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平賀 伸夫, 三ツ川 章, 斉藤 仁志
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
1-4
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
国語と理科の教科書から科学的知識を抽出し, 教科間で扱う時期, 内容を比較した. 国語で扱う科学的知識の多くは理科の学習時期より先行しており, 内容も理科より具体的かつ高度であった. 国語の授業で科学的内容を扱う場合, 関連する知識の情報源が必要である. 情報源としての博物館利用を提案した. 利用しやすくするためには, 国語の教科書で扱う内容が, どの博物館で体験できるのか, 実物を確認できるのかを検索できるデータベースが必要である. データベース作成のための計画を示した.
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東 徹哉, 牧野 治敏
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
5-11
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は, 小学校教員と水族館学芸員とが, それぞれの専門性を発揮しながら協働し, 児童の感性の育成を目指して行った自然体験活動についての報告である. 水族館学芸員と協働した生き物を捕まえる活動が, ふるさとの自然に対する見方や考え方にどのような影響を与えたのか, 2つの研究授業後の児童の変容を通して, 自然体験活動の学習効果について一考察を行う.
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橋本 健夫, 原田 康英, 松本 結花
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
13-16
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
長崎市科学館が新設されて, 10年が経とうとしている。この間, 科学館を市民や子どもたちの身近なものにするために様々な工夫をしながら企画・運営を行ってきた。その一つは, 広報活動の強化である。そして活発な事業を支える人材の確保のための「サイエンス・サポーター」制度の創設である。これらによって, 科学館利用の裾野を広げ, 運営の円滑を図ってきた。また学校教員との連携については, 小学校教員を中心とした「長崎理科教育研究会」が誕生し, 学校と科学館を結ぶパイプが太くなりつつある。これによって理科の教員の指導技術や知識の向上に向けた科学館としての貢献が可能となってきている。
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中林 健一, 中垣 亜佑美, 横山 育生
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
17-20
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
宮崎科学技術館と青少年のための科学の祭典が地域の科学コミュニケーションの場としての役割を果たしていることについて検討した。科学的展示を中心とする科学技術館で自然科学の体験型イベントである科学の祭典を開催することにより、学校の教師や生徒、大学の教官や学生、さらに館職員と来館者との相互の科学コミュニケーションを図る場となることが明らかになった。今後、地域の人的・知的資源のネットワーク化の充実と活用のための科学技術情報提供の場として期待されている。
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村橋 正実, 宮脇 亮介
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
21-24
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
科学系博物館と学校との連携が子どもたちの科学離れを阻止するために有効なものと考える教員は少なくない。昨今, 科学系博物館と学校との連携実践は全国各地で増えつつある。しかし, 膨大な博物館資源を教材化する時間的余裕が教員にはないのが現状である。本研究では, 博学連携のあり方を考察し, それをコーディネートする人材の存在(コーディネーター)が不可欠であることの重要性について提案する。特に, 子どもたちの興味・関心を高める豊富な学習資源を持つ科学系博物館(動物園・水族館等)と学校が連携する授業をどのようにコーディネートし, 学習過程を構築するべきか。その経緯について具体的事例を簡潔に示しながら述べていきたい。
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杉浦 貴史, 川上 昭吾
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
25-30
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
愛知県博物館協会に加盟する130館及び愛知県内公立小・中学校279校(全体の約2割)を対象として2種類の調査を行い, 愛知県における学校と博物館の連携の実態を明らかにした。愛知県では, 多くの教員が博物館と連携した実践を行っていた。しかし, 学校が博物館に求めていることと博物館の教育活動の実状との間には大きな差があり, 特に「地理的条件」や「人員不足」などに問題点があった。愛知県において学校と博物館の連携をより一層深めるためには, 学校, 博物館, 様々な立場の人間が協力して現状の問題を解決するための方法を見出していく必要がある。
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山口 尚子, 楠 房子
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
31-34
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
筆者らは携帯端末を使用し、博物館での静的な展示への学習支援を行い、デジタルコンテンツのデザインの手法を提案している。今回は、動物園と博物館のコンテンツを連携させるプロジェクトに参加し、画像認識を使った携帯電話コンテンツのデザインの提案と制作を行った。またその実験も行った。
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稲垣 成哲, 武田 義明, 竹中 真希子, 大久保 正彦, 黒田 秀子, 出口 明子
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
35-38
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
筆者らのプロジェクトチームは, ケータイを利用した情報共有支援システム(clippicKids)を開発している. 今回, このclippicKidsを利用して, 専門家と学習者がインタラクティブな観察活動を展開できるバーチャル植物園を構築した. 大学生を対象に実施した実証実験の結果からは, 概ね肯定的な評価を得ることができた.
