CD-ROM音声をコンピュータで制御した英語リスニングコースウェアの開発に取り組んだ。意欲を持続させながら, 何度も聞きたくなるようなコースウェアの作成を目指した。方策としては, 生徒のリスニング能力の実態調査を行い, それに基づいた様々な手法を工夫することであった。さらに, 個に対応して援助・強化できる CAI システムにより, 各生徒の聞き取りの苦手な箇所の強化もなされた。その結果, 「聞き取れないのではなく, 何度も聞けば, 聞き取れるようになる」という意識に高まりがみられた。さらに, 多くの生徒によって, 英語聞き取り学習におけるコンピュータ利用の必要性と有効性が認められたのである。このことは, 今後の英語教育に一つの方向性を示したものといえる。
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