Zairyo-to-Kankyo
Online ISSN : 1881-9664
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ISSN-L : 0917-0480
72 巻, 3 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
展望
論文 -第69回材料と環境討論会 講演大会論文-
論文
  • Kaori Negishi, Masahiko Hayashi, Yoshihiro Narita, Keitarou Yoshida, S ...
    2023 年 72 巻 3 号 p. 76-84
    発行日: 2023/03/10
    公開日: 2023/04/18
    ジャーナル フリー

    8年間屋外で使用したポリプロピレン製架空ケーブルクロージャの永久ヒンジ部の劣化について,詳細な微小解析を行った.クロージャの開閉に伴う繰り返し応力を受け,かつ紫外線に暴露されるヒンジ部のみが激しく劣化し,クラックが発生し一部が破断に至った.ヒンジ部を繰り返し深く折り曲げるだけではクラックが発生しないことを確認し,紫外線劣化との相乗作用によりクラックが進行したと推定された.クラックの先端にはクレーズ構造が形成され,クラック進行のルートになっていた.このクラック進行の様態は,紫外線照射と繰り返し折り曲げを複合した模擬試験により確認された.

  • 中島 孝仁, 谷村 浩, 深見 一弘, 邑瀬 邦明
    2023 年 72 巻 3 号 p. 85-92
    発行日: 2023/03/10
    公開日: 2023/04/18
    ジャーナル フリー

    アンモニア水溶液中における銅管の酸化溶出挙動について,リンがおよぼす影響を電気化学測定により調べた.その結果,最初に1価の[Cu(NH32]イオンへの酸化溶出が発生し,その後2価の[Cu(NH34]2+イオンへの酸化溶出に移行すること,リンが後者の反応の電荷移動抵抗を低下させることがわかった.リンは銅の粒界に偏析し,その付近で銅が優先的に溶出していた.粒界に偏析するリンが粒界型応力腐食割れの一因と推定された.

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