日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
1 巻, 2 号
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表紙・目次
  • 天花寺 博司
    原稿種別: 本文
    1987 年 1 巻 2 号 p. 1-6
    発行日: 1987/01/17
    公開日: 2017/11/17
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    「学校教育へのコンピュータ導入」に関する教職員の意識調査を実施した。この調査はコンピュータ導入に対する見解、可能性等を記した30項目についてどのように思うかを尋ねたものである。分析では性別、校種別、職種別、経験年数別に分けそれぞれの特徴を検討した結果、①全体では導入に対してやや肯定的であるが将来の実現についてはかなり懐疑的であること ②男女間、校種間、職種間、経験年数間にかなりの差異や顕著な傾向があること等が分かった。一方、コンピュータに関する現職教育の事例では本年度実施したCAI研修講座の状況や受講者の特徴等を報告した。これらのことを踏まえてコンピュータに関する現職教育の今後の課題として、①女子教員にとっても興味・関心が持てるような内容、方法を開発していくこと ②教員の意識を変えるような研修の体系化を図ること ③研修講座の開催は10年未満の教職員に重点を置くこと等を指摘した。
  • 板倉 安正, 松田 純雄
    原稿種別: 本文
    1987 年 1 巻 2 号 p. 7-10
    発行日: 1987/01/17
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 松村 幸輝, 仁保 寛二, 大西 良雄, 多喜 正城, 家本 修, 川又 利一, 西川 喜良, 石桁 正士
    原稿種別: 本文
    1987 年 1 巻 2 号 p. 11-16
    発行日: 1987年
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    人間について区別できる状態を行動、知識、概念の3つの階層に分類し、そのうち最も一般化、抽象化、普遍化、大局化されたレベルである概念のレベルで教育内容を捉え、概念チャート図なる構造表現法を用いて教員の持っている概念の構造を明確にした。また、概念チャート図によって表現されたものの分析を進めることによって、通常外部から捉え難い人間の内部状態である概念の状態や理解状態などの表現の可能性が期待され、教育において教授内容の把握や学習者への適切な指導や教授者間のコミュニケーションなどに応用できることについて検討した。
  • HHCを端末とする簡易CAIによる学習実践をとおして
    橋本 康二, 伊藤 博夫
    原稿種別: 本文
    1987 年 1 巻 2 号 p. 17-20
    発行日: 1987/01/17
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    この研究は、パソコンを利用した簡易CAIによる学習管理法に関するものである。すなわち一斉指導の場で実験等の作業を含む学習を進めるとき、学習者の能力や性格等の原因により進度にかなりの差が生じるものであるが、この進度の遅れはその生徒の能力が劣っているためか、または何等かのトラブルに起因しているものであるか、それとも性格的にじっくり型の学習者なのかを知って指導しなければ、きっかけを早まって過保護になったり逆に手遅れになったまま放置していることに気付かないでいる場合がありうる。このCAIは一斉指導の場で個別的に理科の実験が進められるように設計されており、各学習者から得られた進度のデータをコンピュータで処理して逐次作業進度グラフに表示し、そのグラフから補助指導を与える必要があるかどうかを判定し自主的活動を阻害することなく適切な指導を与えて学習を進めることができる学習管理法に関するものである。
  • 文字式二項演算の内的プロセス表現
    益子 典文, 木村 捨雄
    原稿種別: 本文
    1987 年 1 巻 2 号 p. 21-26
    発行日: 1987/01/17
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿では、まず初等代数分野における近年のICAIの学習者モデル研究のオーバービューとして、D.Sleeman,M,Matzの研究をあげる。次に、それらのモデルを数学教育の観点から評価し、ICAI研究における学習者モデルの問題点、そして学習者理解モデルへのフレームワーク転換の必要性を述べる。そして最後に、文字式二項演算の学習者理解モデル構築のためのアイデアを提案する。
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