日本草地学会誌
Online ISSN : 2188-6555
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44 巻, 1 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1998 年 44 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1998 年 44 巻 1 号 p. App1-
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 目次
    1998 年 44 巻 1 号 p. Toc1-
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1998 年 44 巻 1 号 p. i-
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 堀川 洋, 西村 航, 安芸 英子
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    根粒菌Rhizobium trifoliiのカスガマイシン抵抗性突然変異系統を石灰コート接種と減圧吸着接種の接種源として使用し, 土着菌が多く生息している圃場においてアカクローバに形成された接種菌由来の根粒着生割合を播種後2年間追跡調査した。2年間を通じて, 地上部重および根粒数に根粒菌接種法および無接種区間に差は認められなかった。しかし, 抗生物質によって根粒を識別した結果, 接種菌由来の根粒割合は接種法および無接種区間で有意に異なっていた。石灰コート接種による接種菌由来の根粒割合は, 播種後2か月目で70%と高かったが, 1年後には40%に大きく減少し, 2年目にもわずかに減少した。一方, 減圧吸着接種による接種菌由来の根粒は, 調査期間を通じて石灰コート接種の約半分の割合であった。接種菌由来の根粒数は, 2年間を通じて両接種法ともにほぼ一定であったが, 土着菌由来の根粒数は年々増加した。
  • 秋吉 美穂, 屋祢下 亮, 長沢 れんり, 遠藤 昇
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 7-13
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    海水潅漑に適応可能な芝を育成する目的で, Zoysia属芝の海水耐性について検討した。まず, 形態的特徴から, 31系統をZ. japonica (J型)とZ. matrella (M型)に分類した。4系統を除き, 芝の海水耐性はM型で有意に高く, J型では感受性だった。4系統は, J型2系統, M型2系統であり, その海水耐性程度は同程度だった。代表的12系統のr-DNA・葉緑体DNA・アイソザイム遺伝子型を決定した結果, 4系統はヘテロ性が高く, 海水耐性程度はホモJ型とホモM型の中間値だった。ヘテロ接合体の葉緑体型は全てJ型であった。これらの結果より, Zoysia属芝の海水耐性は, Z. matrella田来の核ゲノムに支配されていると推察された。
  • 水上 優子, 杉田 紳一, 近江戸 伸子, 福井 希一
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 14-21
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
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    Fesutuca-Lolium complexにおけるイタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)とトールフェスク4倍体亜種(Festuca arundinacea var. glaucescens Boiss.)のF_1雑種の有用性を明らかにするため, その農業特性と細胞遺伝学的特性調査を行った。胚培養法で作出したF_1雑種は形態的にはイタリアンライグラスに似ていた。農業特性(草丈, 出穂期, 再生草勢など)は両親の中間かイタリアンライグラスに近い値を示した。年間生草収量は4倍体イタリアンライグラス(品種, アキアオバ)や6倍体トールフェスク(品種, Lubrette, ホクリョウ)とほぼ同等であった。乾物分解率は6倍体トールフェスクと同等かやや優れていた。F_1雑種の花粉稔性は高く,種子生産量も多かった。これらの結果から, 本報で得られた4倍体属間雑種から新しい農業用フェストロリューム系統を作出する可能性が示された。細胞学的観察を行ったF_1雑種の中に異数体は含まれなかったが, 減数分裂期に多価染色体やI価染色体が確認された。また, Genomic in situ hybridization (GISH)法を用いることによりF_1雑種において両親に由来する染色体を識別することが可能であった。この染色体識別により後代での両親ゲノムの変異過程の詳細な解析が可能となった。
  • 細川 吉晴, 古田 学, 市川 忠雄, 成 游貴
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 22-29
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    近年, 自然や緑を求めて牧場を訪れる人が増加しており, そのため牧場では, 東屋, ベンチ, レストラン, 休憩施設などを設置して, 来訪者を受け入れるための整備を進めている。しかし, 牧場業務に関連する牧柵や畜舎などは改善されておらず, これにより見苦しい景観を呈している場合がある。そこで, 牧場景観の改善のため, その最も容易であると考えられる牧柵景観の設計を台湾と日本の大学生308名によるアンケート調査の結果を基に検討した。アンケート調査結果から, 牧柵の材料は鋼・鉄製よりも木製が, また, 有刺鉄線などのワイヤーよりも横板がある方が評価が高い結果となった。また, アンケートに使用した各写真の牧柵とその周辺の草地との色差および牧柵の明度を測定したところ, 牧柵とその周辺の色差が高い, つまり, 牧柵が草地との対比によって目立つような写真ほど評価が高く, また, 明るいほど評価が高かった。さらに日本と台湾における牧柵景観の選好性の違いを検討したところ, 台湾の人々にとって, 色の種類よりも明度の方が選好性に強く影響していることが明らかになった。これらの相違は, 色に対する被験者の個人的好み, 台湾人と日本人の国民性の違い, そして地域差が原因であると考えられる。
