自転車による移動気象観測によって明らかにし,そのデータをグラフ描画ソフト gnuplot を用いて描画・考察した.その結果,データ数が少ないので断定はできないが,季節によって低温部は若干の違いはあるものの,高温部について目立った季節差は見られなかった.今後はデータ数を増やし冬季について考察していく.
  • -雫石町・盛岡市の地形の効果を考慮して-
    小山 ひかる, 名越 利幸
    2011 年 26 巻 3 号 p. 27-28
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    岩手県は,西に秋田県がありその県境は奥羽山脈が連なっている.奥羽山脈越え,岩手県にやってくる北西風は奥羽山脈越えた後に岩手県雫石町の盆地を通り,盛岡市に流れてくる.秋田県境から盛岡市にかけるこのような地形は,特異なものと言える.以前から,この特異な地形による気象効果は定常雲などで既に確認されている.本研究では,この奥羽山脈から盛岡市にかける特異な地形を立体地形模型で作製し流速を求めることにより局地風の構造を研究する.
  • 八幡 和典, 名越 利幸
    2011 年 26 巻 3 号 p. 29-30
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    岩手県を含む東北地方北上川流域には、冬に西高東低の北西の風が吹き、それを防ぐ防風林がある。今回扇状地として有名な岩手県奥州市水沢地域において,防風林を持つ家屋の数とその設置方位に違いがあるのか。また、家の方角と防風林の位置に関係性があるのかを考察したので、報告する。
  • 伊藤 光雅, ルイス A. マルケス
    2011 年 26 巻 3 号 p. 31-35
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    インターネットインフラの完備問題やスコール・落雷等の気象変動による停電の頻発する発展途上国において e-learning による遠隔授業を推進するには課題が多い.そのためサレジオ高専と発展途上国の教育機関を対象に、鏡型データベース注1)を利用した双方向型通信の授業を展開可能とする【新たな遠隔教育システム】の構築に取組んでいる.2011 年度からは、サレジオ高専とマレーシア国マラ工科大学国際教育センター高専予備教育コースとの2校間での遠隔授業の構築を目指している.本稿では、サレジオ高等教育機構とサレジオ高専における遠隔授業の展開事例を紹介する.
  • 松浦 俊彦
    2011 年 26 巻 3 号 p. 37-40
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    先端科学教育の指導者養成を目指し、走査型プローブ顕微鏡(SPM)を用いたナノスケール観察を基礎から学び・体験する教員研修会を実施した。アンケート調査などから、研修内容が厳選され、先端科学教育の指導者養成プログラムが洗練された。また、教員研修会に学生を関わらせることで、指導者養成の効果もあることがわかった。今後は確かな指導力を保証する必要があるが、本研究は学校現場での先端科学教育が大きく飛躍する第一歩となる大きな意義を持っている。さらに、先端科学の躍動感を子どもたちに伝え、我が国の深刻な科学離れを食い止める糸口となることが期待される。
  • 三橋 功一, 山崎 正吉, 南部 昌敏, 浦野 弘, 小林 稔, 井上 久祥
    2011 年 26 巻 3 号 p. 41-46
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    免許更新講習(選択領域)の一つとして、授業設計・実施等の日常的基幹業務とそれを駆動・改善する授業観察・研究等の研究・研修業務を再考し、受講者自身の授業について新たな課題を見つける真正 authenticity な学習を検討し、校内研究・研修で適用可能な小集団協働検討の授業研究の方法〔①ビデオ授業観察・視聴記録作成、②気づき・付箋紙記入、③付箋紙整理・統合・見出し、④発表・全体検討、⑤まとめ・報告書作成〕を学び、それに基づき小学校算数授業のビデオ観察・視聴記録作成における観察者の気づきを活かして授業研究を進め、授業の特徴を抽出し、授業改善の指針、自らの授業の省察等を行い報告書にまとめるプログラムを開発した。試行の結果、Positive(真似たい)気づき(具体化、個別化、子ども・討議、まとめ)、Negative(要改善)気づき(課題・導入、展開、教授スキル)のそれぞれを受講者自ら整理・抽出し今後の自らの授業への指針を得ていた。
  • 小松 正子, 浦野 弘
    2011 年 26 巻 3 号 p. 47-52
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    授業の実態,とりわけ,子どもの姿をもとにした授業検討会を通して教師の成長を促すことを目指し,小規模校における少人数での授業後の研究協議を実践してきた。その際の 3 回の授業検討会における授業者としての自己を対象化し,その学びを検討している。その結果,子どもの事実をもとにして語る協議や自身による協議のプロトコル作成が自己の気づきに寄与していることを示している。
  • 咸陽小学校においての実践とその効果
    Jin Gyeong MOON,, Young Tae KONG
