日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
19 巻, 5 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
表紙・目次
【セクション1:研究発表】
  • 栢野 彰秀
    原稿種別: 本文
    2005 年19 巻5 号 p. 1-6
    発行日: 2005/04/23
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    普通教科「情報」の学習は高校生にどのように捉えられているのか、このことを明らかにするために前稿に引き続き、学習者の描いたイメージマップに分析を加えた。その結果、以下の2点が明らかになり、今後の教材開発のための第一次資料を得ることができた。① 筆者が前稿で論考した諸点について、イメージマップの構造性の検討の面からも改めて確認できた。② 一部の学習者のみに限定されるが、学習者個人の情報に関する概念や知識の獲得状況が明らかになった。
  • 井上 泰行
    原稿種別: 本文
    2005 年19 巻5 号 p. 7-12
    発行日: 2005/04/23
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    普通教科「情報」が展開されて2年目が過ぎようとしている。「情報A」の授業では、コンピュータやソフトの操作を重視するのではなく情報の活用や問題解決能力の育成か問われている。そこで本校の1年間の授業を振り返って生徒の実態と内容を整理し課題を見つけたい。アンケート結果から、入学時の生徒の能力差ははっきりとあることがわかった。パソコン操作ができないと思うっている生徒たちも「ワープロソフトの操作」などには興味・関心を持っている。しかし、パソコン操作などで少しでもわからなくなるとすぐにあきらめてしまう傾向にある。また、コミュニケーションについても苦手意識があることがわかった。これらのことをもとに、今後の授業改善を図りたい。
  • 三浦 和博
    原稿種別: 本文
    2005 年19 巻5 号 p. 13-18
    発行日: 2005/04/23
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本校が連携型中高一貫教育校となって, 本年度で5年目になる。全校生徒の約8割を御調中学校卒業生が占めている。乗り入れ授業をはじめ, 合同体育大会などの行事やクラブ活動の合同実施などを行い, 中高の結びつきを強めてきた。しかし, 現在のカリキュラムは中学校・高校, それぞれ3年間で終了するようになっている。今後ますます, 中高の結びつきを強めていくためにも, 6年間を見通したカリキュラムの作成が必要であると思う。私見ではあるが, 連携型中高一貫教育校において, 6年間を見通した情報教育のカリキュラム内容について述べたいと思う。
  • 凍田 和美, 渡辺 律子
    原稿種別: 本文
    2005 年19 巻5 号 p. 19-22
    発行日: 2005/04/23
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    社会の急速な情報化を背景に、学校教育の場や児童・生徒の家庭にもコンピュータやインターネットが浸透し、教育の現場でコンピュータやインターネットを活用した授業が行われるようになった。学校の情報化への対応を円滑に進めるために、文部科学省によるコンピュータの整備計画が展開されている。また、著作権法の例外措置が拡大され、教育の情報化に対応し教育現場で著作物を利用することができるようになった。児童・生徒がこうした情報社会で安心・安全に情報活用行動をとるためには情報モラルの育成が必要となる。本研究では、大分における「学校教育の情報化と情報モラル意識」の現状を調査した。これにより、今後、学校の情報化により求められるものが何かを考察した。また、教育現場や家庭でどのように情報モラルに関する教育が行われ、児童・生徒にどのように情報モラルを伝えるべきかを考察した。
【セクション2:研究発表】
  • 礒本 光広
    原稿種別: 本文
    2005 年19 巻5 号 p. 23-28
    発行日: 2005/04/23
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    学習指導要領の改訂が2008年に行われる。そのポイントはICT教育, 起業家教育であり, それは, 今後の専門高校での重点目標となる。広島県においても起業家教育は盛んに行われ, 私も日々, ICT教育にいそしんでいる。そこへ国際的学力比較調査の結果が相次いで発表され, 教育界に激震が走った。その結果は日々, 漠然と感じていたことを明示されたようでもあった。生徒の学力は二極化し勉強する生徒としない生徒にはっきりと分かれている。基礎的な知識もなく九九もできない生徒に過度の情報教育, 起業家教育は時期尚早である。勉強のできない生徒にはまず自信をつけさせることが肝要である。私はそのためにタッチメソッドの習得をさせている。これにより生徒は自信がつき, 目を輝かせるようになった。自信がつけばやる気も出てくるし, 授業を楽しいと感じるものである。
  • 安藤 喜代美
    原稿種別: 本文
    2005 年19 巻5 号 p. 29-34
    発行日: 2005/04/23
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    今日、グローバル化の進展を踏まえ、多くの大学・短期大学で積極的に海外研修がカリキュラムに取り入れられている。海外研修プログラムは、すでに開拓の時代を終え、その一層の充実・発展が求められる時期を迎えている。そのためには、幾多の大学でおこなわれている海外研修プログラムの実効性を標準化された尺度を用いて、客観的に評価していくことが不可欠となっている。本研究は、名城大学人間学部で実施されている短期海外研修が、実際に学生の英語力向上にもたらした効果を、TOEICスコア、研修先機関の成績評価等の分析を通じて、客観的に評価することを狙いとしている。
  • 近藤 勲, 平松 茂, 永野 和男, 三宅 秀生, 橋本 優美子, 向井 里江
    原稿種別: 本文
    2005 年19 巻5 号 p. 35-40
    発行日: 2005/04/23
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    e-Japan戦略に基づく学校教育へのICT導入は, ディジタル学習教材の開発, 教員研修の充実, 新たな学習方法の開発などの波及効果が見られる.岡山県情報教育センターでは, IPA(情報処理振興事業協会(現, 独立行政法人情報処理振興機構) : Information-technology Promotion Agency)が2002年にCEC(コンピュータ教育センター : Center for Educational Computing)を通じて提供した17,000件のディジタル学習素材コンテンツのデータベースに独自に開発した学習素材コンテンツ約3,000件を加えた.そして, 約20,000余件とした当のデータベースを専用ウェブサーバに搭載し, 県内のみならず全国の学校で利用できるように配信している.本研究は, このデータベース検索に当たり, バーコードを援用した専用検索システムを開発し, 試用段階に至ったので報告する.
  • 益子 典文, 松川 禮子, 加藤 直樹, 村瀬 康一郎
    原稿種別: 本文
    2005 年19 巻5 号 p. 41-46
    発行日: 2005/04/23
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    現職教師を対象とした全日制2年間の大学院では, 対面式の講義が中心であるため, 通常の講義と同様の学習のマネージメントでよい。しかし「働きながら学ぶ」遠隔学習環境下における講義の場合, 様々な学習の次元をブレンドすることが想定され, 対面式とは異なる学習のマネージメントが必要となる。本研究では, 働きながら学ぶ現職教師を受講生として想定した場合の, 同時的・非同時的コミュニケーションのブレンドの考え方, ならびに実際の夜間遠隔大学院において試行した学習のマネージメント方略とその結果について報告する。
【セクション3:ワークショップ】
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