  • 山名 伸樹, 亀井 雅浩, 平田 晃, 竹内 愛国, 広兼 信夫
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 30-37
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    収量が低下した草地の収量回復や草種構成の改善などの作業を省力的かつ低コストに行うため, ロータリ耕転装置をベースにして細幅作溝を行い, シードペレットあるいは種子, の追播, 施肥, 鎮圧を1行程で行うペレット種子用と通常の種子用作溝型簡易草地更新機を開発した。 ペレット用更新機は, 作業幅2.2mで, ホッパ容量, 機体質量等の改善点はあるが, 良好な作業精度は確保できた。また, 作溝条数8条, 作業幅2.16mで作溝部を2枚の直刃とL刃で構成した種子用の更新機(2号機)での更新作業は, 植生改善, 草地の収量増に効果的であることが実証できた。なお, 種子用2号機の適応トラクタの大きさは44kW以上と判断された。
  • 渡辺 潔, 喜多 浩一郎, 雑賀 優
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 38-46
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    リードカナリーグラスの再生長の特徴を明らかにするため, オーチャードグラス及びトールフェスクと対比しながら, 春, 夏, 秋に生長解析を行った。リードカナリーグラスは, 他の草種に比較し, 再生長初期には草丈, LAI, 乾物重の増大が緩慢で, CGRも低く推移した。しかし, 春の後期, 夏の中〜後期, 秋の中期にはCGRとNARが高く推移した。夏および秋においも茎部がよく形成され, 再生長後期での枯葉の発生が少なく, 夏の生体部乾物重は再生長後期にオーチャードグラスを上回った。したがって, リードカナリーグラスは, 早刈りには不向きであるが, 遅刈りには耐えられると考えられる。
  • 佐藤 節郎, 舘野 宏司, 小林 良次, 塩谷 繁
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 47-53
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    カラクサナズナは九州地域においてイタリアンライグラス等の冬作飼料作物に発生する越年性の雑草である。本雑草は強い異臭をもち, これを採食した乳牛が飼料臭乳を生産し被害を与えることがある。イタリアンライグラス中に発生するカラクサナズナを抑制するため1995年10月から1996年5月にかけて圃場試験を行った。イタリアンライグラスを500g/aの密度で高密度播種することにより, そこに発生したカラクサナズナの生長を十分に抑制できた。除草剤チフェンスルフロンメチルの茎葉処理も同様にカラクサナズナの生長を抑制したが, 薬害によりイタリアンライグラスの収量が減少した。イタリアンライグラス250及び500g/aとカラクサナズナ50, 100, 150及び200g/aを混播し生育させると, イタリアンライグラス収穫時のカラクサナズナの単位面積当たり乾物重量と個体密度は, カラクサナズナ播種量よりイタリアンライグラス播種量に影響された。このことから, 相当量のカラクサナズナ種子が存在する圃場においても, イタリアンライグラスを高密度で播種することにより本雑草を抑制できることが示唆された。また, 高密度播種区イタリアンライグラスに含まれる2倍量のカラクサナズナを採食させた牛の牛乳からは, 異常臭は感知されなかったイタリアンライグラスの高密度播種はその中に発生するカラクサナズナを耕種的に抑制する有効な手段であると結論できた。
  • 大下 友子, 大塚 博志, 西野 一, 鷹取 雅仁, 五十嵐 弘昭, 野中 和久, 名久井 忠
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 54-60
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    泌乳最盛期(平均分娩後日数37日)のホルスタイン種泌乳牛12頭を供試して, 牧草サイレージの品質の差異が泌乳最盛期の乳量, 乳成分に及ぼす影響を検討し, その経済性を比較した。すなわち, チモシー単播草地(単播区)およびアカクローバ率30%のチモシー混播草地(混播区)から調製した予乾サイレージを粗飼料源として飽食させ, TDNおよび粗タンパク質(CP)要求量の不足分を濃厚飼料で補充し, 1期3週間の反転法で泌乳試験を行い, 飼料摂取量, 乳量, 乳成分を調査した。さらに, 牧草サイレージの生産費および濃厚飼料の購入費から, 牛乳生産に対する飼料費を試算した。その結果, 単播区, 混播区サイレージの水分含量は,それぞれ, 27.1, 22.5%で, 両区とも良好な発酵品質であった。CP含量は, 混播区は単播区に比べ高く(13.2 vs 8.7%), 繊維含量は低かった (NDF:69.6 vs 54.1%, ADF:43.1 vs 36.5%)。サイレージのTDN含量は, ヒツジを用いた消化試験より, 混播区が63.8%で, 単播区が58.6%であった。乳牛のサイレージ摂取量は混播区(11.7kg/日)が単播区(9.1kg/日)より有意に高かったが, 全飼料摂取量に差は認められなかった。実乳量, 4%FCM量および乳タンパク質量は混播区が単播区に比べ, 有意に高かった。乳脂肪, 乳タンパク質率には両区間に差は認められなかった。サイレージの生産費は混播区が17.2円/kgで, 単播区より5円安く, 1日1頭あたり飼料費は, 混播区は846円で, 単播区の996円より150円安く, 4%FCM1kgあたりの飼料費は単播区29円, 混播区24円と試算された。
  • 甘利 雅拡, 柾木 茂彦, 阿部 亮
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 61-66
