Zairyo-to-Kankyo
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66 巻, 10 号
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展望
解説特集 腐食電気化学測定法講座
論文
  • 山中 秀文, 藤本 貴裕, 永井 智之, 野中 英正
    2017 年 66 巻 10 号 p. 328-334
    発行日: 2017/10/15
    公開日: 2018/04/25
    ジャーナル フリー

    温水配管に使用される銅管の孔食に対して,種々の酸化物や水中の各種イオン(塩化物イオン,硫酸イオン,炭酸水素イオン)が与える影響を明らかにするために検討を行った.

    研磨した銅管に酸化物を人工的に付着させた試験片に対し,アノード分極測定および孔食電位での定電位保持実験を行った結果,酸化物の付着により孔食電流が促進されること,酸化物の種類により孔食電流が異なることがわかった.また,定電位保持実験におけるアノード電流は,初期では皮膜生成電流が主であり,長時間側では主に孔食電流であることがわかった.塩化物イオン,硫酸イオン,炭酸水素イオンの濃度を変化させた試験液でCuOを付着させた試験片の孔食電位保持実験を実施した.その結果,塩化物イオンの方が硫酸イオンに比べ,孔食電流に与える影響が大きいことが明らかになった.

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