    2011 年 26 巻 3 号 p. 53-58
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では、デジタル教科書を用いた授業を小学校現場に適用し、そのデジタル教科書授業の効果性を検討した。特に、本研究ではデジタル教科書の活用のために、教授·学習方法を模索することに主な重点を置いた。デジタル教科書を用いた理科授業を行った結果、教師たちのデジタル教科書に対する理解度とデジタル教科書の活用能力が向上した。また、PTAや地域住民たちのデジタル教科書に関する認識も向上した。デジタル教科書を用いた授業が児童たちの教科別態度、自己主導的学習能力、問題解決力で及ぼす効果を調べた結果、研究集団と比較集団間に、統計的に有意味な差は見られなかった。
  • 山本 桃子, 名越 利幸
    2011 年 26 巻 3 号 p. 59-60
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    気象庁の現業で使用されている数値シミュレーションソフトを収録した DVD を利用し,DVDに内蔵されている LINUX 上にあるアプリケーションプログラム(NHM)を駆動し,市販のPCで,地域の大気環境を調査しようと試みた。
  • 安達 和美, 加藤 史弥, 松田 洋, 加藤 基, 山下 清次, 川村 教一
    2011 年 26 巻 3 号 p. 61-64
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    筆者ら他,秋田大学理科教育学研究室所属の教職員・学生は,秋田県内で児童生徒を対象とした科学体験教室を実施し,アンケート調査をすることで,科学系の社会教育施設がある地域とない地域で参加者の科学体験教室への意識の差異が見られるかを検討した。調査の結果によると,地域ごとの意識の差異は小さかった。また,全体的に参加児童の実験・観察への満足度は高かったが,秋田市内の学校に所属する児童に比べ,科学体験活動への参加経験が尐ない傾向にある他の地域の児童であっても,科学体験教室自体への興味・関心はそれほど高くないということがわかった。
  • ―児童対象のアンケート調査から―
    今野 弘平, 藤田 静作
    2011 年 26 巻 3 号 p. 65-68
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    河川の洪水に対して児童がどのような認識を持っているか,また小学校理科で学習する流れる水の働きと,洪水を関連させて考えることができているかを,児童を対象としたアンケート調査から明らかにすることが本研究の目的である。調査では,流れる水の働きを学習していた6 年生の児童は,未習の4,5 年生の児童に比べて洪水に対する認識が高いという結果が得られた。一方で,流れる水の働きを学習しても,河川の水の流れをほとんど理解できていない児童の存在も明らかになった。
  • 黒澤 実姫, 佐々木 聡也, 村田 朋恵, 八木 一正
    2011 年 26 巻 3 号 p. 69-70
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    前年、粉塵爆発について発表した。再現性もありより確実な実験ができたが演示実験主体であった。そこで、少しでも多くの子に体験させられるより簡便な装置を製作した。今回は、それを使って5 月24,25日にアメリカのサンフランシスコにある小学校・中学校で出前授業を行った所、大変好評であった。
  • 佐々木 聡也, 村田 朋恵, 黒澤 実姫, 高橋 葉月, 井上 祥史, 八木 一正
    2011 年 26 巻 3 号 p. 71-72
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    遊園地はジェットコースターなど子どもにとってワクワクする非日常的な面白物理体験が一杯で、楽しい力学体験の宝庫である。これを「遊園地は巨大な科学実験室だ!」という認識に立って、科学体験学習会を地元の遊園地で10 年前から毎年夏に実施してきた。楽しみながら「科学する心」を育てるだけでなく、怖い乗り物にもビクつかない勇気と冷静さを持つチャレンジ精神を持つ子どもの育成を目指し、「地域からビッグな子を育てよう」という取り組みを行ってきた。今年は、震災の復興支援の一環として、岩手県沿岸の津波被災地の子ども達を対象にイベントを行った。本研究では、今回の科学体験学習会の経緯や成果、今後の課題や展望について紹介する。
  • 佐藤 寿仁
    2011 年 26 巻 3 号 p. 73-76
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究は,中学校数学・新学習指導要領における領域「C関数」と「D 資料の活用」とを相互に関連させ,学習効果を相乗的にあげるために,データから“傾き”を見出し,それを活用して問題を解決していくことに着目して教材を開発し,授業実践を行ったものである。データ分析から“傾き”を見出し,それを予測や判断に活用することからデータ分析の有効性の感得や関数的な見方を深めることにつながることを述べたものである。
  • 杜 威
    2011 年 26 巻 3 号 p. 77-81
