日本草地学会誌
Online ISSN : 2188-6555
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ISSN-L : 0447-5933
39 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1993 年39 巻2 号 p. Cover5-
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1993 年39 巻2 号 p. Cover6-
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年39 巻2 号 p. App5-
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年39 巻2 号 p. App6-
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年39 巻2 号 p. i-ii
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年39 巻2 号 p. iii-iv
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 前田 善夫, 水野 直治
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 147-154
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    えりも町,様似町,浦河町および三石町の軽種馬生産農家の採草地126筆より土壌及び牧草を採取し,各々のセレン含有率を調べた。土壌と牧草を同一地点より採取した。採取した牧草はチモシーである。牧草中のセレン含有率は0.001から0.328ppmの範囲にあり,平均で0.021ppmであった。試料の90%以上が0.05ppm以下であった。黒ボク土や褐色森林土より低地土類の採草地から採取した牧草で含有率が高かった。土壌中の全セレン含有率は0.07から1.77ppmの範囲にあり,平均で0.527ppmであった。褐色森林土,褐色低地土および灰色低地土は他の土壌群より低かった。土壌および牧草中のセレン含有率の間には有意な関係はみられなかった。しかし,土壌中の全セレン含有率の低い圃場から採取された牧草で比較的高い含有率を示した。土壌中の遊離酸化鉄と全セレン含有率との間には有意な関係があった。牧草中のセレン含有率と土壌のリン酸吸収係数との間には有意な関係がみられ,リン酸吸収係数が1400以上の圃場では牧草中のセレン含有率は0.02ppm以下であった。土壌中のセレンの多くは不溶性の亜セレン酸鉄として存在していることが示された。
  • 内田 仙二
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 155-161
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    サイレージの水分(乾物)定量のための改良法である修正トルエン蒸留法(TD),凍結真空乾燥法(FD),ガスクロマトグラフィー(GC)及び比較対照の加熱乾燥法(OD)の各法により水分定量試験を行い,定量値を比較検討するとともに,それらの応用について考察した。アルファルファとイタリアンライグラスの生草及びサイレージをそれぞれ分析試料に用い,上記各法により水分定量を実施した。実験結果より,生草では各定量法による定量値の差は小でODのみ若干高い値であった。いっぽう,サイレージでは各法にとる定量値の差が大で,他の方法に比べODでは有意に高く,GCでは有意に低い値が得られた。なお,いずれの試料においてもTDとFDによる定量値間に有意差は認められなかった。農家で生産された26点のイタリアンライグラスサイレージ(IS)及び36点のトウモロコシサイレージ(CS)を試料に用い,発酵品質と化学成分を調査するとともにOD,FD及びGCにより水分定量を実施した。供用したサイレージのFLIEG法による品質評点は,ISで67.8±25.6,CSで89.3±17.3であり,揮発性成分含量も試料により大きく異なった。水分の定量値(OD,FD,GC)はそれぞれ,ISで62.84±10.14,59.83±10.74,58.23±9.93(%),CSで67.40±6.16,65.95±6.29,64.03±6.73(5)で各方法による定量値間に有意差が認められた。定量値の相互関係について解析した結果,両種サイレージともODと他の方法との間に高い相関が検出され,ODの定量値からFD並びにGCの値が推定できる可能性が推察された。両実験の結果から,サイレージの水分含量をより正しく測定するために,これら改良法またはその推定法の有用性が示唆された。
  • 杉本 安寛, 井上 和嘉, 永松 勝彦, 上野 昌彦
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 162-168
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
