におい・かおり環境学会誌
Online ISSN : 1349-7847
Print ISSN : 1348-2904
ISSN-L : 1348-2904
56 巻, 2 号
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特集(アジア諸国における環境分野の臭気について)
  • 小島 英順
    2025 年56 巻2 号 p. 103
    発行日: 2025/03/25
    公開日: 2025/03/25
    ジャーナル 認証あり
  • 大道 友也
    2025 年56 巻2 号 p. 104-109
    発行日: 2025/03/25
    公開日: 2025/03/25
    ジャーナル 認証あり

    本稿では,中国,タイ,ベトナム,シンガポール,韓国,台湾で活動している弊社の取り組みについて述べる.特に,中国,タイ,ベトナムでの経験を中心に,それぞれの市場で直面した課題と対応について記す. 中国では,厳格な環境規制のもと,測定機関ごとのデータの違いやVOCと臭気の混同といった課題に直面した.装置を導入しても測定結果が異なるという現象が発生し,現場での実証が何よりも重要であることを痛感した.顧客の信頼を得るためには,確固たるエビデンスと粘り強い説明が求められた. タイでは,かつて日本ブランドが強みとなっていたが,現在では現地の技術者が主体となる市場へと変化した.その中で,弊社は現地のパートナー企業と協力し,彼らが自走できる体制の構築に注力してきた.現場での実務研修や技術移転を進めることで,タイ市場に適応した事業展開を推進した. ベトナムでは,臭気に関する規制が存在せず,市場が未整備な状態にある.しかし,企業の関心は高まっており,測定・評価手法の確立が急務となっている.既存の脱臭装置が十分に機能していない現場が多く,対策の効果を顧客に実感してもらうためには,現場でのデモンストレーションや測定の重要性を伝えていくことが不可欠である.シンガポール,韓国,台湾においても,各国の規制や産業構造に応じたアプローチを模索している.いずれの市場においても,共通して言えるのは,現場に入り込み,課題と真摯に向き合うことの重要性である.今後も,各国の技術者と協力しながら,臭気対策の可能性を広げていきたい.

  • 桑原 岳人
    2025 年56 巻2 号 p. 110-113
    発行日: 2025/03/25
    公開日: 2025/03/25
    ジャーナル 認証あり

    ハノイに約3年弱駐在するにあたり,ベトナムでの状況について現地での生活や現地法人の業務から得た経験より,臭気に関連することをお伝えする.

    内容としては,ベトナムの悪臭に関連する環境の状況,ベトナム人の悪臭への意識,ベトナム人の嗅覚,悪臭対策への課題について,現地状況の写真とともに紹介する.

  • 白柳 恭平
    2025 年56 巻2 号 p. 114-119
    発行日: 2025/03/25
    公開日: 2025/03/25
    ジャーナル 認証あり

    2021年,マレーシアの某日系食品会社に脱臭装置を納入した.性能保証は日本の嗅覚測定法(三点比較式臭袋法)に基づく契約であったが,後にマレーシアには同測定を実施できる分析機関がないことが判明した.そこで,試運転時に臭気判定士の資格を持つ脱臭装置メーカーの試運転員が測定業務を行い,契約どおりの性能が発揮されていることを確認した.試運転はコロナ禍に行われ,行動や移動に制限があったため,柔軟な対応が求められた.

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