日本草地学会誌
Online ISSN : 2188-6555
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49 巻, 6 号
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  • 原稿種別: 表紙
    2004 年 49 巻 6 号 p. Cover15-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. App23-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. App24-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. App25-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. App26-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. App27-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. App28-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. App29-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 目次
    2004 年 49 巻 6 号 p. Toc6-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. App30-_ii_
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 川村 健介, 秋山 侃, 横田 浩臣, 堤 道生, 渡辺 修, 汪 詩平
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 547-554
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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    本研究では,中国内蒙古草原の採草地を対象として気象衛星NOAA AVHRRから得られる正規化植生指数(NDVI)の季節変化を気象データを用いて予測するモデルの構築を試みた。NDVIは地上部バイオマスとの相関が高いとされている衛星植生指数である。草原の生産量は気象変動の影響を受ける。NOAA/NDVIの季節変化(⊿NDVI)にも同様なことがいえる。そこで,採草地を対象とし草の生育が始まる4月下旬から刈り取り直前の8月中旬までの期間について,旬ごとのNDVI変化率(⊿NDVI=(当該旬NDVI前旬NDVI)/10)を従属変数,期間αの平均気温(T_α, ℃)と積算降水量(P_α,mm)を独立変数とした重回帰式によるモデルを作成した。ここでαには,次の6種類の期間が入る。1:NOAA観測の当該旬(τ),2:前旬(τ-1),3:前々旬(τ-2),4:1+2の期間(τ+(τ-1)),5:2+3の期間((τ-1)+(τ-2)),6:1+2+3の期間(τ+(τ-1)+(τ-2))。ここでτは推定しようとしている⊿NDVIと同じ旬を示す。8年間(1994〜2001年)の⊿NDVIは,期間を生育段階の萌芽期(S_1),生育旺盛期(S_2),現存量最大到達期(S_3)の3つに分けたそれぞれの重回帰式によって求められた。S_1)⊿NDVI=0.001053+0.000118T_5 (R^2=0.122, P<0.05) S_2)⊿NDVI=0.008358+0.000071P_5-0.000342T_5 (R^2=0.169, P<0.05) S_3)⊿NDVI=0.01918-0.000943T_6 (R^2=0.235, P<0.01) 式中のTおよびPは旬平均気温,旬積算雨量を示し,下付き数字は上に示した6種類の期間のいずれかを示している。重回帰式によって求められた各時期の⊿NDVIを用いて,次式によるNDVIの季節変化シミュレーションを行った。NDVI=NDVI_0Σ⊿NDVI×10ここで,NDVI_0は初期値(4月初旬のNDVI値)。その結果,NDVIの季節変化は12.9%の誤差(R^2=0.912, P<0.001)で推定できた。このモデルを7年間のデータで作成し,除いた1年の気象データにあてはめる方法で8年間すべてを検証した結果,他の年についても適用が可能であることが認められた。
  • 西田 智子, 原島 徳一, 北原 徳久, 柴田 昇平, 北川 美弥, 山本 嘉人
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 555-562
