日本草地学会誌
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20 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1974 年 20 巻 2 号 p. Cover5-
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    1974 年 20 巻 2 号 p. Cover6-
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    1974 年 20 巻 2 号 p. App8-
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
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  • 西村 格, 新田 一彦
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 43-53
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
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    オーチャードグラス(品種「キタミドリ」)の草地を造り,刈取り頻度を異にする草地で栽植密度が収量におよぼす影響を2年間にわたって調査し,適正密度を検討した。草地は1969年初夏にペーパーポットに播種した苗を9月に,次の設計で移植した。栽植密度は400,178,100,44および11個体/m^2の5段階とし,刈取り頻度は年3回刈りと6回刈りの2処理とした。施肥量はm^2当りCaO 25g,N 20g,P_2O_5 15g,K_2O 10gを基肥として施したほか,N 20g,P_2O_5 7.5g,K_2O 15gを各年次に追肥として施した。なお密度効果が起る範囲の最低限度の密度を適正密度と定義した。その結果の概要は次のとおりである。1)LAIに対応するNAR・CGRは前報と同様に低密度区が高かった。これは高密度区の草丈が低く,したがって生産構造も悪く,葉身の窒素濃度も低下し,その結果としてNARも低下することに主因があると考えられた。2)夏の期間には草地の再生力は高密度区ほど劣った。その理由としては,(1)刈取り時の刈株乾物重は高密度区が多いが,TAC含有率や窒素含有率は高密度区において低い。(2)刈株から再生した根は,同一刈株量に対しては低密度区が多く,この根の活性も低密度区が高密度区より大であった,などがあげられる。3)刈取り回数を年3回と6回にした場合,3回刈区では初年目の第2回刈取り以降急速に枯死個体が増加して,高密度区では65%にも達し,これが収量に大きく影響した。4)以上の諸要因の総合された結果として,年間最高収量をあげた時の個体密度は,利用初年目の場合6回刈,3回刈両区とも100個体/m^2であり,利用2年目においては44個体/m^2が最高乾物生産をあげえたが,総合して本実験条件下での適正密度は個体密度100個体/m^2前後と推論した。
  • 脇本 隆
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 54-60
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
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    根室地方で収集したオーチャードグラス16個体および札幌地方での20個体を供試して,道立根釧農業試験場ほ場にこれらの栄養系試験区を設置した。出穂期,1番草の草丈および穂数,ならびに各刈取りごとの草量(1番草の草量,2番草以下を合計した再生草の草量および年間合計草量)を第2年次から第5年次にわたって調査し,各種のパラメターを推定して集団間の比較を行った。1.根室集団は札幌集団に比べて,出穂期は早く,草丈は高く,穂数は多く,1番草の草量は多いが再生草の草量は少なく,年間合計草量は少ないか,あるいはほぼ同等であった。2.4年間平均の遺伝力h^2および遺伝的変異係数G.C.V.はいずれの形質についても,根室集団が小さく,遺伝的変異性が札幌集団よりも小さいことを示した。3.形質の年次間再現性について,遺伝相関r_g,年次をこみにした遺伝力h_r^2および栄養系と年次との相互作用の大きさσ_gy/σ_gのパラメターによって集団を比較すると,出穂期を除く他の形質では根室集団の方が年次間再現性がより大きく,年次による異った環境に対する安定性が認められた。年次をこみにした場合,集団内の遺伝的変異性は根室集団の方がむしろ大きいことが推定された。4.草量について,栄養系と季節との相互作用は根室集団がより小さく,季節生産のパターンが類似した個体群であるといえる。5.根室集団の中で草量が上位の栄養系が示した回帰係数および回帰からの標準偏差は,札幌集団の上位栄養系のそれらよりも小さく,安定性を示したが,札幌集団の中にものぞましい栄養系を見いだすことができた。
  • 佐藤 徳雄, 酒井 博, 川鍋 祐夫, 藤原 勝見, 五十嵐 昇
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 61-68
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