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軸丸 勇士, 大森 美枝子, 田代 恵, 照山 勝哉, 中谷 京一, 河野 志津子
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
39-44
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
野生ニホンザルの生息地の一つである高崎山自然動物園(大分市)。その山の麓に平成16(2004)年4月, 学習施設「おさる館」が開館した。山や館を訪れた人々のニーズをアンケートにより掴み, それを活用した見学や学習支援のための人材育成とその手法について紹介し, 連携した科学教育の必要性を述べる。
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大森 美枝子, 軸丸 勇士, 伊藤 安浩, 照山 勝哉, 田代 恵, 洲崎 洋昭
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
45-46
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
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藤井 浩樹
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
47-50
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
総合的な学習の時間や理科における「地域の人材と連携した授業づくり」を取り上げ, その過程と教師の成長との関係を事例を通して検討した。授業記録に基づいてインタビューを行ったところ, 教師は, 地域の人材がもつ文化的資源の性質と伝達の仕方や, 子どもとの対話のあり方について考えるようになったこと, 自分自身の生き物や海に対する見方が変わり, 学習の素材に対する価値観が変わったことがわかった。
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中山 迅, 山口 悦司, 里岡 亜紀, 串間 研之, 松田 清孝, 山本 琢也
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
51-54
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究では, 理科教師を科学コミュニティと学校の保護者や地元のコミュニティの接点に位置する者ととらえ, 保護者らに科学を伝えるサイエンス・コミュニケータとしての力量を育成する教員研修プログラムの事例を作り出す試みに取り組むことにした。具体的には, 次のような取り組みに着手する。(1)博物館・中学校, 大学のスタッフが協力して本研究のメンバーの一人である理科教師の科学コミュニケータとしての力量を向上させた上で実際に保護者らに科学を伝える活動に従事するまでの研修プログラムを作成・実施する。(2)理科教師の成長を認知的な観点から分析して研修プログラムの評価を行う。今回は, これらにかかわる一連の研究の全体計画を明らかにすることを目的とする。
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寺田 安孝
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
55-60
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
文部科学省は, 「科学技術・理科大好きプラン」などを通じて, 科学技術に対する子ども達の興味関心を喚起する施策を展開している。サイエンス・パートナーシップ・プログラム(SPP)はそのひとつであり, 地域の教育機関と学校との連携を支援している。本校では, SPPを活用した博物館との連携プログラムに取り組み, その効果と課題について検討してきた。その結果, 実施した連携プログラムは, 学習内容に対する生徒の興味関心と意欲を効果的に高めるとともに, 理解を深める効果があることが分かった。一方, コーディネーターなどの不足, 授業時間の確保の問題および汎用性の向上など, 実施に際しての課題もいくつか浮かび上がった。これらを踏まえ, 継続して実施でき, かつ博物館を訪れる高校生の多くが利用できるように, プログラムの改良とその啓発をはかることが今後求められる。
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佐藤 博
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
61-64
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
福岡県サタデースマイルひろば事業は福岡県青少年アンビシャス運動の一環としてはじめられた。この青少年アンビシャス運動は「豊かな心、幅広い視野、それぞれの志を持つたくましい青少年の育成」を目指した県民の県民による運動です。いくつかの工業高校ではサタデースマイルひろばと称して土曜日を有意義に過ごすため、小中学生対象に「ものづくり教室」やスポーツ教室を開き、高校生と小中学生の交流を目的に始められた。ここでは、「ものづくり教室」の内容の紹介をし、地域と連携した科学教育について考察する。
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凍田 和美, 坂本 寛喜, 渡辺 律子
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
65-68
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
社会の急速な情報化を背景に、学校教育の場や児童・生徒の家庭にもコンピュータやインターネットが浸透してきた。文部科学省は、各教科等の授業の中で、教師がプレゼンテーションをしたり、児童・生徒がコンピュータやインターネットで調べたり、他の学校などと交流したりすることによって、「わかる授業」や「魅力ある授業」の実現を目指している。しかしながら、学校によっては環境が整っていない、教える教員がいないなどの課題も依然としてある。本研究では、1999年1月に、県南の小中学校の先生の集まりから始まり、大分県内の小中高大学の先生方が情報教育の進展、教育の情報化の推進を草の根的に進めている「大分県情報教育研究会」の活動状況とその課題について報告する。
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園屋 高志, 関山 徹, 河原 尚武, 吉村 和也
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
69-72
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
