教育におけるコンピュータ利用に関する教員研修においては, 技術的な効果と共に, 意識面での効果, すなわちコンピュータを活用していこうとする意欲や自信の向上が重要となる. 本研修では, このような教員研修の意識面での効果と, 受講者のコンピュータ利用教育に対するイメージとの相互関係について, 調査にもとづく分析を行った. その結果, 研修効果はイメージによって規定され, 特に「好感・明快」のイメージ因子の影響が大きいことがわかった. また, 研修前からもっているイメージは, コンピュータ利用経験の程度に影響されるが, 研修をとおしてイメージ自体が変化を遂げ, より明確化されるとともに, 効果に対する規定力もさらに増大することが明らかとなった.
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