日本草地学会誌
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19 巻, 4 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1973 年19 巻4 号 p. Cover13-
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    1973 年19 巻4 号 p. Cover14-
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1973 年19 巻4 号 p. App9-
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 相井 孝允
    原稿種別: 本文
    1973 年19 巻4 号 p. 333-340
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
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    ハイブリット・ソルゴー(パイオニア988)を用い生育ステージ別,葉位別,節間別の青酸含量ならび各処理を施した場合の青酸含量を求めた。1.青酸含量は1番刈,2番刈とも生育初期に高く,かつ2番刈は1番刈よりも高かった。また,両者とも生育が進むにしたがい青酸含量は減少した。2.各葉位,各節間とも下位のものより上位のものが青酸含量が高かったが節間伸長期では未展開葉よりも展開葉の方が高った。3.24時間冷蔵庫内で貯蔵した場合には,青酸含量は未処理のものの98%まで低下し,日影内,直射日光下での放置ではそれぞれ96%,88%まで低下した。通風乾燥機内(60℃)で乾燥風乾させると55%まで低下した。サイレージにすればほぼ0となった。0.1Nおよび1Nの酸を作用させれば著しい青酸含量の減少が認められた。4.家畜が中毒にかかる場合には,植物中の青酸含量,採食量,採食に要する時間などを考慮せねばならないが,草丈80cm(乾物中青酸含量1000ppm)では24時間通じて平均して採食させるとすれば,体重500kgの牛には乾物で約7.5kg,生重で約60kg給与できることになる。
  • 張 楠基, 吉田 重治
    原稿種別: 本文
    1973 年19 巻4 号 p. 341-357
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
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    1.本研究の結果植物群落のなかで形成された落葉の分解過程はJENNYによる環境要因の関数と考えられ次式で表わされる。[Numerical formula]ここでCはある時点における落葉の乾物量,clは気候,Sは土壌,rは地勢,Oは生物,tは時間を表わす。もし群落が同一立地条件である場合,更に時間tの単位を年単位で考えると[Numerical formula]に帰一される。ここでCは落葉量であり,含有諸有機物や無機物の総和と考えられる。すなわち,群落における落葉分解の一般モデルは[Numerical formula]であり,ここでiは落葉を形成する諸物質の種類,Coは最初の落葉量,kは分解常数である。したがって,落葉の蓄積は次式に表わされる。[Numerical formula]ここでLiは落葉を形成している物質の年生産量である。2.クマイザサ落葉の有機成分の分解および蓄積を上記のモデルによって検討した結果純繊維,粗脂肪,冷水可溶物,その他炭水化合物,リグニン,粗蛋白質の順にその分解はおそく,無機成分はK,Ni,Co,Cu,Zn,Ca,Na,N,Mg,Mn,P,Feの順序で遅く無機化しながら蓄積されることが推定れた。一般的に言えば落葉に含まれている無機元素の無機化は有機物の分解よりやや遅かった。3.クマイザサ型草地において年間無機元素の循環量は落葉の無機化によってC〜187.53,N〜2.19,P〜0.095Na〜0.281,Fe〜6.1x10^<-3>,Mn〜14.8×10^<-3>,Zn〜9.5×10^<-3>,Cu〜9.5×10^<-4>,Co〜2.3×10^<-4>,Ni〜4.6×10^<-4>g/m^2であった。したがって,このクマイザサ型草地を恒常状態に維持するためには上に述べた以上の量の無機養分が毎年必要であることを示している。
  • 高橋 正行, 山本 勝昭, 森崎 清之, 丸山 富美子, 山本 伸明
    原稿種別: 本文
    1973 年19 巻4 号 p. 358-365
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
