日本草地学会誌
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18 巻, 1 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1972 年18 巻1 号 p. Cover1-
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1972 年18 巻1 号 p. Cover2-
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1972 年18 巻1 号 p. App1-
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 佐藤 徳雄, 酒井 博, 藤原 勝見, 川鍋 祐夫
    原稿種別: 本文
    1972 年18 巻1 号 p. 1-7
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    本試験は窒素を3段階として5年間栽培し,乾物収量と被度・相対照度・株数・株の大きさなどを調査し,株の状態と収量との関係を明らかにする目的でおこなった。少N区はNの年追肥量は12.5〜15.0kg/10aで,中N区,多N区はその2倍量,3倍量である。(1)乾物収量は2年次までは多N区が,それ以後は中N区が多かった。しかし,5年間の平均収量では両区に差がなく約1.0ton/10aであり,少N区はその72%で低かった。(2)多N区は中N区よりN含有率は高いが,粗蛋白収量は中N区と変りなく,少N区ではN含有率,粗蛋白収量ともに低い。(3)少N区では多数の小株が存在し,裸地面績が少ないのに対し,多N区ではその反対で少数の大株があり,広い裸地面積を生じた茎数は中N区が最高で858本/m^2であり,多N区・少N区はその94%・75%であった。基部被度は少N区・中N区が多く約30%であり,多N区は少なく約20%であった。m^2当り株数は少N区・中N区・多N区がそれぞれ68株・35株・22株であり,収量に関して最適密度が存在する。m^2当り基部面積は株数とは正の相関が,一株の基部面積とは負の相関があった。(4)収量は刈取時のLAIと+0.88,地表面相対照度とは-0.74の高い相関があった。(5)以上のことから,オーチャードグラスの刈取草地では,多収を期待する限り,或る程度の株数の減少,裸地の発生など,いわゆる株化現象の生起はさけられない。そして,生産維持の観点から,適度の株化は,必ずしも悪いことではない。株の最適密度は,m^2当り約35またはそれ以下にあるもののようである。
  • 山田 豊一, 川口 俊春
    原稿種別: 本文
    1972 年18 巻1 号 p. 8-15
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    1.1966年10月3日,ホルスタイン種未経産牛にラジノクローバ,サブクローバ,イタリアンライグラス,オーチャードグラス,バヒアグラスの種子を給与し,約4日間パドック内で放牧し,経時的に排糞中の種子量(回収量),回収種子の活力,糞面からの出芽数などを調べた。またパドック内の排糞の一部をシバ草地に散置し,これからの出芽を長期にわたり調査した。2.種子の糞中回収は給与後12時間の時点ですでにみられ,36〜60時間で最高に達し,その後減少するものの84〜93時間においてもなお僅かながら続いた。3.種子の回収率を草種についてみると,バヒアグラスが最高で,イタリアンライグラスとサブクローバがこれに次ぎ,オーチャードグラスとラジノクローバが最も低かった。4.回収種子について発芽試験を行なった結果,発芽率そのものではイタリアンライグラスとラジノクローバが高く,以下バヒアグラス,オーチャードグラス,サブクローバの順となった。また発芽率と静止種子率の合計ではバヒアグラスとラジノクローバが高く,イタリアンライグラスが中聞で,オーチードグラスとサブクローバが低かった。5.シバ草地での糞面出芽調査成績から,各草種とも1頭あたり10,000粒が採食されたとして,1kg糞よりの出芽数を求めたが,給与後約1ヵ月においてイタリアンライグラス9.6,ラジノクローバ1.7,サブクローバ,オーチャードグラスとも0.4,バヒアグラス0.2となり,さらに越冬後の1967年5月にはそれぞれ,3.5,3.4,0.3,0.2,0となった。発芽適温を失したバヒアグラスを別として,排糞播種効果の高いのはイタリアンライグラスとラジノクローバであった。
  • 山田 豊一, 松尾 寿磨雄, 田村 紘吉
    原稿種別: 本文
    1972 年18 巻1 号 p. 16-27
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    1.1967年7月10日,黒毛和種めす2頭に,1頭あたり牧草種子1,150gを濃厚飼料1kgと混ぜて給与した。牧草種子の内訳けは,トールフェスキュ,ペレニアルライグラス,ダリスグラス,ローズグラス各200g,ブルーパニック150g,アルファルファ,アカクローバ各100gであった。うち1頭にかなりの残食がみられた。その後3日半にわたり,毎日午前9時と午後5時の2回,採糞秤量し,それからサンプルした糞の一部につき,含有種子数を数え,また雑草地に移置して6週間にわたる糞面出芽調査をした。移置に際して,自然のままの糞形区と蹄圧を擬しての扁圧形区とを設けた。2.採食された種子の糞中回収は採食後1日目前半にごく僅かながらみられ,2日目に総回収量の60%余というピーグが現われ,その後急減して4日目前半では3%の排出に止まった。