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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    永年草地の多年生雑草であるワルナスビについて,その播種時期とワルナスビの播種当年4月に播種したオーチャードグラスとの競合が出芽および生育に及ぼす影響について調査した。プラスティックコンテナを使い,ワルナスビ種子を4-8月までほぼ1ヶ月おきに裸地条件(裸地区)とオーチャードグラスとの競合がある条件(OG区)で播種した。裸地区では,7月播種区を除いて80%以上の出芽率であった。一方OG区では,5月播種区までは45%以上の出芽率となったが,それ以降はほとんど出芽しなかった。播種翌年の5月末における萌芽数は,裸地条件4-6月播種区では,播種当年に出芽した個体のほぼ全部が萌芽したと考えられたが,OG区ではほとんど萌芽しなかった。播種当年9月および翌年5月におけるワルナスビの生育は播種月が早いほど優っており,裸地区ではそれが顕著であった。OG区の生育は裸地区に比較して非常に少なく,生育量の傾向は播種翌年の5月における萌芽数の傾向と良く一致した。以上の結果から,OGが繁茂した草地でのワルナスビ実生の定着は困難なものと推察された。
  • 張 継敏, 秋本 正博, 本江 昭夫
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 563-570
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    5個の3方向ロードセルにオーチャードグラスの葉身をとりつけて模擬草地を作り,ヒツジに採食させてバイト重とバイト強度を測定した。実験にはサフォーク種去勢雄を3頭用い,3水準のチッソ施肥量(0,100,200kg/ha)と2水準の葉身密度(462,1026枚/m^2)の影響を検討した。チッソ施肥量の増加により,葉身の厚さと1枚の葉身あたりの破断強度が増加した。1枚の葉身あたりに換算した平均バイト強度は,高密度区では9.8±0.80N,低密度区では6.8±0.53Nであり,破断試験器で測定した1枚の葉身あたりの破断強度15.4±0.75Nより低かった。単位強度あたりの乾物摂食重は,高密度区において2.1-3.6mg/Nを示し,低密度区の1.3-2.1mg/Nより有意に高かった。
  • 高井 智之, 眞田 康治, 山田 敏彦
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 571-576
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    北海道の多雪地帯では,越年性作物に発生する雪腐小粒菌核病は重要病害である。本研究では選択性の高い殺菌剤を使用することで他の雪腐病の発病を抑えることでメドウフェスク遺伝資源について雪腐小粒菌核病抵抗性の品種間差異を的確にする圃場検定法を考案した。イミノクタジン酢酸塩を散布することで同時に発生していた雪腐大粒菌核病および紅色雪腐病菌を排除し,メドウフェスクにおける雪腐小粒菌核病抵抗性を評価できることが明らかになった。また,ロシアの品種に抵抗性に優れるものがあり,今後,メドウフェスクの耐寒性に間する育種の素材として期待できる。
  • Bryan KINDIGER
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 577-580
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    多くのイネ科牧草種において半数体の作出は比較的少ない。しかし,半数体植物の作出は,従来から,遺伝的に固定された白殖系の育成,細胞質置換のための一つの方法,あるいは倍数体のゲノム操作のための潜在的な手法として認識されてきた。本研究は,当初,Poa arachnifera×Poa secundaの交雑による雑種頻度を明らかにするために行われた研究であった。しかしながら,この過程において,雄性発生により,花粉親とした倍数体のP.secundaと同様の形質を示し,染色体数変異がある4個体の半数体が得られた。これら半数体のすべてはP.secundaと同様の繊維状の根系を持つことが本研究によって明らかにされた。この雄性発生による半数体作出は,今後,P.arachnifera細胞質内におけるP.secundaの遺伝子の発現を知ることを可能にするとともに,倍数体のP.secundaの遺伝的研究を行うための有効な材料を提供する。
  • サブリーン シャミマ, 雑賀 優, 築城 幹典
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 581-586
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    異なるカリウム(K)濃度の水耕栽培条件下で高マグネシウム(Mg)品種と2流通品種を栽培し,植物体地上部のミネラル密度をX線マイクロ分布で調べた。イタリアンライグラス,オーチャードグラス,トールフェスク3草種とも高Mg品種はK濃度に関係なくMgとカルシウム密度が高く,K密度が低い共通の結果が得られた。3草種とも最も高いMg密度は植物の生育に好適なK濃度5mMで認められ,1mM,25mM条件下ではMgとCaの両元素の密度とも低くなった。Mg密度はK濃度5mMの水耕栽培条件下で最も高く,しかも明瞭な品種間が見られたことから,高Mg個体はK濃度5mMの水耕栽培条件下で選抜できると考えられる。
  • サブリーン シャミマ, 雑賀 優, 築城 幹典
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 587-592
