日本草地学会誌
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25 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1979 年 25 巻 2 号 p. Cover5-
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    1979 年 25 巻 2 号 p. Cover6-
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    1979 年 25 巻 2 号 p. App3-
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
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  • 雑賀 優
    原稿種別: 本文
    1979 年 25 巻 2 号 p. 97-102
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
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    消化率に対する個体選抜を効率的に行う方法として,消化率と高い相関があり,しかも圃場で容易に調査できる形質の調査値から,個体の消化率を評価する方法が考えられる。前報では,オーチャードグラスの個体の消化率と,形態的・生理的形質の調査値の重回帰分析結果から消化率を推定する式を得た。本報では,形態的・生理的形質のみの調査を行い,消化率を推定式から算出し,この推定値に基づいて,高消化率および低消化率個体を選抜し,翌年には,1ステップセルラーゼ法により選抜個体の消化率を測定し,選抜の効果を調べた。供試した1488個体から1番草(各個体の出穂期)の消化率推定値に基づいて,高消化率,低消化率個体をそれぞれ51および42を選抜したが,これらの個体の翌年の測定消化率は選抜の方向と逆の結果になり,消化率推定値による選抜効果は認められなかった。2番草(8月下旬の再生草)では,高消化率,低消化率個体として選抜された52および44個体の翌年における測定消化率平均値は60.2%と57.0%となり,選抜効果が認められた。1番草の消化率に対する選抜が逆の結果になった原因として,晩生品種の出穂までの生育日数が1977年と1978年で大きく異なり,晩生品種の消化率は早生品種のそれに比較して相対的に出穂が早められた1977年で高く,出穂が遅れた1978年で低くなったことが考えられ,出穂の促進および抑制には気象要因が大きな影響を及ぼしていることが明らかになった。2番草の消化率では気象要因の影響が小さく,消化率推定値によるオーチャードグラスの個体選抜が可能であることが明らかになった。
  • 県 和一, 鎌田 悦男
    原稿種別: 本文
    1979 年 25 巻 2 号 p. 103-109
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
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    ミャコザサ群落の永続的な放牧利用と効率的な抑圧除去の適期を明らかにするための研究の一環として,浅間山南麓のミヤコザサ群落を対象に,年間の生育経過を器官別乾物重,稈数,葉面積,生産構造,冬芽などの月別変化から調査し,次の結果を得た。(1)地上部現存量は春から夏に急増し,8月未に最大となったのち翌春まで漸減する傾向を示した。一方,地下部現存量はこれとは対照的に春から夏にかけて急減し,夏から初冬にかけて回復する推移を示した。その結果,T/R比は夏に最大値を示し,冬に最小値を示した。また全現存量は年間を通じてほぼ一定値を維持した。(2)LAIも地上部現存量とほぼ同様の季節変化を示し,当年生稈に着生する葉数と密接な相関々係を示した。(3)地上稈の寿命は地上に稈が発生してから平均18〜20ヶ月であることが示された。(4)生産構造は季節的に異なる変化を示したが,群落吸光係数には大きな差異はなく0.742〜0.778の範囲であった。また群落地表面における相対光度は冬から春までの期間は10〜20%であり,生育シーズン中は1〜5%であった。(5)地下茎各節の冬芽の数は4月未から5月未までの間に大部分が地上に発生するので,夏の期間は極度に少なくなるが,9月から10月に再び急増し,その後はほぼ一定数を維持した。これに対して,新地下茎数は6月から8月に急増する傾向を示した。以上から,ミヤコザサ群落の永続的な放牧利用を図るための適期は晩秋から翌春までの期間であり,群落抑圧のための効率的な適期は夏であると推定される。
  • 県 和一, 窪田 文武, 鎌田 悦男
    原稿種別: 本文
    1979 年 25 巻 2 号 p. 110-116
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
