日本草地学会誌
Online ISSN : 2188-6555
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22 巻, 3 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1976 年 22 巻 3 号 p. Cover9-
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    1976 年 22 巻 3 号 p. Cover10-
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    1976 年 22 巻 3 号 p. App4-
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
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  • 中野 尚夫, 西田 正義
    原稿種別: 本文
    1976 年 22 巻 3 号 p. 149-155
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
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    トールフェスク草地とダリスグラス草地を併用利用した場合の季節生産性をトールフェスク草地およびダリスグラス草地の生産から試算し,次の結果を得た。1.両牧草単播草地の主たる生産時期はトールフェスクが4〜6月,ダリスグラスが6〜9月であった。2.併用利用における年間総生産量は両牧草地の年間総生産量の中間である。3.併用利用の季節生産性の変動は,各牧草地の単独利用の場合よりも平準化される。4.しかし併用利用によっても,なお季節生産性の変動が残る。その季節生産性のパターンは6月前後に大きな生産ピーク,9月に小さな生産ピークをもつ2頭曲線で示される。この生産ピークは6月前後は両牧草とも生産が高いこと,9月はダリスグラスの生産が高いことによっておこる。5.併用利用の場合,両牧草地の面積比率は寒地型牧草地を多い目にした方が望ましいようである。6.併用利用の場合,生産の季節的変動の大小は,(両牧草地がともに少肥)<(いずれか一方の草地が少肥)<(両牧草地がともに多肥)の組合せの順であった。これは両牧草地とも少肥の方が季節的変動が小さいためである。
  • 広田 秀憲
    原稿種別: 本文
    1976 年 22 巻 3 号 p. 156-160
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
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    牧草類の根の生育を動的にとらえるため,微速度映画撮影装置を用いて水耕栽培した牧草の根の生育を追跡した。飼育箱の上方と2つの側面から螢光灯を用いて補光し,8,000〜10,000 luxの2時間照明で水温はトウモロコシ26±2℃,イタリアンライグラス20±2℃とし,次のような結果を得た。1).平らで,湿った〓紙上でトウモロコシの種子を発芽させると,種子根の根端を下方に向けた形で一定のリズムで左右に首を振りながら前進する。2).根は発根した順に従って伸びる方向が変化する。初めの根は直下の方向に伸び,あとから発生する根はすでに発生した根と重ならないように順に角度をあげて伸び,根のひろがりを立体的に形成してゆく。3).根の伸びを下方から観察すると,根の太さの3倍の長さを直径とする円の範囲に根端を回しながら伸長する。根端は6〜7時間に1回転し,1次根,2次根ともに同じ方向に,同じ速度で回る。回転の方向はトウモロコシでは上からみて右回りであり,イタリアンライグラスでは左回りである。運動のリズムは昼夜ともに観察されたが日周期の有無は明らかでなかった。4).根端の首振り生長は,根がせまい土壌中の空間で抵抗の少ないわずかな間隙を求めて伸長する巧みな適応を示している。
  • 広田 秀憲, 中西 健
    原稿種別: 本文
    1976 年 22 巻 3 号 p. 161-169
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
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    トウモロコシ(品種ホワイトデント)の発芽種子を水耕して得た種子根の先端を採取し,パラフィン法によって10μづつの根の縦断および横断による連続切片の永久プレパラートをつくり,デラフィルドヘマトキシリン法又はゲンチアンバイオレット法によって根端組織内の核分裂像を調査した。得られた結果は次のとおりである。1)縦断切片の調査結果によると,細胞の新生から分裂を繰り返していたものが伸長を開始する位置は,表皮,皮層,中心柱の各組織によって左右がズレている。根端の細胞分裂も後部における細胞の伸長も非対称的な分布になっているが,これは根端の首振り生長を組織的な面から裏づけているものと考えられる。2)核分裂は根端から1,400μmの位置までみられる。分裂は表皮,皮層,中心柱の各々の組織に認められ,根端から510〜600μmの位置に核分裂の最大になる部位がある。3)連続横断切片の鏡検結果から分裂率(核分裂している細胞数×100/視野中の総細胞数)を求めた。これを180づつの2つの視野に分けて100μm毎に集計し,検討したところ,根端から1,400μmに至るまでに2つの視野の分裂率が6回逆転することがわかった。これは根端における核分裂像の偏在とその周期的な移動を示すものである。4)根端から7mmまでは細胞の長さが伸長し,125〜155μmになる。これは生長ホルモンの力の大きさを示すものである。また,伸長帯における細胞の長さは中心柱や皮層で長く,表皮細胞で短かい。