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    高マグネシウム(Mg)牧草個体をX線マイクロ分析で選抜する際,植物の灰化試料より試料調製が容易な新鮮葉の横断組織で可能であるかを,Mg含量が既知のトールフェスク2流通品種の各10個体,合計20個体を供試して調べた。高Mg品種のHiMagは比較品種のKentucy-31と比べてMgとカルシウム(Ca)含量が高く,カリウム(K)含量が低かった。X線マイクロ分析でも,表皮,繊維,葉肉,師管,導管,維管束のいずれの組織でも同様の結果が得られた。個体のMg,Ca,K含有率と葉身各組織のミネラル密度との相関を調べたところ,導管と表皮で高い値が得られたことから,新鮮葉の導管または表皮のミネラル密度を調べることにより,Mgに対するトールフェスクの個体選抜が可能と考えた。
  • 池田 成志, 高橋 亘, 大石 英樹
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 593-598
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    イタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)からexpressed sequence tag(EST)を作成するため,様々な組織(葉,茎,花序,カルス)と種々の生理条件下の葉(高温処理葉,低温処理葉,罹病葉)から抽出されたmRNAを用いて7種類のcDNAライブラリーが作成された。発現遺伝子の機能を推定するため,各ライブラリーからランダムにクローンを選抜し5'末端のシークエンスが決定された。6,751クローンのシークエンス中,5,922クローン(87.7%)について遺伝子データベースとの比較に利用可能な配列データが得られた。これらの内,3.244クローンについては既知の遺伝子との類似性が示された。各ライブラリーから得られたESTの推定機能についてのデータから,本研究で作成したESTは由来組織の生物学的機能や生理状態を反映していることが確認された。以上の結果から本研究で作成されたESTは,イタリアンライグラスにおける迅速な遺伝子の同定や発現解析に利用可能と考えられた。
  • 米丸 淳一, 樋口 誠一郎, 松村 哲夫
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 599-605
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    北東北の10地点から採取したシロクローバ(Trifolium repens L.)自生集団及び市販3品種を個体植え,形態的及び開花時の諸形質について観察を行い地理的因子との関連を調査した。小葉長,葉柄長,節間長及びストロンの太さを調べた結果,1集団を除く自生9集団は中葉型の品種フィアより小型であった。上記の4形質の2年間の調査を主成分分析した結果,自生集団は市販品種に比べ他の形質に対する相対的な節間伸長量が少ないことが第2主成分値より明らかとなった。小型の自生9集団について,調査形質と3種の地理的因子(緯度,標高及び平均冬期気温)の関係を調べたところ,越冬性がいずれの因子に対しても二次の回帰式に有意に適合した(p<0.05, p<0.01及びp<0.05)。越冬性と株の拡がりには高い正の相関がみられ(R^2=0.6329, p<0.05),岩手の袖山集団は小葉型の在来9集団の中で,最も強い越冬性と大きな株の拡がりを示した。
  • 佐々木 寛幸, 神山 和則, 須山 哲男, 澤井 晃, 福山 正隆
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 606-610
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    地球温暖化の原因となる大気中の二酸化炭素(CO_2)濃度は,近年著しく上昇している。わが国においても,地球の温暖化に伴い,暖地型牧草の適応地域が拡大する等,各飼料作物の生育適地が変化し,それに伴い地帯区分も変更しなければならない事態が予測される。そこで,わが国の草地で利用される暖地型牧草としてバヒアグラスを取り上げ,栽培適地と生産量の変動を予測した。気象生産量を推定するために,圃場試験で得られた85データを用いて再生期間,平均気温,日射量を説明変数とするニューラルネットワークモデルを構築した。また栽培適地については,1月平均気温4℃の線が北限として推定された。現在,30年後,100年後の2次メッシュレベルの平均気温と日射量のデータを,ニューラルネットワークモデルにあてはめて月別生産量を算出した。100年後の生産量を算出する際にはCO_2濃度の影響を示す式で補正した。これを積算することにより,各年代の年間乾物生産量と栽培可能地帯を示す地帯区分図を作成した。現在の地帯区分図を30年後,100年後に推定される地帯区分図と比較すると,栽培可能地帯が徐々に北上・拡大し,生産量が大幅に増加することなどが明らかになった。
  • 渡辺 也恭, 八谷 絢, 西脇 亜也, 板野 志郎, 菅原 和夫
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 611-615