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    21 世紀入りにともない,中国の学校教育はエーリト教育から大衆教育へと大きく変わろうとしている。2005 年から 2009 年までの 4 年間,高等学校への入学率は約 5 割から約 8 割に急上昇した。新しい数学教育課程は,小中学校の場合,「すべての者が価値のある数学を学ぶ,すべての者が必需の数学を獲得できる,それぞれの者が数学においてそれなりの発展を達成できる」(全日制義務教育数学課程標準,2001)という理念の下で制定・実施されており,高等学校の場合,「数学科が後期中等教育で実施される主な教科の 1 つであり,数学の最も基本的な内容を網羅すべき,国民の素質を培う最も基礎的な教育課程である」(普通高中数学課程標準,2003)という考えの下で制定・実施されている。本稿はこの新課程に準拠する教科書の特徴や内容の扱い方などの一部分に焦点をあてたものである。
  • 宮本 俊光
    2011 年 26 巻 3 号 p. 83-88
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究は,面積の指導において,公式がなければ面積の比較が出来ない様な場面を通して,面積の公式の有用性について児童に対して実感させることによって,面積の公式の学習しに対する強い動機付けを促すものである.従来は,公式を与えられてそれを用いて問題解決することに重心がおかえてきた傾向があるが,これからの時代に求められる算数・数学の授業はその必然性が問われ,またそれに答えられる様な教員養成が求められる.
  • 宮本 俊光
    2011 年 26 巻 3 号 p. 89-92
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿は,児童の数学的表現を育成するための教材開発をすることを目的とする.そのために,児童一人ひとりが自己の考えに基づいて考察する態度の育成が重要であると考えた.そこで,自分の考え方を相手に分かりやすく表現ることはもちろん自己の考えの整理のためのも図,式及び数直線等を利用して表現できる児童を育成したいと考え,そのための教材開発をした.その授業提案である.
  • OKADA Tsutomu
    2011 年 26 巻 3 号 p. 93-96
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    東日本大震災後の福島県では地震・津波被害に加え,原子力発電所の事故による被害が加わった。震災直後は産官学市民による科学普及活動の連携事業「ふくしまサイエンスぷらっとフォーム(spff)」が連携協力しながら、被災地訪問活動など一定の役割を果たした。しかし時間の経過とともに各参加機関に様々な課題が生じてきた。本発表では特に原発事故による放射能汚染の問題で科学教育に携わる機関にどのような問題が生じているのかを調査結果から考察し、同プロジェクトの活動の限界や現状と課題を明らかにする。
  • -東北地方太平洋沖地震前後の秋田県内アンケート調査より-
    明石 和大, 川村 教一
    2011 年 26 巻 3 号 p. 97-100
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では東北地方太平洋沖地震前後に実施した調査のデータ比較を基に,今回の地震前後で中学校理科教員の地震の教材に対する見方がどのように変化したかを検討した。教員は動画や写真を地震前から教材として多く用いている。今回の地震後には,主にパンフレット・副読本,新聞記事,書籍(漫画を含む)を教材として入手した。一方,地震後でも地震や津波への関心度が低い教員は,情報を入手しようとしない傾向にある。
  • -秋田県内の教員向けアンケート調査より-
    田口 瑞穂
    2011 年 26 巻 3 号 p. 101-106
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では,秋田県の小学校における地学分野の野外観察学習における課題を明らかにするために,野外学習の実施状況と野外観察学習に対する教員の意識についてのアンケート調査を行った。その結果,次の課題が明らかとなった。 1.夜に月や星の観察を行う学習指導の実施 2.月と太陽の位置関係がわかるような観察記録を行わせる指導の改善 3.観察に適した川や露頭の選定と教材化の推進 4.教材化された川や露頭の情報提供
  • ―秋田県央部の中学校3年生に対するアンケート調査をもとにして―
    保坂 学, 藤田 静作
    2011 年 26 巻 3 号 p. 107-110
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    中学生の放射線に関する認識や放射線の学習に対する期待について明らかにするため,中学校3年生を対象にアンケート調査を実施した。調査の結果,放射線の実体を正しく認識していると考えられる中学生は2割に満たなかった。また,放射線に関する用語等の認知度「同級生に説明できる」は比較的低かった。しかし,中学生の放射線に対する関心は高く,放射線の危険性,放射線の性質,放射線と健康との関係について学習したいと考えていることがわかった。
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