草種別の回収率はブルーパニックの49%を最高に,以下ダリスグラス,ペレニアルライグラス+トールフェスキュが10%以上であるが,ローズグラス,アルファルファ,アカクローバは共に低く1%以下にすぎなかった。3.雑草地に置かれた糞からの出芽は,採食後の排糞日数でみると,全出芽数の21%が1日目の排糞から,62%が2日目分から,16%が3日目分から出現し,4日目の糞からの出芽は極めて少なく0%に近かった。移置後の経日的推移をみると,1週目から僅かながら出芽があり,次第に増加して4週目に最高に達し,その後減少を続けたが,6週目にもなお全出芽数の8%が出芽したことから,出芽期間は長期にわたるようであり,主として硬実や休眠種子からの遅延発芽によるものと思われる。さらに草種間でみると,採食種子10,000粒についての出芽数は,種子発芽率を90%に揃えると,ブルーパニックの約800,ペレニアルライグラスの約300,ダリスグラスの約140が多く,他の草種はいずれも100以下で,とくにトールフェスキュは0に近かった。4.草種間の出芽の多少は,採食種子の糞中回収率の高低に大きく支配され,回収された種子の糞面出芽の多少にはあまり影響されなかった。排糞播種効果の高いのはブルーパニック,ペレニアルライグラス,ダリスグラスの3種であるとみられる。
  • 萬田 富治, 佐藤 庚, 松本 達郎
    原稿種別: 本文
    1972 年18 巻1 号 p. 28-33
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    イネ科牧草4草種のエストロジェン活性の季節的変動を検討した。オーチャードグラスの広葉および狭葉の2クローン,トールフェスク,チモシーそれぞれ1クローンを増殖して作った草地と,前年に播種造成した2年目のイタリアンライグラスの草地とを供試し,前4者では1番草から4番草までを用い,イタリアンライグラスでは5番草までを用いた。他にイタリアンライグラスの1番草を用いて,生育段階による活性の変動を調べ,さらに造成後1年目と2年目のイタリアンライグラスの2番草の活性を比較した。全草種とも生育前期の出穂をみたものは出穂期に,出穂をみなくなってからは50cmの草高を目安として適宜に刈取り,去勢未成熟マウスの子宮重量反応によってエストロジェン活性を測定した。その結果の大要は次のとおりである。1.オーチャードグラスのエストロジェン活性は供試したイネ科牧草中最も低く,季節による変動はごくわずかであった。狭葉クローンの活性(DES,0.10〜0.20μg/100g乾物重)は,広葉クローン,(DES,0.07〜0.13μg/100g乾物重)よりも高い傾向にあった。2.トールフェスクおよびチモシーのエストロジェン活性は,春の1番草が最も高く,2番草がこれに次ぎ,3番草および4番草では活性が低かった。両草種のエストロジェン活性をDESの力価に換算して表わすと,乾物重100g当り,トールフェスクでは,1番草:0.61μg,2番草:0.52μg,3番草:0.15μg,4番草:0.16μgに相当し,チモシーではそれぞれ,0.58μg,0.40μg,0.15μg,0.12μgに相当した。3.イタリアンライグラスのエストロジェン活性は,春の1番草では低く,2番草で著しく高まり,3番草から4番草にかけて急激に低下し,トールフェスクおよびチモシーの季節的変動とは様相を異にした。また,生育段階の異なる1番草のエストロジェン活性の比較では,出穂期と開花期ではわずかながら認められたが,結実期ではほとんど消滅した。2番草について1年草と2年草のエストロジェン活性を比較したところ,1年草では2.24μgの活性を示したが,2年草では1.30μgとなり1年草の約1/2に低下した。
  • 酒井 博, 川鍋 祐夫, 佐藤 徳雄, 藤原 勝見, 五十嵐 昇
    原稿種別: 本文
    1972 年18 巻1 号 p. 34-40
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    高水準のN施用が収量・純生産量に及ぼす影響について試験を行なった。すなわち30g・60g・80g/m^2の3水準のNを施し,根・刈株および収量部分別の乾物重,葉面積,N含有率などを調査した。得られた結果は次のように要約される。1.収量・純生産量はN60g/m^2まで増加し,N80g/m^2ではやや減少の傾向を示した。N60g/m^2のときの収量は1468g/m^2,純生産量は1690g/m^2で,この程度が肥料の制限がない場合の最高水準と考えられた。これを4〜11月の226日間の1日当りで現わすと,それぞれ6.5,7.5g/m^2である。2.N60g/m^2区はN30g/m^2区に比べ,平均の葉面積指数,葉積,葉面積の相対生長率が大きく,収量への分配率が多い。またN含有率,N吸収量,N収量も高い。3.N80g/m^2区は1番刈り後,再生障害を起し,一時葉面積指数が低下し,1日当り収量も30g/m^2区を下廻った。多N水準では,根の生長が劣ることが注目された。4.収量部分・刈株および根の重量の刈取り後の推移は,季節によって特徴的で4つの型に区分された。すなわち春は収量部分,根重の増加が多く,刈株重は変らない。夏は刈株重が減少し,収量部分も少なく,秋は刈株の増加はあるが,根の増加量はもっとも少ない。晩秋は刈株の著しい増加,根重の増加があるが,収量部分のしめる割合はもっとも少ない。
  • 雑賀 優, 川端 習太郎, 後藤 寛治, 鈴木 茂
    原稿種別: 本文
    1972 年18 巻1 号 p. 41-47