5)根端の「曲げ」に反応する部位を知るため,まっすぐに伸びかけた種子根を逆さに立て,2日後に150〜160°彎曲した材料の縦断切片の顕微鏡写真を用いて,先端から10ヶずつの細胞の位置を直線で結んでみると,根が曲がるのは根端から1.5mmの位置であり,組織的にみると,曲がる外側の表皮,皮層の両組織の細胞の伸長が著しい。根の彎曲は分裂帯で反応するよりも伸長帯の外側の組織の細胞の伸長によって直接曲がると考えた方がよい。以上要するに,根端細胞の伸長開始部位の立体的なズレ,これを促がす核分裂像の立体的な偏在とその周期的な移動が根端の細胞の伸長開始部位の立体的なズレをもたらし,このズレは根の基部にいたるほど拡大する。根端の「曲げ」は分裂帯でなく伸長帯で刺戟を受けとめ,いつもまがりやすい状態にあるということができる。根の首振り生長は根自体のもつ内在的な生命活動の姿である。6)イタリアンライグラス,オーチャードグラス,チモシー,スーダングラス,バヒアグラス,アルファルファ,クリムソンクローバ,シロクローバの8種を用いて種子根の根端における核分裂を検討した結果,トウモロコシの種子根と同様に,分裂帯における核分裂像の立体的な偏りがみられ,これが根端の首振り生長に関係があるものと推論された。
  • 増田 泰久
    原稿種別: 本文
    1976 年 22 巻 3 号 p. 170-174
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    In order to investigate the factors which influence on in vitro dry matter digestibility (IVDMD) of sudangrass, the present experiment was conducted with the materials of different stages of the first growth. Changes of IVDMD of leaf portion and stem portion with growth stage were determined and further, the change of leaf portion IVDMD was pursued by IVDMD of respectize leaf formed on main shoot and the change of stem portion IVDMD was pursued by IVDMD of stem constituents (head, leaf sheath, rind portion and pith portion) of main shoot. The results are summarized as follows: 1. Dry matter yield was the highest at full bloom, and estimated digestible dry matter yield based on the IVDMD data was the highest also at full bloom. 2. Average daily declines of IVDMD with advancing stage were 0.3%/day for leaf portion and 0.8%/day for stem portion. As leaf percentage was reduced from 45% at elongating stage to 16% at seed maturation, whole plant IVDMD was dropped with a rate of 0.7%/day. 3. Comparing IVDMD of leaves in different stages of growth, namely, appearing upper most, 2nd full expanding and 4th one on main shoot, respective IVDMD showed lower values with advancing stages of maturity. The rate of decline of IVDMD of a leaf in its course of expansion and aging was accelerated in later growth stage. And after flag leaf appearance, IVDMD of respective leaves were declined on account of the aging. 4. When the whole leaf portion was considered, the decline of IVDMD with growth stage was attributable to ascending of the yield portion from leaves of lower to higher insertion levels having lower IVDMD, and the aging. 5. The study on IVDMD of stem constituents of main shoot suggested that the decline, of stem portion IVDMD resulted from the growth and aging of leaf sheath, the formation of "true stem" with internodal elongation, and the hardening of stem through heading especially of rind portion which had larger partition.