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    牛尿からのアンモニア揮発による窒素の損失について,バヒアグラス(Paspalum notatum Flugge)草地を用いて検討した。0.25m×0.40mに0.751の牛尿を施用した人工的な尿パッチ(60g N/m^2)に,風速を約1m/秒に設定した小型風洞装置を設置してアンモニア揮発量を測定した。アンモニア揮発による尿窒素の損失率(アンモニア揮発によって損失した窒素量/施用した尿窒素量)はそれぞれ,1990年12月13日-1991年1月6日(冬季)が3.0%,1991年6月4日-6月25日(春季)が17.5%,1991年8月8日-8月27日(夏季)が19.8%および1991年10月18日-11月5日(秋季)が9.9%であった。アンモニア揮発による尿窒素損失の季節による再について,幾つかの気象および土壌要因との関係から検討した。各測定期間の平均気温と尿窒素の損失量との間には有意な正の相関関係(r=0.999,p<0.01)が認められた。
  • Satyanarayana Venkata PASUMARTY, 松村 哲夫, 樋口 誠一郎, 山田 敏彦
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 169-176
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    シロクローバ(Trifolium repens L.)4品種の稔実性の調査を行った。調査は,岩手県盛岡市において1991年及び1992年の2年間行った。1小花当りの種子数は,年度によって,また品種の間で大きく異なっていた。年度間の変動は主に気象条件の違いによるものと推察された。形成された胚珠数,最終的な種子数との間には大きな差異がみられたが,これは,多くの胚珠が,受粉後に崩壊することによるものと考えられた。また,胚珠の崩壊の多くは受粉後7日以内の早い段階に発生していることが観察された。今回の試験結果は,シロクローバの種子稔実性が,受粉から種子成熟の過程での気象条件に強く影響されていることを示している。
  • 吉田 宣夫, 高橋 哲二, 永尾 哲男, 陳 継富
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 177-182
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    ヒラタケ(Pleurotus ostreatus)を利用して麦稈の栄養価を改善する場合に,子実体生産と両立するか否かの検討を麦稈,麦稈+ふすま20%,オガクズおよびオガクズ+添加物45%の4区を設けて検討した。培養期間は20〜22℃で8週間,子実体発生の誘導は培養4週間後に菌かき・注水して実施し,6週間後に収穫した。菌糸伸張は,オガクズ添加物区,麦稈ふすま区,麦稈区の順に4週目までにほぼ完了し,ビン当り子実体収量(DM・g)は同じ順で12.8,3.6および0.3であった。培地の飼料特性は,乾物が4.3〜22.1%減少し,子実体を収穫するとさらに減少率は大きかった。加温培養中のセルロース変化は,いずれの区も小さかったが,ヘミセルロースの減少傾向は2つの麦稈区で著しく,8週間で40%以上が消失した。また,2つの麦稈区では,子実体収穫後のセルロース減少量が大きくなることがわかった。酸性デタージェントリグニン(ADL)減少率は,オガクズ培地より麦稈のほうが大きく,また,栄養源を添加すると低下した。セルラーゼによる乾物分解率(Ce-DMD)は,2つの麦稈区で4週目まで直線的に減少し,その後回復して開始時より12〜26ポイント改善された。しかし,オガクズ添加物区は8週間減少を続け,子実体を収穫した場合はさらに低下した。培養した麦稈培地を可消化乾物量(DDM)でみると,無添加では11ポイント向上したが,子実体収穫後,ふすま添加のいずれも開始時を下回った。
  • 平田 昌彦
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 183-195
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    異なる刈取り高さ(2,7,12,17,22cm)で管理されたバヒアグラス草地からの乾物収量とin vitro乾物消化率の3年間にわたるデータをもとに,これらの刈取り高さに対する反応について,いくつかの観点より解析した。刈取り高さに対する収量の反応パターンは,刈取り日,季節ならびに年によって大きく変化した(図1-3)。季節・年ベースでの傾向として,収量が最大となる刈取り高さは,夏から秋を経て春へと季節が進むに伴い,また,1年目から3年目へと年次が進むに伴い,22cm側から2cm側へと移行した(図3)。刈取り高さは,収量の年次内および年次間変動にも影響した。刈取り高さの低下は,常に,年次内変動を小さくする傾向であった(表1)。年次間変動の反応は,季節や年といった期間によって異なった(表2)。刈取り高さに対する消化率の反応パターンは,収量と比べて変動がかなり小さく,消化率は,ほとんど常に,刈取り高さの上昇に伴って低下する傾向であった(図4-6)。消化率の年次内および年次間変動も,刈取り高さに反応した。年次内変動の反応は年次によって異なり(表3),年次間変動の反応は季節や年といった期間によって異なった(表4)。消化率は,収量や収量増加速度が高い場合には低く,収量や収量増加速度が低い場合には変動がかなり大きかった(図7)。収量や収量増加速度の増加に伴う消化率の最大値の低下は,刈取り高さが低いほど小さい傾向であった。これらのことから,高収量・高収量増加速度と高消化率は一般に両立しないが,刈取り高さを変えることにより,両者をある程度高く維持することができる可能性が示された。