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    前報にひきつづいて,ミヤコザサ群落の永続的な放牧利用と抑圧除去のための適期を明らかにする目的で刈取りの時期と回数に関する実験を行った。刈取時期は,原則として月別とし,刈取回数は主要生育期間である6月から9月にそれぞれ0,1,2,3,4回の刈取りをする5処理区を設けた。両実験とも翌年の再生地上部および地下部現存量,LAI,稈数,冬芽数について調査し,次の結果を得た。(1)月別に刈取った区の地上部現存量は,いずれも無刈取区に比べて大巾な減少(約60%以下)を示した。一般に夏期の刈取りは秋から翌春までの期間の刈取りに比べて相対的に少なく,特に8月刈区では顕著な減少を示した。(2)地下部現存量,LAI,稈数に及ぼす月別刈取りの影響は地上部現存量とほぼ同じ傾向を示し,夏期,特に8月の刈取りでいずれも低い値を示した。(3)地上部および地下部現存量,稈数は刈取回数によっても影響され,刈取回数が増加するほど減少する傾向を示した。(4)刈取りの時期や回数による地上部現存量の変動は,主として稈数の変動に依存するところが大きかった。(5)翌年の稈数に影響する冬芽は9月から10月に形成されるが,8月刈区の場合はその他の月の刈取区に比べて冬芽の形成が特異的に少なかった。(6)(2)および(5)から,8月刈区の地上部現存量が顕著に少なくなる原因は地下部現存量と冬芽形成の著減によるものと考えられる。以上の結果を基礎にすると,ミヤコザサ群落のより永続的な放牧利用のための適期は11月から4月までの期間であり,群落抑圧のための適期は8月であると結論される。
  • 県 和一, 窪田 文武, 鎌田 悦男
    原稿種別: 本文
    1979 年 25 巻 2 号 p. 117-120
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    前2報の結果から,ミヤコザサの地下茎の各節に存在する冬芽数は季節的に変動し,初秋(9月〜10月)に急増するのに対して,新地下茎は6月から8月に増加すること,8月に地上部を刈払うと初秋にみられる冬芽の急増が特異的に抑えられることが明らかになった。そこで,本報では上記現象を解明する研究の第1歩として,冬芽と新地下茎の形成に対する日長の影響について実験した。実験は,冬芽の数が最少値を示す夏(7月1日-7月31日)と急増する初秋(3月13日-10月31日)の時期を選んで行った。両実験とも,ポット栽培した材料を供試し,短日(8.5時間)と長日(15時間)処理を行い,次の結果を得た。すなわち,冬芽の形成は長日条件よりも短日条件下で顕著に促進された。これに対して,新地下茎の形成は短日条件よりも長日条件下で促進される傾向が示された。以上の結果は,第1報で明らかになったミヤコザサ群落の冬芽数及び新地下茎数の季節変化に日長が1つの支配要因として関与していることを示唆するものである。
  • 杉本 安寛, 仁木 巌雄
    原稿種別: 本文
    1979 年 25 巻 2 号 p. 121-127
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    数種暖地型牧草の光合成作用に及ぼす窒素施肥量,葉身窒素含有率およびクロロフィル含有量の影響を検討した。供試草種はローズグラス(Chloris gayana KUNTH.)ダリスグラス(Paspalum dilatatum POIR.)およびバヒアグラス(Paspalum notatum FLUGGE)である。光合成能力は,屋外で通気同化箱法を用いて測定した。結果の大要は次の通りである。1.窒素少肥区の個体当たり光合成能力(P)は,生育の進みとともにローズグラスが最も低くなった。これには,ローズグラスが早期に肥切れを生じたために,葉身窒素含有率が低下し,単位葉面積当たり光合成能力(P_0)の著しい低下をまねいたことが関係していると推定された。一方,窒素多肥区のPは,ローズグラスが最も高く,次いでダリスグラス,バヒアグラスの順に推移した。この差異は,主として葉面積拡大の草種間差異に基づくと考えられた。2.供試3草種のP_0は,いずれも葉身窒素含有率が約3%まで,葉身窒素含有率の上昇とともに上昇し,60mgCO_2/dm^2,hrに達した。しかし,それ以上に葉身窒素含有率が上昇しても,P_0はほとんど上昇しなかった。3.供試3草種の葉身窒素含有率3%でのクロロフィル含有量は,約4.5mg/dm^2であった。クロロフィル含有量とP_0との間には,クロロフィル含有量がほぼ4.5mg/dm^2以下の域で正の相関が認められた。`
  • 櫛引 英男
    原稿種別: 本文
    1979 年 25 巻 2 号 p. 128-135
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    寒冷地における早,中,晩生品種群の原料生産特性を中央部の芽室,山麓部の新得および沿海部の忠類の3場所において検討した。各品種群の乾物およびTDN収量の経時的増加は多くは雌穂の増加によって左右されていた。この点で,早熟性品種群は早くから雌穂の増加が始まるので,刈取時には黄熟期に達して,良質原料の多収がえられた。品種群の乾物およびTDN収量と乾物率の経時的推移からみると,早生品種群の刈取時期は約1週間ほどであるが,中生品種群のそれは短かく,晩生品種群では適期幅はなかった。中央部の現状においては早生と中生品種群の配合栽培が良いが,将来はより適正な配合栽培のために両品種群の中間熟期の品種群が必要と推察された。山麓沿海部の現状では早生品種以外の作付けは難しいが,将来はより早熟な極早生品種群が必要である。
  • 櫛引 英男
    原稿種別: 本文
    1979 年 25 巻 2 号 p. 136-143
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    1973〜1977年に,寒冷地における早,中,晩生品種群について,原料生産に及ぼす栽植密度の影響を中央部の芽室,山麓部の新得及び沿海部の忠類において検討した。中央部における早生品種群の乾総重とTDN収量は密植によって約30%増収し,他の品種群とほとんど遜色ない多収となった。山麓沿海部で密植による増収割合は低いものの,早生品種群の密植は晩生品種群のそれよりも僅かながら多収となった。原料品質の指標となる乾物率は密植によってほとんど変化しなかったが,晩生品種群の乾物中TDNは密植にによって若干低下した。また,密植による不稔・無効雌穂個体の発生は晩生品種群で多く,倒伏によって一層増加した。将来の育種の方向として,原料の良質・多収の品種育成には,早生および中生品種群の密植適応性と耐倒伏性の改善が効果的であると推察された。