  • 美濃 羊輔, 大曲 明子, 島田 章生
    原稿種別: 本文
    1976 年 22 巻 3 号 p. 175-179
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    チモシーの球茎切片を用いてフルクトサンおよび蔗糖加水分解酵素の消長におよぼす2,3植物ホルモンの影響を調べた。ジベレリンおよびカイネチンで処理した切片中におけるフルクトサン加水分解酵素活性の消長は,無処理の切片とほぼ同じで,球茎切断後24時間目までは増加しその後徐々に減少した。しかしインドール酢酸で処理した切片においては24時間後もその酵素活性はさらに増加し続けた。一方インドール酢酸の切片における蔗糖加水分解酵素活性の変動におよぼす影響も調べたが,48時間処理中大きな変動が認められず,無処理切片とほぼ同じであった。Sephadex G-75カラムクロマトグラフィを用いて48時間後の無処理切片とインドール酢酸処理切片中のフルクトサンの含量を調べた結果,後者の含量は前者よりもかなり減少していた。このことより,フルクトサン加水分解酵素活性のレベルと切片中に残存するフルクトサン含量の間には密接な相関があるものと考えられる。
  • 田村 良文, 星野 正生, 佃 和民
    原稿種別: 本文
    1976 年 22 巻 3 号 p. 180-185
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    シコクビエの生育,再生におよぼす遮光の影響を検討した。1)連続遮光による乾物重,T-N%,TAC%の変動は遮光日数の経過と共に増大し,ほぼ20日目に最大に達した。乾物重はこの差が最終調査まで継続したが,T-N%,TAC%では差が次第に少なくなった。器官別乾物重は地上部より地下部で,また,地上部では葉身,稈に比較し葉鞘で遮光の影響が顕著であった。再生乾物重は刈取後30日にいたっても遮光区で少く,T-N,TAC%にも遮光の影響が残った。2)遮光日数をかえた生育時期別遮光では,刈取時の乾物重は標準区>10日間遮光区>20日間遮光区,再生乾物重は標準区>20日間遮光区>10日間遮光区となった。また,この傾向は生育初期に顕著であった。3)窒素施用量をかえた生育時期別遮光では,生育,再生におよぼす遮光の影響はほぼ類似して生育の初期ほど,窒素施用量の大なるほど大きくなる傾向を示した。4)以上に示す遮光と再生の関連は,形態的要因としての分げつの発育状態と生理的要因としての植物体の窒素ならびに炭水化物含量の相互関係によって説明される。
  • 佐藤 徳雄, 酒井 博, 藤原 勝見, 五十嵐 昇
    原稿種別: 本文
    1976 年 22 巻 3 号 p. 186-190
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    ロータリーカッターでススキ型野草地の地上部を細切,除外し,プラウ,ハロー法によって牧草地(Or十La)を造成し,放牧利用した場合と採草利用した場合との収量,植生および2,3の土壌性質を比較してみた。その結果はつぎのとおりである。1.放牧区採食量は放牧区現存量の約1/2,採草区収量の約2/3(粗蛋白質量で約3/4)にとどまった。2.放牧区では排糞によって20〜30%の不食過繁地を生じ,蹄傷などによって局部的に裸地化したが,採草区よりもOrの株立ちが少なく,裸地率も少なかった。3.放牧試験完了後の1年間の放牧区の採草収量を採草区のそれと比較してみると,乾物収量では大差がないが,粗蛋白質量では放牧区の方が多かった。4.放牧区は採草区よりも土壌の全窒素含有率が高く,0〜15cm層位では蹄圧によって緊密化し,気相率が低く,固相重量も重かった。
  • 橋爪 健, 西村 修一
    原稿種別: 本文
    1976 年 22 巻 3 号 p. 191-195
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    This experiment was conducted to find out suitable method of undersowing Italian ryegrass into Kazungula setaria (Setaria anceps cv. Kazungula) sward as an aftercrop of this annual warm-season grasses. Two early cultivars of Italian ryegrass (Lolium muttiflorum) i.e. Waseyutaka and Yamakei No.13 (abbreviated -1 and -13 respectively in Tables and Figures) were combined with 3 heights i.e. 0, 5 and 15cm above ground level (abb. 0-, 5- and 15- respectively) of final cutting of preceding setaria crop, which was practised immediately before the undersowing. Results are summarized as follows, 1) The height of ryegrass seedling surpassed that of setaria within one month after sowing in spite of reduced 50% light condition caused by the aftermath of the 15cm cut stubble of setaria comparing with 0cm cut plot, which was regarded as the control because no regrowth was resulted (Fig.1). 2) Undersowing environment was observed as compared with the control plot (0-1) as shown in Fig.2. Undersowing seemed to be favorable for germination process because of higher temperature and soil moisture caused by the aftermath, but no significant difference in the process was found between these plots (Table 1). 3) Extended plant height and checked development of root characterized the early growth of undersown ryegrass, but aboveground part was not significantly retarded in dry matter weight comparing with the control (Table 2). 4) Ryegrass cv. -1 was superior to cv. -13 in terms of the total yeild, though which was not significantly affected by the cutting height of preceding setaria (Fig.3). 5) Consequently, these cultivars of ryegrass are recognized to be capable of under-sowing condition of 50% reduced light for one month of duration.