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    1966年から1970年にわたって,コリデール(成羊)およびホルスタイン(育成牛と乾涸牛)を用いて,放牧あるいは刈取り給与,カフェテリア法あるいは時間割法(供試牧草と同数の家畜に供試牧草すべてを1日のうちの異なったいずれかの時間帯で採食させる)などによる4つの試験を行ない,オーチャードグラス品種間のし好性の差をみるとともに,供試家畜や試験方法のちがいによって,どの程度し好性の判定が異なるかを明らかにした。1)これら4試験の結果を通じて,オーチャードグラスの品種間に類似したし好性の傾向が得られた。Chinook,Pennlate,Scotia,Tammistoなどが高く,Frode,Latar,Phyllox,Potomac,Hera,キタミドリなどがつづき,S 345,S 143は概していずれの試験でも低い値を示した。2)オーチャードグラス品種のし好性が,家畜の種類によって異なるかどうかを調べるため,牛(ホルスタイン育成牛)と羊(コリデール成羊)を2日間比較したところ,2日目に両者の間でγ=0.659の相関が得られた。また,ホルスタイン乾涸牛と育成牛の比較ではγ=0.854の相関が得られた。3)羊を用いた放牧試験と刈取り給与試験の関係を調べたところ,両者の間には1968年,1969年それぞれγ=0.716,γ=0.784の相関がみられた。またホルスタイン育成牛による,カフェテリア法と時間割法を比較したところ,よく類似した結果が得られた。4)以上を要約すると,これらの試験の結果,オーチャードグラス品種間にし好性の差のあることが明らかになり,オーチャードグラス品種のし好性を検定する場合,比較的試験の困難な放牧試験,時間割法,牛による試験に代って,比較的試験の容易な刈取り給与試験,カフェテリア法,羊による試験で検定できる可能性が見い出された。
  • 岡部 俊
    原稿種別: 本文
    1972 年18 巻1 号 p. 48-53
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    イタリアンライグラスにおいては,個体植と散播との間で品種・系統の生草収量に対する評価が異なり,個体植での選抜はその有効性が低いことを先に報告した。この原因の一つとして草型・葉の形態などの違いによって収量に対する栽植密度反応が異なるためと考えられたので,このことを確かめるために,6品種を供試し5段階の栽植密度で収量とその構城形質に対する密度反応の品種間差異を調査した。(1)草丈はある範囲までは栽植密度の増加とともに高くなるがそれ以上の密度ではほぼ一定となる。(2)一茎重はその値の大きな品種は栽植密度の増加とともに小さくなり,小さな品種は反対に大きくなる傾向がみられる。(3)個体当り茎数は栽植密度の増加とともに急激に減少するが,その減少程度は茎数の多い品種は少ない品種よりも,また,草型が匍匐型で葉の湾曲程度が大きい品種はそうでない品種よりも大きい。(4)個体重は茎数と同様に草型が匍匐型で葉の湾曲程度が大きい品種はそうでない品種より密度反応が大きい傾向がみられた。しかしHワンライグラスはこの傾向と異なり密度反応が小さかった。これは栽植密度の増加による茎数の減少を一茎重の増加によって補ったからである。(5)単位面積当り生草重は栽植密度の増加とともに増すが,個体重の密度反応が大きい品種は最高密度区以下で最高収量に達した。(6)個体重に対する栽植密度反応が低い品種は群落内部の透光率が高く,受光能率の良否は密度反応を支配する要因の一つであることが確められた。
  • 美濃 羊輔
    原稿種別: 本文
    1972 年18 巻1 号 p. 54-59
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    チモシー斑点病菌Cladosporium phleiの生産する橙色の色素を菌体から抽出し,有機溶媒,酢酸亜鉛,硅酸カラムおよび薄層クロマトグラフィを用いて精製した。その色素の化学構造は,紫外線および赤外線吸収スペクトルから,水酸基を持つアンスラキノンの誘導体と推定された。本色素は日光の下で黄色および紫色の色素に変化する。
  • 田島 公一
    原稿種別: 本文
    1972 年18 巻1 号 p. 60-68
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1972 年18 巻1 号 p. 69-70
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 文献目録等
    1972 年18 巻1 号 p. 72-73
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 文献目録等
    1972 年18 巻1 号 p. 73-
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1972 年18 巻1 号 p. App2-
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1972 年18 巻1 号 p. App3-
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1972 年18 巻1 号 p. App4-
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1972 年18 巻1 号 p. Cover3-
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1972 年18 巻1 号 p. Cover4-
    発行日: 1972/04/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
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