  • 平田 昌彦
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 196-205
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    異なる刈取り高さ(2,7,12,17および22cm)で管理されたバヒアグラス草地において,茎(分げつ)数,ほふく茎長ならびに1次根数といった草地密度に関する特徴を調査し,それらの動態について,いくつかの観点より解析した。刈取り高さに対する有意な反応が連続して現れるまでに,茎数では約3ヵ月,ほふく茎長さと1次根数では1年間を必要とした(図1)。有意な反応が見られた時,茎数,ほふく茎長および1次根数は,刈取り高さの低下に伴って増加する傾向を示した。茎数,ほふく茎長および1次根数の間には有意な正の相関が見られ(図2),原点を通る直線回帰によると,5つの刈取り高さの草地の平均で,1mmのほふく茎が0.022本の茎と0.318本の1次根に,1本の茎が12.24本の1次根に相当した。茎数,ほふく茎長および1次根数の増加速度(図3)は,対応する植物体部位の乾物増加速度が0の時,ほとんど0であった(図4)。一方,乾物増加速度が上昇するに伴い,茎数,ほふく茎長および1次根数の増加速度は,低刈り条件下の草地ほど急激に上昇した。密度の増加に必要な刈取り高さは,茎数では7cm未満,ほふく茎長では22cm未満,1次根数では12cm未満であった(図5)。得られた結果を他の草地における結果と比較することにより,まず,実験に用いたバヒアグラス草地の特徴を明らかにした。次に,バヒアグラス草地における茎数,ほふく茎長および1次根数の動態を理解,制御するうえでの,本研究結果の有用性について考察した。
  • 文 相鎬, 永西 修, 広田 秀憲
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 206-215
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    ライ麦サイレージを自由摂取している山羊に濃厚飼料の給与量を変えて補給し,その補給効果を明らかにするため,自由採食量,消化率およびルーメン液の組成などについて検討した。増体はライ麦サイレージのみを給与した対照区より濃厚飼料を補給した区で高く,体重の0.1と0.5%給与区では有意な差が認められた(p<0.05)。乾物,NFE,OM及びエネルギー消化率は濃厚飼料の補給量の増加と共に高くなり,0.1と1%補給区ではその有意性が認められた(p<0.01)。総乾物自由採食量とTDN,DCP及びDDM採食量においては処理間に有意差が認められ(p<0.05),ライ麦サイレージのみの採食量は0.5%給与区まではあまり変化が見られなかったが1%給与区では急に低下した(p<0.05)。飼料給与2時間と6時間後のルーメン内のpHとVFA濃度は濃厚飼料給与量の増加に伴い若干減少したが,1%給与区を除き有意な差ではなかった。NH_3-Nの濃度は給与2時間後には処理間にあまり変化がなかったが6時間後にはライ麦サイレージのみを給与した対照区で最も高い濃度を示し,その有意性が認められた(p<0.05)。以上の結果により,濃厚飼料の給与がライ麦摂取山羊の消化率,乾物採食,及び増体量に及ぼす影響は明確であったが体重の0.5%以上の濃厚飼料給与はサイレージ採食量の低下やルーメン内のpH濃度の低下などの結果をもたらすため望ましくなかろうと思われた。
  • 文 相鎬, 永西 修, 広田 秀憲
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 216-224
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    ライ麦サイレージの飼料価値を明らかにするため,自由採食下の山羊における濃厚飼料の補給が栄養価と窒素及びエネルギー出納に及ぼす影響について濃厚飼料を各々体重の0,0.1,0.5及び1%の水準で給与し検討した。窒素摂取,可消化窒素及び糞中窒素は濃厚飼料の給与水準の増加につれて高くなり,体重の0.5と1%給与区ではサイレージのみの給与区と0.1%給与区との間に有意な差が認められた(p<0.05)。蓄積窒素は0%区で0.3g,0.1%区で-0.1g,0.5%区で1.5g及び1%区で1.1g/dayとなり,濃厚飼料の給与量によって有意に増加した(p<0.05)。一方,蓄積窒素は窒素摂取量,可消化窒素量及び糞中窒素量と有意な相関関係を示したが尿中窒素量とは認められなかった。濃厚飼料補給水準によるGEとDEは処理間に有意な差が認められなかったが,MEは有意に増加した(p<0.05)。TDN及びDCPはMEと同様な傾向を示した。代謝体重当りのエネルギー摂取量は濃厚飼料0.5と1%給与区で有意に増加した。エネルギー損失はメタンによる損失を除き処理間に優位な差は認められなく,熱発生と糞中エネルギーが主な損失源となった。蓄積エネルギーは濃厚飼料補給水準の増加につれて有意に改善され,体重の0.5と1%補給区では正のバランスとなった。以上の結果により,ライ麦サイレージを摂取している山羊において栄養価と窒素及びエネルギー出納に対する濃厚飼料補給の効果は明確であり,ライ麦サイレージを給与する場合山羊の体維持のため,約0.5%程度の濃厚飼料の補給は必要であろうと思われた。