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    ロータリーカツターでススキ型自然草地の地上部を細切,除外し,ローターベーターで表土約5〜10cmを攪拌する不完全耕起造成法を,従来のプラウーハロー法(完全耕起法)と,収量,雑草および二・三の土壌性質について4年間比較した。1.不完全耕起区は,表層を浅く攪拌するだけのため,野草が再生し,雑草が多かった。しかし,年と共に次第に少なくなった。牧草とくにオーチャードグラスの被度および乾物収量は,不完全耕起区が低かった。不完全耕起区の雑草の大部分は家畜に採食されるので,雑草も含めた収量で比較すれば,完全耕起区と収量は変りがない。2.粗蛋白質収量は,両者の間に差が認められない。3.雑草の種類,量は逐年減少または消失の傾向を辿ったが,終始不完全耕起区が多かった。4.不完全耕起区は完全耕起区に比べ,0〜5cm層位において,耐水性団粒の発達がよく,土壌の窒素含有率や気相率が高く,固相重量も軽かった。これは,有機物の多い表土を埋めず,性質不良な心土を出さなかったためで,より好ましい土壌条件にあったと考えられた。以上の結果とともに,造成の作業能率,傾斜適用範囲,土地保全の観点から不完全耕起法の特徴,適用条件を考察した。
  • 高橋 均, 高橋 保夫
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 69-72
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    水田雑草ケイヌビエを栽培利用するに当り,2年目以降も栽培を連続するために発芽能力のある種子を自然落下せしめる必要がある場合や,雑草化対策として発芽可能種子数を少なくしょうとする場合,あるいは採種栽培等の資料を得るために,出穂後の経過日数と種子の脱粒性および発芽能力との関係を調べ,次の結果を得た。1)種子が脱粒し始めるのは出穂後8〜9日目からであり,全種子中の脱粒種子割合はその後直線的に増加し,出穂後20日で50%前後になった。2)脱粒種子のほとんどは発芽能力を有していた。3)脱粒しない枝梗着生種子の発芽能力獲得割合は,出穂後の経過日数との間に深い相関があり,出穂後5日から始まって徐々に増加し,19〜20日後には40〜50%になった。4)脱粒種子と枝梗着生種子を合せた全種子中の発芽能力獲得割合は,出穂後経過日数と高い相関(r=0.844)を有し,1日経過するごとに約4.8%の上昇があり,出穂後20日で80%前後になった。
  • 高橋 均, 高橋 保夫, 本田 太陽, 根岸 節郎
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 73-78
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    本連続栽培の基礎資料を得,併せて跡地水田における雑草化対策の資料を得るために,ケイヌビエ種子の活性変化と風乾貯蔵条件ならびに土壌中埋没条件との関係について実験し,次の結果を得た。(1)秋に成熟した種子はすべてが休眠状態にあり,休眠覚醒に要する期間は種子のおかれた条件によって異なった。休眠覚醒を完了した種子は再び休眠に入ることはなく,二次休眠の現象はないものと結論された。(2)秋に採種後風乾した種子の休眠覚醒完了には,室温(10〜20℃)下で3〜7ヵ月,外気温下では6〜11ヵ月で翌年の夏までを要し,さらに5℃貯蔵では1〜2年を要し,高温条件で覚醒が促進されたといえる。(3)秋に土壌中に入った種子は,低温下であっても1ヵ月後には50%以上が覚醒過程に入って変温条件で発芽可能になり,休眠覚醒の完了はおおよそ翌春の2〜4月であった。土壌が湿潤より乾燥の場合に,また,表層および深層よりも0.5〜12cmの層中にある種子の休眠覚醒が早かった。(4)室温および外気温下の風乾貯蔵種子は採種後2・3年目の夏の高温時に死滅して発芽能力を失った。5℃貯蔵では4年以上の寿命であった。(5)土壌表層0.5cm以上にある種子は85〜90%が翌春4月下旬から発芽し,0.5〜3cmの深さにある種子は2年間の春〜夏に約50%が発芽した。残りの種子および3cmより深い層にある種子は全種子が休眠覚醒を完了する以前から死滅し始め,3年間でほとんどが発芽することなく死滅した。土壌が湛水・湿潤条件の場合,また上層より下層にある場合に,種子の生存年限がやや長かった。
  • 日高 雅子
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 79-82
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    エゾノギシギシのポット栽培を行なった一年生株の,出蕾開花におよぼす温度・日長条件の影響を知るために,高温区,低温区,自然温度区を設け,さらに日長条件を組み合わせて試験を行なった。1)日長8時間,12時間では,高温区,低温区にかかわらず出蕾開花は認められなかった。出蕾-開花の認められた自然日長および16時間日長の条件下では,自然温度区,低温区,高温区と温度が高くなるにつれて,抽苔後の日数が短くなった。2)とくに出蕾-開花期では,高温区と低温区では,温度の影響が顕著にみられた。また同一温度条件下では,出蕾の遅い方が開花までの日数が短くなることが認められた。3)つぎに多年生株の開花日の調査を行なった結果では,開花日は,6月1日から7月5日の長期にわたった。多年生株では,個体の年令,分散,生長の経過の要因が,出蕾開花に大きく影響するものと推定される。
  • 伊東 睦泰, 中村 民夫
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 83-91
