Zairyo-to-Kankyo
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67 巻, 12 号
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展望
解説特集 腐食電気化学測定法講座
論文 -材料と環境2018 講演大会論文-
論文
  • 阿部 博幸, 保川 彰夫, 南谷 林太郎, 齋藤 博之
    2018 年 67 巻 12 号 p. 513-518
    発行日: 2018/12/10
    公開日: 2019/06/25
    ジャーナル フリー

    車載電子機器を対象に促進性の高い腐食試験方法について研究した.銀配線を形成した回路基板を,シリコーンで封止した筐体内部に格納しSO2,H2S,S8のそれぞれのガスを単独で用いた試験を行った.SO2試験は3300 ppm/90℃/80%RH,H2S試験は60 ppm/90℃/80%RHとし,S8試験は4 ppm/90℃/<10%RHとした.銀配線の腐食速度を測定した結果,これらの試験の中でS8試験が最も促進性の高い腐食試験であることが分った.高い促進性はS8の銀に対する高い腐食能力に加え,S8のシリコーンに対する高い透過性によることが分かった.この結果を基に硫黄腐食の促進試験として,S8ガス試験を提案する.

  • 大居 利彦, 荒賀 邦康, 池田 法民, 清水 剛, 鈴木 清隆, 野村 広正, 松本 剛司, 松本 雅充, 元田 慎一
    2018 年 67 巻 12 号 p. 519-526
    発行日: 2018/12/10
    公開日: 2019/06/25
    ジャーナル フリー

    住宅内環境における塗装鋼板の長期暴露試験結果の報告は極めて少ないことから,鉄鋼系プレハブ住宅で広く使用されているPb フリーカチオン電着塗装鋼板の住宅内環境中における長期暴露試験を実施し,膨れ幅,赤錆幅,赤錆面積率,最大腐食深さの測定を行った.これらの評価・解析結果から,塗膜上と塗膜下の腐食には良好な相関のあることが明らかになり,塗膜上の腐食外観観察から塗膜下の腐食の拡がりや深さを推定しうる可能性が見出された.一方,住宅内環境における環境因子のうち,年平均相対湿度と塩付着量が塗膜下の腐食挙動に対して影響が大きいことが分かった.

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