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    乾草および牧草サイレージのTDNを簡易にしかも迅速に推定するため, 近赤外分析法(NIRS)による推定を検討した。めん羊による消化試験で得られたTDN既知の乾草35点, 牧草サイレージ37点を供試し, 乾草群, 牧草サイレージ群, 並びに乾草と牧草サイレージを混合した試料群の検量線を作成した。検量線の作成に供試した試料とは別に用意したin vivo TDN既知の乾草17点, 牧草サイレージ16点を用いて, 作成した検量線の検定を行った。各飼料群ともTDNのin vivo値と近赤外推定値との間の相関係数(r)および回帰推定の標準誤差(SEP)はr=0.88〜0.89, SEP=2.89〜3.18であり,高い推定精度を示した。これらの値は従来から用いられている成分値からの推定法と比較して同等またはそれ以上のものであり, NIRSによるTDN推定の有用性が示された。
  • 蔡 慶生, 伊藤 浩司, 石井 康之, 續 栄治, 村山 盛一
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 67-72
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    パニカム属6草種・品種について秋から初冬における分げつの生育と越冬性との関係を検討した。分げつの生育と越冬性は草種により相違し, 両者の関係から, 初冬における全茎数に対する栄養茎の比率が高いこと,生殖茎の地上節分げつ数が少ないこと, 母茎の地下節位の分げつの生長が下位の節から上位の節へと進むこと, 母茎の地下節位が地表から深い位置にあることは, いずれも越冬性を向上させる要因とみなされた。この要因の充足度は, マカリカリグラスが最も高く, 次いでタユタカ, ガットンであり, グリーンパニックは最も低かった。越冬性の草種・品種間順位も, 上記の要因の充足度の順位と一致した。ナツカゼとタミドリは, 要因の多くがマカリカリグラスとは逆の関係になっており, 越冬しなかった。以上のように, 秋から初冬にかけての分げつ構成が越冬性に影響することが明らかとなった。
  • 竹田 芳彦, 内山 和宏, 中島 和彦, 山口 秀和
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 73-79
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    そばかす病に対して中位〜上位の抵抗性を有する13品種・系統を供試し, 自然発病による罹病程度(無または微1〜甚9)を個体別に調査した。品種・系統の平均罹病程度は「MSA-PL-L」が最も小さく, ついで「ヒサワカバ」が小さかった。品種・系統内個体変異は標準偏差が1.0〜1.5, レンジが6〜8であり, 大きな個体変異を認めた。「キタワガバ」を用いた2回の集団選抜による表現型循環選抜の結果, 実現遺伝率は抵抗性方向(0.89), 罹病性方向(0.77)の選抜ともに大きかった。抵抗性方向への選抜ではC2世代の平均罹病程度が無選抜集団より2.9低く, その抵抗性は「MSA-PL-L」を上回った。
  • 川田 純充, 松中 照夫
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 80-85
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    数種寒地型イネ科牧草の1番草乾物生産における草種間差異が, 何に起因して生じるのかを窒素(N)吸収と個体群生長速度(CGR), 純同化率(NAR), 葉面積指数(LAI)の関係から検討した。 1番草乾物重は無N区, N施与区ともにチモシー(TY)>オーチャードグラス(OG)>メドウフェスク(MF)となった。N施与によるCGRの増大と, それに伴う1番草収量の増大は, ほぼLAIの増大によるものであった。N施与によるCGRの増大と, それに基づく1番草収量の草種間差異は, N吸収能の差異に起因するものと考えられた。ただし, N吸収能の違いがLAIに反映して草種間差異を生じる場合(TY・OGとMFの差異)と, NARに反映する場合(TYとOGの差異)に分けられた。
  • 西野 直樹, 嶝野 英子, 内田 仙二
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 86-89
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 蔡 義民, 小川 増弘
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 90-92
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 佐々木 寛幸, 福山 正隆, 須山 哲男, 尾上 桐子, 小路 敦
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 93-95
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 川鍋 祐夫, 南 寅鎬, 押田 敏雄, 寇 振武, 〓 徳明, 高田-及川 直子
    原稿種別: 本文
    1998 年 44 巻 1 号 p. 96-98
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1998 年 44 巻 1 号 p. 99-100
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1998 年 44 巻 1 号 p. 101-
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1998 年 44 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1998 年 44 巻 1 号 p. Cover3-
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
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