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    亜硝酸ナトリウムとギ酸カルシウム主体のサイレージ調製用添加物の効果を検討するため,3〜4種のイタリアンライグラスを用い,試験Iでは埋蔵密度が異る場合の添加効果を,試験IIでは細切の有無と添加効果を,また試験IIIは高温下での長期貯蔵性および開封後の品質変化に対する効果を,それぞれ実験室規模のサイロを用いて調査した。その結果を要約するとつぎのとおりである。1.供試添加物の使用によるサイレージの品質向上の程度は埋蔵密度および材料のWSC含量によって異り,材料のWSC含量が極めて低い場合には埋蔵密度が高い場合にのみ効果があらわれ,WSC含量が中程度の場合にはどの埋蔵密度でも効果が発揮され,またWSC含量が高い場合には埋蔵密度が低い場合に効果が大きかった。2.材料を無切断のまま埋蔵する場合には,添加しても品質の向上に多くを期待することはできず,むしろ細切の効果のほうが大きかった。3.添加サイレージの長期貯蔵性および開封後の品質変化の程度は材料のWSC含量および添加率によって異り,材料のWSC含量が極めて低い場合には0.5%の添加でも効果がなかったが,材料のWSC含量が中程度の場合には0.3〜0.5%で,またWSC含量が高い場合には0.1〜0.2%の添加で貯蔵性が向上し,開封後の品質変化も抑制された。
  • 高橋 正行, 山本 勝昭, 森崎 清之, 丸山 富美子, 山本 伸明
    原稿種別: 本文
    1973 年19 巻4 号 p. 366-370
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    サイレージのし好性および消化率におよぼす亜硝酸ナトリウムとギ酸カルシウムを主とする添加物の効果について検討するため,イタリアンライグラスを用いて無添加および0.3%添加サイレージを調製し,これらについて山羊6頭を用いて二重反転法により摂取量を調べるとともに,全糞採取法により消化試験を行なった。サイレージの新鮮物および乾物回収率は添加サイレージが高く,廃棄量および廃棄率は低かった。サイレージの品質は添加により顕著に向上した。し好試験におけるサイレージの乾物摂取量は添加サイレージが有意に高かった。サイレージの消化率は,乾物,粗蛋白質および可溶無窒素物については1%水準で,粗繊維については5%水準でいずれも添加サイレージが有意に高かった。
  • 高橋 正行
    原稿種別: 本文
    1973 年19 巻4 号 p. 371-378
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    埋蔵時の空気混入率,埋蔵直後の浸出汁液中の水溶性炭水化物(WSC)量,貯蔵過程中のWSCの滅少および乳酸の生成の相互関係について検討するため,2つの試験を行なった。試験Iでは生育期の異る4種のイタリアンライグラスを用い,切断長を3段階とし,おのおのに埋蔵時の空気混入率3段階を組合せてサイレージを調製し,埋蔵直後の浸出汁液中のWSC含量と,埋蔵後35日目のサイレージの乳酸含量および品質との関連性を調査した。試験IIでは2種のイタリアンライグラスを用い,埋蔵後35日目までWSCおよび乳酸含量の推移を経時的に調べた。結果の概要はつぎのとおりである。1.埋蔵2時間後の汁液中のWSC含量は,埋蔵時の空気混入率が小さく,切断長が短く,また材料のWSC含量が多い場合ほど高かった。2.材料のWSC含量がとくに低くない場合には,埋蔵2時間後の汁液中のWSC含量が高いほど,貯蔵過程中の材料のWSCの減少程度が大きく,乳酸の生成量が多く,この傾向は35日目まで明らかに認められた。しかし材料のWSC含量が極めて低い場合には,この傾向は貯蔵のごく初期にしか認められなかった。3.以上のことから,材料のWSC含量が極めて低い場合を除き,貯蔵初期においては,埋蔵時の空気混入率,埋蔵直後の汁液中へのWSCの浸出程度,貯蔵過程中の材料の全WSCの減少および乳酸生成の程度などの間には,密接な関連があることが確かめられた。
  • 日野 常男, 亀高 正夫
    原稿種別: 本文
    1973 年19 巻4 号 p. 379-388
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    反芻胃内繊毛虫(Entodinium sp)の生育を促進する物質として,さきに白クローバー中のステロールを同定したので,本研究では更に白クローバー中のステロールの存在様式及びその量について検討した。白クローバーの葉部のアセトン抽出物を薄層クロマトグラフィーで分析したところ,遊離型,エステル型,グルコシド型及びアシル化グルコシド型のステロールの存在が示唆された。また,未知の型のステロイド化合物と思われる物質の存在が示されたが,同定は行なわなかった。以上の5種の型のステロイド成分をフロリジル・カラムクロマトグラフィーによって分離し,それぞれの量を測定したところ,遊離型54.2%,エステル型33.1%,アシル化グルコシド型7.6%,グルコシド型3.4%,及び未知の型1.7%であった。次に,反芻動物が摂取する可能性のある種々の植物の葉部に含まれるステロールについて調べた。不ケン化物画分中のステロールを薄層クロマトグラフィー及びトマチン沈澱法によって集め,比色法で定量を行なったところ,供試した13種の植物のうち,12種ではステロール含量がほぼ等しく,乾物当り0.08〜0.11%であったが,燕麦の葉部では0.05%と少なかった。これらのステロール画分をガスクロマトグラフィーで分析し,β-シトステロール,スティグマステロール及びカンペステロールの存在の有無を検討した。供試した殆んどの植物において,β-シトステロールと相対保持時間が等しいピークが主要ピークであったが,ステロール類の組成が植物の種類によってかなり様相を異にすることが示された。以上の結果から,反芻動物が普通に摂取している天然飼料には常にかなりの量のステロールが含まれていると思われ,反芻胃内繊毛虫には常に十分量のステロールが供給されていると考えられる。
