日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
26 巻, 7 号
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表紙・プログラム
発表
  • ‐中学校第1学年「音の性質」の実践‐
    澤栗 賢一, 久保田 善彦
    2011 年26 巻7 号 p. 1-6
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究の目的は,中学校の理科の音の単元において,生活と結びつけやすい管楽器を取り上げ,ものづくりの学習を行う。ものづくりから,管楽器の科学的な原理や法則の理解を促すための,教材および授業デザインを検討する。また,授業の効果を検証する。具体的には,管楽器の音が出る仕組みである気柱共鳴を指導するために,気柱管の定在波を可視化するクントの実験を取り入れた。クントの実験は,気柱管の長さを変えたり,複数の周波数の混じった音を出したりすることで管の長さと共鳴,管の長さと音程についての理解に効果が認められた。課題として,管楽器とクントの実験の管を対応させて考えることのできる授業に改善していく必要がある。
  • -プロセス・スキルズをもとにした検討-
    長谷川 直紀, 吉田 裕, 関根 幸子, 田代 直幸, 稲田 結美, 小林 辰至
    2011 年26 巻7 号 p. 7-10
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では,プロセス・スキルズの 13 の上位プロセスと,57 の下位プロセスの示す内容を現在の我が国の理科の学習内容と照らし合わせて検討し,探究活動に必要な探究のスキルとして整理した。その結果,探究のスキルとして新たに,以下に示す8つの上位スキルを設定した。(1)観察する (2)分類する (3)測定する (4)伝達する(5)推論する (6)変数を制御する(7)データを解釈する(8)仮説を立てるまた,それぞれの上位スキルのもとに合計 35 の下位スキルを設定した。
  • -平成 20 年度告示新学習指導要領に準拠した小学校教科書の分析-
    吉田 裕, 長谷川 直紀, 関根 幸子, 田代 直幸, 稲田 結美, 小林 辰至
    2011 年26 巻7 号 p. 11-14
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では,B社の中学校の理科の教科書に掲載されている必修の全ての観察・実験等を対象として,それらに含まれるプロセス・スキルズをもとに新たに作成した「探究のスキル」の項目の傾向から,観察・実験等を類型化することを目的としてクラスター分析を行った。その結果,以下のことがらが明らかになった。掲載されている観察・実験等は,それぞれに含まれるプロセス・スキルズの項目の傾向によって,以下の5つの群に類型化された。・第2クラスター:事象の変化・性質・構造等を調べ記載を行う観察・実験群・第3クラスター:事象の性質や変化等を観察し共通性や規則性を定性的にとらえ解釈する観察・実験群・第1クラスター:事象の形態や変化等の特徴の観察と記載を行う観察・実験群・第4クラスター:事象の性質や変化等を観察し共通性や規則性を定量的にとらえ解釈する観察・実験群・第5クラスター:独立変数を制御し,従属変数の変化をとらえ解釈する観察・実験群
  • -平成 20 年度告示新学習指導要領に準拠した中学校教科書の分析-
    関根 幸子, 長谷川 直紀, 吉田 裕, 田代 直幸, 稲田 結美, 小林 辰至
    2011 年26 巻7 号 p. 15-20
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では,A社の中学校の理科の教科書に掲載されている必修の全ての観察・実験等(生徒実験)を対象として,それらに含まれる新しく開発した「探究のスキル」の項目の傾向から,観察・実験等を類型化することを目的としてクラスター分析を行った。その結果,掲載されている観察・実験等は,それぞれに含まれる探究のスキルの項目の傾向によって,以下の6つの群に類型化された。・第1クラスター:因果関係を有する単純な事象の変化そのものから規則性等を見いだす観察・実験群・第2クラスター:1つのまたは複数の変数が関わる事象について規則性や法則性を見いだす観察・実験群・第6クラスター:因果関係を有する事象について,定式化された複雑な操作を通して規則性を見いだす観察・実験群・第3クラスター:因果関係を有する事象の変化を操作的に定義し,帰納的に一般化する観察・実験群・第4クラスター:事象の変化や構造等の観察と記載を行う観察・実験群・第5クラスター:定量的なデータをもとに仮説検証を行い,因果関係を有する単純な事象の変化を帰納的に一般化する観察・実験群
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