  • 櫛引 英男
    原稿種別: 本文
    1979 年 25 巻 2 号 p. 144-149
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    寒冷地におけるサイレージ用トウモロコシ早晩性品種群の地域的配置および配合に利用することを目的として,日平均気温の各種積算温度の有効性を検討した。トウモロコシの生育等に関するデータは1963〜1977年の北海道内各試験機関および現地試験の成績書,また日気温は各試験場における観測値および「北海道の気象」の数値を用いた。日平均気温をそのま平均ま積算する単純積算温度の場所間および年次間変異は有効温度範囲による有効積算温度のそれより小さく,一定性が高かった。播種から刈取適期,つまり乾物率25〜35%に達するに必要な単純積算温度は,早生,中生,晩生,および極晩生品種群では,それぞれ2100〜2550,2250〜2700,2400〜2850および2550〜3000℃と算定された。また,多収性品種育成の一方向として,品種の低温発芽性向上による積算温度利用の改善を論じた。
  • 石栗 敏機
    原稿種別: 本文
    1979 年 25 巻 2 号 p. 150-155
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    年間3から6回刈取ったオーチャードグラス32点をめん羊に給与して,飽食時の採食量,消化率および可消化養分含量を調べた。体重の維持を目途として残飼の出ない量を給与して行う慣行の消化試験と比較して,飽食量での消化試験ではTDNおよび乾物消化率が低下した。これはCW(細胞壁物質)の消化率が低下し,可消化CW含量が低下したためと考えた。刈取りの間隔をせばめて年間6回の収穫を行っても夏季間の可消化養分含量の低下を防ぐことができなかった。採食量は1番草では生育が進むにつれて減少する傾向を示したが,年間の生育期間を通しては一定した変化のパターンを示さなかった。W^<0.75>(メタボリック・ボデイ・サイズ)当りの乾物摂取量は1976年の2才羊では45.5から84.6gの範囲で平均71.2g,1977,78年の3才羊では51.0から67.2gの範囲で平均61.1gであった。DE含量の低い牧草で採食量が少ない傾向があるため,W^<0.75>当りのDE摂取量は,おおむね,5月下旬から6月上旬の1番草および最終刈取りの番草で高い値を示し,夏季の再生草で低下した。2才羊に給与して求めたNVI(nutritive value index)の平均値は58.8で,3才羊の平均値48.1よりも約10高い水準であった。牧草の乾物消化率と糞の密度(g/ml)との間には1番草,再生草ともに有意な相関関係が得られた。また,再生草の密度と乾物消化率との間にも有意な相関があり,牧草の密度が低下すると消化率も低下し,軽い糞を排泄することが観察された。
  • 石栗 敏機
    原稿種別: 本文
    1979 年 25 巻 2 号 p. 156-160
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    前報の32点のオーチャードグラスを用い,めん羊による自由採食量と化学組成,消化率および可消化量との関連を調べた。2,3才羊に共通して,それぞれの自由採食量と化学成分ではADF,ADL含有率とは負の,粗蛋白質含有率とは正の,消化率では粗蛋白質,炭水化物,CW,乾物,エネルギーで正の,また,可消化量ではDCP,TDN,DE含量は正の,ともに有意な相関係数が得られた。一方,自由採食量=乾物排泄量/乾物の不消化率の関係が認められた。オーチャードグラスの飽食時の乾物排泄量はW^<0.75>当り22g前後で,あまり変動がなく,自由採食量と乾物排泄量との間には有意な関係を認めなかった。このことから,自由採食量は牧草の乾物の不消化率で変化することが考えられた。乾物の不消化率は不消化CW含有率と強い正の関係があることから,自由採食量を左右する要因の一つとして不消化CW含有率もあると思考された。不消化CW含有率と自由採食量,DCP,TDNおよびDE含量とはともに有意な負の相関があり,W^<0.75>当りのDDM,TDNおよびDE摂取量とは,2,3才羊ともに-0.9以上の有意な負の相関係数が得られた。
  • 高橋 達児
    原稿種別: 本文
    1979 年 25 巻 2 号 p. 161-166
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1979 年 25 巻 2 号 p. 167-168
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1979 年 25 巻 2 号 p. 170-
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1979 年 25 巻 2 号 p. 170-
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1979 年 25 巻 2 号 p. Cover7-
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1979 年 25 巻 2 号 p. Cover8-
    発行日: 1979/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
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