  • 今田 貴之, Khorshid RAZMJOO, 平野 純子, 金子 誠二, 石井 龍一
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 225-235
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    寒地型芝草のペレニアルライグラス(PR)は,夏の暑さがストレスの原因となるような地域では芝草としての利用が制限される。現在,いくつかの品種が芝草として利用されているので,高温ストレス耐性品種を選抜することは可能だと考えられる。そして,異なる温度での明確な高温耐性の品種間差異を区別できる選抜方法を開発するこは,暑い地域でのPRの各品種の利用の可能性を検討することに役立つと考えられる。そこでこの実験は,PRの各品種の異なる温度での高温ストレス耐性品種の選抜と,その選抜技術を開発することを目的として行った。PR58品種は,人工気象室で栽培した。高温ストレスは,温度を29℃から1日1℃上昇させることにより加えた。そして高温ストレス耐性の評価は,36,38,42,44,46,48℃の各温度での生存率を目視で評価した。36℃のとき,最初の障害がいくつかの品種に発生した。ほとんどの品種は,38℃で耐性があり障害は認められなかった。42℃ではほとんどの品種の生存率は,50%以上で,いくつかの品種がその温度で耐性があると考えられた。さらに,44℃では数品種が生存率50%以上を示した。従って,PRの品種が生存できる温度は,44℃が限界と思われた。46℃のとき,JPR092,JPR123,JPR010は,生存率50%以上を示した。48℃のとき耐性のあった品種の障害は,この温度が生育にとって高すぎ,休眠したことを示していると考えられた。最も耐性の低い品種はJPR005で,耐性の高い品種はJPR178であった。全ての品種がその耐性の違いにより明確に区別できたため,この選抜技術は高温ストレス耐性品種の選抜に利用することができると考えられた。
  • 高橋 佳孝, 大谷 一郎, 萩野 耕司
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 236-245
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    ペレニアルライグラスを砂耕栽培しているポットの下部にXAD-4樹脂カラムを装着した循環型根滲出物捕集装置を設置し,樹脂に吸着・濃縮された疎水性の根滲出物を溶出・単離し,分析した。得られた結果の概要は以下のとおりである。1.XAD-4樹脂に吸着されたペレニアルライグラスの根滲出物はシロクローバおよびレタスの幼植物の生長を抑制したが,常法により分画し,検定した結果,中性画分にシロクローバの生長を抑制する強い活性が認められた。2.上記の中性画分に含まれる活性成分をメチルエステル化し,ガスクロマトグラフ質量分析計によって分析した結果,ラウリン酸,ミリスチン酸,ペンタデカン酸,パルミトレイン酸,パルチミン酸,オレイン酸およびステアリン酸の7種類の脂肪酸とp-メトキシ安息香酸が検出された。また,これらの脂肪酸のいくつかは,ペレニアルライグラスの根および栽培土壌にも存在していることが明らかになった。3.上記の脂肪酸のうち代表的な4種類の脂肪酸のNa塩は,5ppm以上の濃度でシロクローバの幼植物の生長を有意に阻害した。4.以上の結果から,根から滲出する脂肪酸はペレニアルライグラスのアレロパシー特性に関与する重要な物質であると考えられた。
  • 津川 兵衛, 川崎 信宣, T. W. SASEK, 広瀬 大介, 高橋 竹彦, 山本 一潔, 西川 欣一
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 246-256
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    クズの群落構造と茎葉生産に関する研究の一環として,造成後約15年をへた放棄畑に成立したクズ自然群落の越年茎と根群からなる網目状構造の季節変化を,1990年5月から12月にかけて調査した。m^2当たりの越年茎の茎長は,1環茎では4.4-16.6m(平均9.3m)の範囲にあり,季節が進むにしたがって減少した。2環茎は6.6-9.8m(平均7.4m)で,季節変化は認められなかった。3環以上の茎の長さはいずれの採取時期とも10cm/m^2以下であった。m^2当たりの全根群数(クラウン数に相当)は20.7-49.6個(平均32.2個)の範囲にあり,次第に減少した。それらのうち,R-Iの根群は87-94%,R-IIの根群は4-11%を占めた。越年茎1m当たりの根群数は,1環茎では1.0-2.2個(平均1.5個)の範囲にあって次第に増大する傾向があった。2環茎では2.0-3.0個(平均2.5個)の範囲にあり,わずかに減少する傾向があった。3環茎は平均では6.5個であった。採取時期を通じて平均した1根群中の最大根の基部直径(LBD)はR-I根群3.0mm,R-II根群13.2mmおよびR-III根群23.8mmであった。さらに,本研究では維管束環数の異なる越年茎について,茎の長さ当たりの乾物重,単位茎長当たりの節数および全節数に対するクラウン数の割合を調べた。網目状構造に関するこれらパラメータのうちいくつかは,当年生草冠の乾物ならびに葉面積生産に直接関与するものであるから,クズ群落の茎葉生産過程を解明するためには,網目状構造の調査も併せ行うべきである。