筆者らはこれまでに、鹿児島大学教育学部と鹿児島県内離島の学校をインターネット及びテレビ会議システムで結んで、相互に支援する交流システムを構築し、①教員と教育学部生との交流、②児童と大学の専門家との交流、③授業実践に関する教員研修や相談業務、などを行ってきた。本研究は、今後の交流を促進するために、その手順やノウハウをまとめた「活用マニュアル」を開発することを目的としている。
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日高 俊一郎
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
73-78
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
質問紙調査を行った結果, 虫嫌いの子どもの親は虫嫌いである割合が高く, 虫好きの子どもの親は虫好きである割合が高いことがわかった。また, 虫好きと虫嫌いでイメージする虫の種類に違いがあることがわかった。さらに, 男女を問わず, 小さい時は虫が好きであり, ある年齢を境に虫嫌いになる傾向があり, その年齢が男女で異なることがわかった。この結果をもとに, 虫嫌いになる過程を仮説として設定することができた。
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下出 祥子, 小川 正賢
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
79-84
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
ROSE(The Relevance of Science Education)とはオスロ大学を中心とした国際比較調査プロジェクトであり、各国で実施されている科学学習と子どもたちの実生活との関連性に関する情報を収集して比較することを目的としている。本研究では、その日本データを用いて、生徒を理科好嫌度に関して三つの群([理科好き]群、[理科嫌い]群、[隠れ理科好き]群)に分類し、自分の経験した理科授業に対する意見と自分の将来の仕事に対する意識に関して、三群の回答にどのような違いがあるのか分析を行った。その結果、自分の経験した理科授業に対する意見では、ほとんどの項目で、三群の回答パターン間に有意な差が認められ、理科の好嫌度が理科授業観に大きな関係性があるということがわかった。将来の仕事観については、三群によって回答パターンが有意に異なる項目群と、回答パターンに有意な差がみられない項目群、有意な差はみられないが全体としての性差はみられる項目群とに分かれることがわかった。
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大森 美枝子, 軸丸 勇士, 伊藤 安浩, 照山 勝哉, 田代 恵, 洲崎 洋昭
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
85-90
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
2005年8〜9月、大分県下の66小学校と32中学校の教員1800人を対象に「総合的な学習の時間」をどの様に捉え、実施しているのかを知るために質問紙による調査を行った。これより、「総合的な学習の時間」を試行錯誤しながら取り組んでおり、様々な苦労や解決しなければならない課題が教科指導以上にある。その中でも特に小中学校でのこの時間に対する認識の違いが大きく、それが取り組み姿勢や総合的な時間のあり方に反映していることが判った。ここではその実施の様子を紹介し、今後のこの時間のあり方について述べる。
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山中 千尋
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
91-94
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は, 科学・技術教育と進路指導の, 戦後日本における意識と社会的期待を検証した. 戦後, 科学・技術教育と進路指導は共に飛躍的に発展した. しかし, それは自然発生的な事象ではなく, 社会的現実に迫られた経済産業界による強力なリードの結果生じた事象であった. 科学技術者養成の志向が強い中, 進路指導は受験のための進学指導に偏り, 本来の目的から変容を余儀なくされた. これには, 現代において, 科学・技術教育とキャリア教育の関係を構築するために重要な示唆が含まれている. 個々人の人生設計に貢献度の高い, 科学・技術教育を通じたキャリア教育という考え方を提案する.
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渡邉 重義
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
95-100
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
教育学部・教育学研究科において地域教材の開発研究を取り入れた教育・研究活動の事例を提示し, その効果と課題について考察した。講義・演習, 卒業研究, 修士論文研究および学生の自主的プロジェクトの支援などにおいて地域教材の開発研究を取り入れた結果, 学生が主体的に取り組むプロジェクト型の学習が導かれ, 開発の過程では地域をみる視点, 教材化の技能, 地域を教材化する手順などを学ぶことができた。また, 開発した教材の中には実際に教育実践において利用されるものも生まれた。
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小石 寛文, 稲垣 成哲, 松下 悟朗, 藤本 雅司, 高野 由紀子, 合田 あゆ美, 田中 千寿, 吉田 寛子
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
101-106
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究では, 理科教育における実験衣を着用することの効果を調査する. これまでに実験衣に関して科学や科学者のイメージは調査されているが, 実際に実験衣を着用することで意識がどう変化するかについては十分に調査がなされていない. そこで, 事前調査をした上で, 実際に実験衣を着用させた後の意識調査を試みた. 本稿では, これら事前調査と事後調査(授業後の意識変化)の結果と, 同時に実施した教師の意識調査の結果をあわせて報告する. 調査の結果, 実験衣の着用に関して, 安全性や服の汚れに対する意識が高いこと, 女子の方が男子よりも実験衣着用に対する意識が高い傾向があること, 実際に着用した場合, 中学校2年生の方が小学校6年生よりも実験衣着用による効果に対する意識が高まったこと, 教師は実験衣の着用に積極的であることが明らかになった.
