本研究の目的は, 小学5年生から中学3年生までの理科に対する意識(好き嫌い)を捉え, その理由の構造を見出すことである。首都圏および地方の小・中学生4127名(2002年7月)を調査対象とした。小・中学生とも, 理科の好きな子どもが多かった。理科の好きな理由には4因子(discovery & willingness, usefulness, liking experiments, easiness)が, 嫌いな理由には3因子(uselessness, disliking activity, dissatisfaction & unwillingness)が得られた。学年があがるにつれ, 理科の学習において, 活動の楽しさから, 新しい発見の有無へ注目するようになることが推測された。
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