  • 小林 裕志, 山根 一郎
    原稿種別: 本文
    1976 年 22 巻 3 号 p. 196-200
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    草地化年数および土性のことなる二種類のクロボク草地土壌について,牧草根の分布とそこにおける耐水性団粒の存在を検討した上で団粒径別に土壌多糖類の存在量や構成糖を検討した。1.牧草根量は草地状態の経過につれ急激に増加するが,そのほとんどが地表付近への集中分布である。2.耐水性の有効団粒(>1mm)は牧草根量の増加に比例して増えてくる。3.土壌多糖類の構成糖のひとつであるグルコースは,粒径の大きな団粒中に多く含まれる傾向が認められたが,ウロン酸については団粒径との関係が明らかにならなかった。4.多糖類の構成糖の種類は新らしい草地の土壌に多く検出された。したがって,構成糖の多少については作付体系よりも土壌自身の起源などの方がより影響するものと考えられる。
  • 山本 勝昭, 丸山 富美子
    原稿種別: 本文
    1976 年 22 巻 3 号 p. 201-205
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    粗蛋白質含量が15.6%(乾物中)の良質乾草の摂取水準が消化率および窒素出納にいかなる影響をおよぼすか検討するため,体重当り乾物給与量が0.7,1.4,2.1および2.8%からなる4区をもうけ,去勢雄山羊4頭を用いて4×4型ラテン方格法により消化試験を行ない,さらに,窒素出納を調査した。1日当り増体量は2.8%区がもっとも大きく,次いで2.1%区であったが,これらはいずれも負の増体量となった0.7%区および1.4%区よりも有意に大きかった。乾草の消化率およびDCP,TDN含量は摂取量が増加するにつれて低下し,とくに,乾草を飽食させた2.8%区は他の3区にくらべ,有意に低下した。窒素出納は0.7%区が負のバランスとなり,正のバランスとなった他の3区と有意差が認められた。体重当り乾物摂取量と乾物消化率との直線回帰式および相関係数は次のとおりであった。y=76.44-2.45x r=-0.815ただし,yは乾物消化率(%),xは体重当り乾物摂取量を示す。これらのことから,粗蛋白質含量が15.6%(乾物中)の良質乾草においても,摂取量が増加すれば消化率が低下することが認められ,粗飼料の飼料価値を究明するために飼養試験を行なう場合は摂取水準についての配慮が必要であると考えられる。
  • 奥 俊夫, 千葉 武勝, 土岐 昭男, 小林 尚
    原稿種別: 本文
    1976 年 22 巻 3 号 p. 206-210
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    東北地方における1971年初夏のアワヨトウの多発が,外部からの成虫群の侵入に起因することはすでに推測されているが,飛来期について再検討の余地があった。奥山・富岡の飼育実験値に基く蛹化期からの逆算,風向風速の観測値による南西風が優勢な日の検出,天気図による広域の気流条件の検討及び東北地方における成虫誘殺結果から判断して,中国大陸の河南省方面に起源する成虫群が低気圧の移動に伴う連続風によって6月4日夜に東北地方に飛来した可能性が大きいと考えられた。また,奥羽山脈の東側への侵入絡路についても若干の考察を行った。
  • 原稿種別: 付録等
    1976 年 22 巻 3 号 p. 211-
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 文献目録等
    1976 年 22 巻 3 号 p. 212-
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1976 年 22 巻 3 号 p. 229-
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1976 年 22 巻 3 号 p. 229-
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1976 年 22 巻 3 号 p. Cover11-
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1976 年 22 巻 3 号 p. Cover12-
    発行日: 1976/10/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
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