  • 杉山 修一, 中嶋 博
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 257-262
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    育種によって,これまですぐれた収量性を示す多くの牧草品種が育成されてきている。しかし,これらの品種が,放牧草地のような他草種との競争や家畜による頻繁な採食圧を受ける複雑な条件下でも,その高い収量ポテンシャルを発揮できるかどうかはよく分かっていない。異なる品種の組み合せが,混播草地の収量性にどのような影響を与えるかを明らかにする目的で,オーチャードグラス18品種各々の単播とトールフェスクの競争力の高い品種(Kentucky 31)と弱い品種(ホクリョウ)との混播草地を造成し,放牧条件を想定した刈取り条件下(1年目1回,2年目4回)で2年間にわたって収量を比較した。実験の結果,次のことが明らかとなった。(1)単播区と混播区の収量には有意差がなかった。(2)オーチャードグラス,トールフェスク品種間には競争力(構成種割合)に高い品種間差異が見られた。(3)混播草地の合計収量では,オーチャードグラス品種間には1年目には有意差が見られたものの,2年目には品種間差異が認められなかった。(4)オーチャードグラスとトールフェスクの間で,合計収量が多収となる特別な品種組合せはなかった。(5)高い競争力をもつ品種が合計収量で多収をもたらすわけではなかった。これらの結果から,イネ科混播草地では,品種の組合せによる合計収量の増加はあまり期待できないが,品種間には大きな競争力の差異があるので,品種組み合せは草地の植生構造の変化に大きな影響を与えるものと考えられる。
  • Pornchai LOWILAI, 椛田 聖孝, 岡本 智伸, 菊地 正武
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 263-266
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 永西 修, 池田 健児, 四十万谷 吉郎, 仮屋 喜弘
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 267-270
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 早川 康夫
    原稿種別: 本文
    1993 年39 巻2 号 p. 271-278
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    日本は成帯的には森林極相域に属する。その中で局所的(間帯的)に成立する安定した草原は地形形質が有効水量を乏しくさせる立地に限られる。日本近海の島々は地質の構造的変動に伴い成立したものが多く,節理の発達した玄武岩メーサ台地や火山,あるいは珊瑚石灰岩など透水良好な立地に限り自然草原が発達した。その草原に惹かれて牛を本土から導入した。従って地質的原因で隣接する島であっても牛の飼われぬ島もある。日本海から東支那海沿いの島々,伊豆七島から小笠原諸島,大隅-吐喝喇-奄美-沖縄などの南西諸島における草地分布と牛の飼養状況を調査しとりまとめた。
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年39 巻2 号 p. 279-296
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年39 巻2 号 p. 298-
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年39 巻2 号 p. 299-
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年39 巻2 号 p. 300-
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年39 巻2 号 p. 300-
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1993 年39 巻2 号 p. Cover7-
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1993 年39 巻2 号 p. Cover8-
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
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