  • 萬田 富治, 松本 達郎
    原稿種別: 本文
    1973 年19 巻4 号 p. 389-393
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    エストロジェン活性の認められたマメ科牧草3草種とイネ科牧草1草種とを用いて,それぞれのエチルエーテル抽出物を,ESを含まない基礎飼料に添加して幼若去勢雌ハムスターの飼育試験を行ない,その成長促進効果の草種間差の有無を検討した。1.基礎飼料1gあたり,各草種の抽出物(牧草乾物0.66g相当から得られる抽出物)を添加した飼料を与えた場合の60日間の増体量は,基礎飼料のみを与えた対照区の増体量に比べて,La-E区では27%,Re-E区では,31%,Al-E区では46%,It-E区では49%それぞれ増加し,また,牧草ESの一つであるcoumestrolを33μg/g diet添加した区も30%増加した。2.各牧草抽出物の添加によって,飼料効率が向上し,Al-E区では28%,It-E区では18%,coumestrol区では12%,La-E区では10%,Re-E区では6%,それぞれ対照区の飼料効率よりまさっていた。3.アルファルファおよびアカクローバについては,抽出物の添加量を9mg/g dietと18mg/g dietの2段階を設けたが,添加量を変えても,増体量ならびに飼料効率にはほとんど差を生じなかった。4.飼料のエストロジェン活性値とハムスターの増体量ならびに飼料効率との間には一定の関係は認められなかったが,DES添加による飼育成績と同様に,牧草中のES添加の場合も,エストロジェン活性値がDESに換算して10μg/kg diet前後の場合に成長促進効果が最も大きかった。
  • 萬田 富治, 松本 達郎
    原稿種別: 本文
    1973 年19 巻4 号 p. 394-398
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    アルファルファの1番草から4番草までを用いて,それぞれのエチルエーテル抽出物を,ESを含まない基礎飼料に添加して幼若去勢雌ハムスターの飼育試験を行ない,アルファルファの生育季節による成長促進効果の差異を検討した。この場合基礎飼料1gあたりの各抽出物の添加量は,アルファルファ乾物0.66gに相当する量であった。試験の結果を要約すると次の通りである。1.アルファルファ抽出物を添加した飼料を与えた場合の60日間の増体量は,基礎飼料のみを与えた対照区の増体量に比べて,1番草では46%,2番草は25%,3番草は34%,4番草は30%それぞれ対照区よりも大きくなった。2.アルファルファ抽出物の添加により,飼料の摂取量はいずれも増加したが,増体量の最も大きかった1番草区の飼料摂取量増加は他の試験区に比べて少ないことから考えて,飼料摂取量の増加のみが成長促進効果に結びついているのではなく,生体内の代謝に影響しているものと考えられる。3.飼料効率の対照区に対する増加率は1番草区が最も大きく28%増となったが,2番草区と3番草区ではともに9%,4番草区では5%増となり,増体量と飼料効率との両者の増加率には一定の関係は認められなかった。4.アルファルファ抽出物の成長促進効果はその中に含まれるエストロジェン様物質の作用によるものと考えられるが,アルファルファの生育季節によるエストロジェン活性値の変動とハムスターに対する成長促進効果の変動とは一致しなかった。
  • 横田 正信
    原稿種別: 本文
    1973 年19 巻4 号 p. 399-402
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1973 年19 巻4 号 p. 403-
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1973 年19 巻4 号 p. 404-
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 目次
    1973 年19 巻4 号 p. i-ii
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 目次
    1973 年19 巻4 号 p. iii-v
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1973 年19 巻4 号 p. App10-
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1973 年19 巻4 号 p. App11-
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1973 年19 巻4 号 p. Cover15-
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1973 年19 巻4 号 p. Cover16-
    発行日: 1973/12/25
    公開日: 2017/07/07
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