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    株間25cmのオーチャードグラス草地より時期別に採取した生育良好な茎について,その葉鞘を除去して節位別に分げつの生育状況の季節変化を調べた。1)出穂期には出穂もしくは出穂直前の茎(生殖生長茎),栄養生長を続ける茎(栄養生長茎)ともに大部分の節位において分げつが1〜2mmに抑えられていた。2)一番刈2週間後(5月24日)には上節位のN3〜4分げつが伸びはじめ,母茎の生育に伴なってひきつづき形成される分げつ芽は6月末まで順調に生育したが,出穂期に休眠していた分げつは刈取後も大部分が伸長しなかった。3)7月以降,夏期高温下に上節位にある分げつ芽の伸長生長は抑えられ,下節位の伸長中ないしは休眠分げつの枯死が多くみられた。4)9月中旬には再びN3〜4分げつの伸長が旺盛になり,これらは母茎における新葉の展開にともない下節位へと移行しながら生育を続け,11月下旬にはN8にいたるまで下節位ほど分げつの長さを増した。5)オーチャードグラスにおいても分げつ原基の分化から出現分げつとなるまでの過程で,分げつ芽としての形態を整え母茎の上節位で急伸長を開始する段階で最も環境条件の影響を受け易いとみられ,主としてその結果伸長を開始して出現分げつとなるもの,休眠芽となるものを生じ,出現分げつの枯死と相まって茎数の季節変動が生じるのであろう。
  • 石栗 敏機
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 92-98
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
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    トウモロコシ「交4号」を未乳熟から黄熟期までの間に収穫した場合の化学組成とサイレージの飼料価値の変化を調べ次の結果を得た。1)8月25日から9月27日まで,ほぼ10日間隔で4回収穫した。子実の熟期は未乳熟から黄熟期に達した。乾物収量はしだいに増加して1.15t/10aとなり,このうち,雌穂の収量は0.15t/10aから0.67t/10aと顕著に増加した。トウモロコシの部位別化学組成の生育に伴う変化は,茎葉部では,乾物含量に大きな差はなく,粗蛋白質と可溶無窒素物含量は低下し,粗繊維,NDF,ADF含量は高くなった。雌穂では,乾物と可溶無窒素物含量は高くなり,繊維成分の含量は低下した。総体では,粗蛋白質と繊維成分の含量は低下し,粗脂肪と可溶無窒素物含量は高くなった。two step法とin vitro法で測定した各部位と総体のDMDは生育が進むにつれて低下した。3)サイレージの消化率は,粗脂肪を除いて,粗蛋白質,粗繊維,およびADFはしだいに低下した。DCP,TDN,およびDE含量は,未乳熟,乳熟,糊熟,および黄熟期でそれぞれ(7.9,7.0,6.1,5.3%)(70.0,72.8,73.1,69.8%)(3.40,3.60,3.50,3.16kcal/gDM)であった。5)窒素出納を調べた結果,熟期の進んだサイレージを給与すると排尿量と尿中に排泄された窒素量が減少し,蛋白質の利用効率が高くなった。
  • 柳沢 和夫
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 99-
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
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  • 茨木 和典
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 99-
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 大脇 精一
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 99-
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
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  • 川関 巌
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 99-100
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 池田 一
    原稿種別: 本文
    1974 年 20 巻 2 号 p. 100-
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1974 年 20 巻 2 号 p. 101-102
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    1974 年 20 巻 2 号 p. App9-
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1974 年 20 巻 2 号 p. App10-
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1974 年 20 巻 2 号 p. Cover7-
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1974 年 20 巻 2 号 p. Cover8-
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
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