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板井 悟, 牧野 治敏
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
107-110
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は, 子ども達の実態調査, 教師の事前調査結果を踏まえ自然体験活動を行った。虫が嫌いな子ども達がカブトムシ, クワガタムシを採集する過程で様々な生きものと出会うことが, 今まで興味・関心のなかった地域の自然を知る契機となった。また夜の昆虫採集は子ども達には魅力的な経験となり, 興味・関心を高めることができた。
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石内 久次, 柳瀬(赤松) 万里
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
111-116
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
都名所図会, 江戸名所図会, 阿波名所図会等の江戸時代の版本を中心とした画像情報主体の古典籍データベースを作成し, 江戸時代から現代につながる各地方や地域の文化および風俗などを構造的に解析できるシステムの開発研究を行っている。古典籍である名所図会の挿画に含まれる事物に対して, 各種の情報の付与を行い, 文字情報と画像情報との関係から多面的な分析が可能なシステムを設計し, 挿画に含まれる事物の分布状況を明らかにして, それぞれの事物がもつ情報の系統性, 重複性, 関連性の分析を行っている。さらに, 他の研究分野や学校教育との連携を前提とした古典籍データベースの設計および構築方法についても検討している。
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牧野 治敏, 田中 平, 山田 重隆, 久々宮 浩之, 庄司 峻介, 柴田 真
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
117-119
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
社会教育施設を利用した科学教育について, その問題点と今後の課題, 解決策を探るものである。その目的のために, 水族館に話題を絞り, 以下のように現状を概説し, 効果的な教育利用の手法を考察した。1.水族館をとりまく社会的な情性 2.水族館での教育の実践例 3.小学校における教育利用の実践例 4.水族館と連携した学習の成果発表
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田中 平
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
119-
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
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山田 重隆
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
120-
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
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久々宮 浩之
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
121-
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
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庄司 峻介, 柴田 真
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
122-
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
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渡辺 勇三
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
123-126
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
先般、家庭こそ理科教育の原点であると云う視点から「お茶の間宇宙教室の提唱」と題して、主として、真空と大気と希薄な大気の高山について議論した。今回は「街角宇宙教室の提唱」と標記して、重力・無重力、及び異なる重力の世界、並びに、星座学習に関して考察する。街には天と地がある。公園の遊具を糸口にして重力のある世界について検討する。更に、瞬間的に無重力状態を体感できるフリーフォールやバンジージャンプに触れる。加えて、宇宙の無重力の世界に関し略述する。また、重力の異なる他天体について記述する。本稿の後半では、夜空の星座に関し述べる。始めに、公民館の企画した夏休み星空教室について概説し、星座観測の極意を略述する。次に、市の小学校の理科教育の現状を調査研究して、現場の抱える今日的課題を浮き彫りにし、将来の望ましい学習形態を展望しようとする研究計画の大まかな輪郭を報告する。科学マジックを主とした体験教室などでびっくり(感動とも云える)実験学習が流行っている。ここでは近所の日頃の生活において五感で感じる感触と直結した学習を提言したい。肌で捉えた実感から体系的に展開される「自然の道理」を学ぶ理科を提唱する。例を掲げる。幼い頃にシーソーでバランスをとって遊んだ時に体感した感覚が、アルキメデスの梃子の原理を学習した時に鮮烈に呼び戻されるように、実感に沿って重力の科学を順序立てて勉強する。
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伊藤 伸也
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
127-133
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
