日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
23 巻, 4 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
表紙・目次
発表
  • 富田 隆一郎, 宮地 功
    2007 年 23 巻 4 号 p. 1-4
    発行日: 2007年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    介護福祉施設では,高い離職率と短い勤続年数のために介護サービスの質の低下が懸念されている。介護サービスの質の向上のためには,介護労働者にとって働きがいのある魅力的な職場づくりを行なうとともに,体系的な研修制度の構築やキャリア開発支援の仕組みづくり等が重要となる。そのために,e ラーニング環境を構築して,研修させることを検討している。適切な e ラーニング環境を構築するために,まず,調査をして就業実態を把握することにした。分析結果から,正社員と非正社員との間に,就職理由と現在の職場への不満について有意差があった。また,非正社員の割合の高い 50 歳代の勤続年数が他の年代と比較して長いという傾向が確認できた。しかし,保有している資格について,有意差は認められなかった。
  • 山本 健治
    2007 年 23 巻 4 号 p. 5-6
    発行日: 2007年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    新学習指導要領の実施へ向けて小中学校の教育が動いていくなかで,エネルギー教育に具体的内容の充実を望む声が出てくるのは当然の成り行きである。そのようにして教育内容は,より良いものに整備されていくものだからである。理科のキーワードの一つに「粒子が登場したときから,すでに原子・分子の熱運動にふれざるを得ない方向性が存在していた。「エネルギー」との兼ね合いを考慮しながら熱運動の実体をどのように教育するかが今後の大きなテーマとなるであろう。
  • ~平成 20 年度エネルギー教育中国地域拠点大学活動報告の一環として~
    山本 健治
    2007 年 23 巻 4 号 p. 7-12
    発行日: 2007年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    数日単位で価格変動する燃料を見てもエネルギー事情は不安定であるとわかるが,私たちは自由に使える便利さにエネルギーの現実を見失いがちである。エネルギーと環境の究極的な問題は実は供給体制上の課題にほかならない。この発表は,近隣の小中学校を対象に,新エネルギーの認識度,インターネット利用の実態,そして体験・見学によるエネルギー教育への参加希望などについてアンケート調査し分析したものである。児童・生徒と教職員ともに新エネルギーに対する認識はそれほど高くないこと,したがって教育普及事業と実態調査を継続するのがよいこと,視聴覚に訴えたり体験したりできる教育プログラムや教材が効果的であること,そして総合的学習だけに頼りすぎない多教科連携型の教育の推進が望まれることなどを報告する。
  • -普通科と理数科の違い-
    宮地 功, 亀田 行平
    2007 年 23 巻 4 号 p. 13-16
    発行日: 2007年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    A 高校の 3 クラスの高校生に 1,2 学期の 2 回,論述式テストに回答してもらった.論述式テストは4科目から構成されている.その中の生物について,学習指導要領の評価の観点である関心・意欲・態度,思考,技能・表現,知識・理解と疑問の 5 項目を語彙名として,その回答を語句のレベルで分類した.その度数の変化について分析した.本研究では,その結果,関心・意欲・態度,思考,技能・表現,知識・理解について特徴的であるクラスが判明したので,報告する
  • 池田 幸夫, 酒井 啓雄, 古川 博
    2007 年 23 巻 4 号 p. 17-18
    発行日: 2007年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    潮汐現象は高校地学で学習する身近な自然現象の一つである。高校地学の教科書では、潮汐は次のように説明されている。①潮汐は主に月の引力と地球の公転による遠心力の合力によって起こる、②月に面した側とその反対側で満潮となる。③満月と新月の時に干満差が最大になる(大潮)。④満潮と干潮は一日にほぼ2回起こる。このうち満潮と干潮の時刻については、問題があるのである。満月の日に月が南中するのは真夜中の 0 時である。したがって、①が正しいならば、大潮の日の満潮は真夜中と真昼に起こらなければならない。ところが、実際には朝と夕方に満潮となり説明と矛盾している。この矛盾は、潮汐の波の速度(約 200 ㎞/s)が地表面に対する月の移動速度(約 470 ㎞/s)に比べてはるかに遅く、月の動きについて行けないことが原因である。本研究では、潮汐を単振動モデルで表し、月の引力の変動に対する海水の運動を力学的に考察して、月の運動に対して潮汐波の位相が 180 °のときに周期的に安定した運動になると考えれば、この矛盾を説明できることが明らかになった。
  • 田邊 学, 宮地 功, 富田 隆一郎, 岡部 一光, 岡本 辰夫, 小山 嘉紀
    2007 年 23 巻 4 号 p. 19-22
    発行日: 2007年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    体験学習が効果的な分野においてビデオ教材を使用することは非常に高い学習効果が期待できる。われわれは学習者の疑問や興味にあわせて詳しく視聴したいといった要求に対してビデオ教材を効果的に変化させる適応型 e ラーニングシステムを研究開発している。本研究では,対話性を重視したシステム拡張を行い,より細かなビデオ教材の視聴が可能なシステムを提案する。そして,システムを教材として集合教育を行うことで,学習者の要求に合わせた教材を利用可能なブレンディッドラーニングの実現を目指す。
  • 藤田 佳孝, 宮地 功, 富田 隆一郎, 藤野 猛士, 友森 正人, 小山 嘉紀
    2007 年 23 巻 4 号 p. 23-26
    発行日: 2007年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    近年,若い世代において,ものをつくる体験が減少している。教育における「ものづくり」である造形教育は,幼児期において,人間形成のために重要であるといわれている。造形教育を充実させるために,「マルチメディア提示システム」を開発した。保育園児に実際にインタフェースを作らせ,それをコンピュータ上で確認させる実践をした。本システムの概要を説明し,実践方法を報告する。
feedback
Top