本稿の目的は、フロイデンタールの数学教授学における中心的な教授原理である「追発明」に関連する数学的概念を明確化し、構造的に明らかにすることである。そこで、「追発明」の数学的構成要素として「数学化による領域の組織化」を抽出、その意味を明確化し、それが教授に与える方向性と機能の検討の上で、その概念の構造とそれを支える基底的観念について考察した。「数学化による領域の組織化」とは、現実世界に始まる経験の「領域」を、学習者が「数学化」によって、数学的なことがらにし、局所的、大局的に数学的な構造へと組み込み、「関係で満ちた数学」を作り上げる一連の諸活動を意味する。その概念は、教授原理「追発明」が目指す教授学習過程全体でなされるべき数学的活動の長期的なあり方を規定すること、また、それは特に、数学を、組織化が意識的に、高い水準においてもなされる活動とし、現代数学を「古い数学の形式的な改作」とする数学観に支えられていることが明らかになった。
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銀島 文, 山口 直美
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
135-138
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
高等学校の科目「数学I」は高等学校数学の基礎的な内容を含んでおり, 中でも2次関数は重要な内容である。しかしながら生徒の状態は望ましいものとはいえない。また一方で, 高校では生徒の特性などに応じた多様な科目選択があり得るため, 教師は生徒の実態に応じた指導をする必要がある。本研究では, 補充的な学習に焦点を当て, ワークシートを活用した指導の方策を開発する。
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須田 良子
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
139-142
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
児童の問題解決するという活動は、学習歴に大きく左右される。特に、下位群の日々の不成功の繰り返しは、自信喪失につながり、全体の学習の場にはなかなか参加するような場にならない事が多い。一斉で行われた学習に少しでも積極的に参加するような場があることにより、他群にも影響すると考えている。実際の学習場面で下位群の児童を生かされた事が成果として感じられたのは、学ぶ集団に変化している様子と、特に下位群の調査結果によるが、下位群の問題解決の影響を十分に示唆するものではない。
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岩切 信二郎, 中山 迅
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
143-148
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究では, 反復再生が可能な反復再生可能型描画ソフトを小学4年生の「物の温まり方」の授業に導入した。反復再生機能によって, 教師が児童の概念変容や思考の流れを時系列で把握したり, 児童がアニメーション的に自分の考えを伝え合ったりすることができる。今回の研究では, 再生機能により自分の描いた絵のふりかえりを行ったり, 自他の考えを伝え合ったりしながら, より科学的な考えをつくりだすことができる。
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中西 英, 中山 迅
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
149-152
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
フリー
小学校4学年の単元「空気や水をとじこめると」において, 反復再生可能描画システムPolka(Process Oriented Learning system for Knowledge Acquisition)を活用した授業を実施した。学習過程の予想, 修正, 説明のそれぞれの段階において, Polkaを用いることで, 子どもたちにどのような「対話」や「振り返り」が生まれ考えが表現されたのか, 描画の記述内容とその変化, ビデオ, アンケート等から考察した。そこから本単元の学習過程のどの段階でどのような活用を図ることが効果的か検討した。
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三浦 宗介, 杉本 雅則
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
153-156
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
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本論文では, 学校教育での音楽授業で行われる唱歌や楽器演奏において, 学習者のリズム学習支援を目指したT-RHYTHMと呼ばれるシステムについて述べる. T-RHYTHMは, 各々の学習者に対し, 自分のパートのリズムを触覚を介して伝えることで, 唱歌, 演奏できるようにする. 触覚への刺激は個々の学習者に与えられるので, 聴覚を通して提示される自分以外のパートの音声や旋律に惑わされることなく, 学習者はリズム学習を進めることができる. T-RHYTHMは, 伴奏者の演奏からテンポを抽出し, そのテンポに合わせて楽曲のリズムを無線通信で各学習者の振動デバイスに伝える. T-RHYTHMの効果を検証する実験を千葉県内の小学校にて行っている.
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鈴木 栄幸, 加藤 浩
原稿種別: 本文
2005 年 20 巻 4 号 p.
157-162
発行日: 2005/11/26
公開日: 2017/11/17
研究報告書・技術報告書
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コンピュータを利用した遠隔同期協同作業環境における作業支援の方法について考える。相互行為リソースとしての機能に注目して身体を遠隔作業の場に再構成するという考え方に立ち、同期型CSCLシステムに複数マウスカーソル機能を実装した。本研究では、このシステムの評価をおこなう。評価にあたっては、他者のマウスカーソルが表示される設定と、自分のマウスカーソルのみが表示される設定を用意し、それぞれの設定における協同作業のしやすさを、大学生を被験者として比較した。作業場面のビデオ分析をとおして、被験者らが、マウスカーソルを相互行為リソースとして利用しつつ、遠隔指示を成し遂げ、また、分業の編成をおこなっていることが明らかになった。
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