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    放牧利用人工草地に侵入するハルガヤおよびミノボロスゲの出現と,腐植土層の厚さ,土壌硬度,傾斜角度,土壌水分含量および土壌pHとの関係を判別分析により解析した。また,その被度と土壌pH,土壌全窒素濃度(土壌N)および土壌可給態リン酸濃度(土壌P)との相関分析を行った。ハルガヤの出現は土壌水分含量および傾斜角度と正の,土壌硬度と負の関係にあった。また,その被度が高い地点ほど土壌Nと土壌Pが小さかった。一方,ミノボロスゲの出現は腐植土層の厚さと正の,土壌pHと負の関係にあった。その被度が高い地点ほど土壌pHが低かった。ハルガヤは乾燥ストレスに弱いものの急傾斜地などの低養分条件下で優占が起こりやすいと推察され,その防除には施肥により牧草の競争力を高めることが重要と考えられた。また,ミノボロスゲは富栄養条件下を好み酸性ストレス耐性を持つといえ,その防除のためには土壌酸性の矯正が有効と判断された。
  • 梨木 守, 菅野 勉, 東山 由美
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 616-622
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    近年,休耕田など耕作放棄地が放牧地や採草地として利用される場面が増えている。これらの草地を適切に管理,利用する上で,面積や配置条件を把握しておくことが重要である。そこで小型GPS受信機(GPS)が,草地の面積や外周距離の測量,また配置図の作製にどの程度の水準で使えるかを,従来の巻尺および航空写真による方法と比較しながら調査した。その結果,GPSの平均誤差は内部アンテナ使用および内部アンテナ使用の場合に,それそれ1.18 m,0.63mであり,平均二乗誤差はそれぞれ1.62m,0.80mであった。このように外部アンテナにより測量精度が向上した。その精度には限界があるが,GPSに外部アンテナを使うことにより,実際に測量した草地の形,面積および外周距離の値は,巻尺による測量結果に近い値が得られた。さらに対象とする草地が分散していても,GPSにより航空写真で得られる程度の簡易な配置図を作製することができた。GPSは操作が容易で,大まかな草地の上地情報が測れ,草地の利用・管理に役立つものと考える。
  • 艾比布拉伊爪木 伊馬木, 花田 正明, 岡本 明治
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 623-628
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    放牧飼養している去勢牛への併給飼料としてビートパルプを給与し,ルーメン内におけるN化合物の利用および小腸への非アンモニア態Nやアミノ酸供給量に及ぼす影響について検討した。ルーメンと十二指腸にカニューレを装着した3頭の去勢牛をオーチャードグラス(Dactylis glomerata L.)草地に昼夜放牧させ,併給飼料としてビートパルプを供試牛の代謝体重あたり0,15,30g/日給与する3処理区(BP0,BP15,BP30)において,3×3のラテン方格法により試験を行った。草地をパドックに分け,滞牧日数が1日の輪換放牧をした。草地からのOM摂取量はビートパルプの給与により減少したが,全飼料からのOM摂取量は処理間に差はみられなかった。Nとアミノ酸の摂取量はビートパルプの給与により減少した。ルーメン内容液中のアンモニア濃度はBP0区に比べBP30区で有意に減少した(P<0.05)。十二指腸への非アンモニア態Nやアミノ酸の移行量は処理間に差はなかったが,ビートパルプの給与によりルーメン壁からのN消失量が減少し,摂取量に対する十二指腸への非アンモニア態Nおよびアミノ酸移行量の割合は高くなった。
  • 西野 松之, 丹羽 美次, 増田 哲也, 金 一, 佐伯 真魚, 阿部 亮
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 629-634
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    刈り取時期を異にして調製した3種類のチモシー乾草(A,B,C)の飼養試験を4頭の乳牛を用いて実施した。乾草は自由採食とし,市販乳牛用配合飼料を1日1頭当たり乾物で4.9kgの制限給与とした。乾草のTDN含量は乾物中,59.5%(乾草A),55.8%(乾草B)および50.6%(乾草C)と評価され,乾物摂取量は乾草Cの8.5kgから,乾草Aの10.3kgと変動した。本報告では乾草の相対的な評価手法として,乾草Aに対する乾草B,Cの摂取TDN量の比率を採用したが,その値は乾草Bで85%,乾草Cでは69%であった。また,平均乳量は乾草Aが17.8kg,乾草Bが16.4kg,乾草Cが14.6kgであり,その差は有意(p<0.05)であった。乳糖と乳蛋白質の生産量では乾草Aが乾草Bに比して有意に高い値を示したが,その理由は乾草間の摂取可消化炭水化物の相違に由来すると考察した。
  • 神田 健一, 森本 信生, 柴 卓也
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 635-639
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    アルファルファタコゾウムシは北米ではアルファルファの重要害虫であるが,西日本では蜜源用レンゲを加害して養蜂業に重大な被害を引き起こしている。2001年以降関東でも発生が確認されたため,神奈川を除く関東地方における分布を調査した。東京,千葉,埼玉,群馬の平野部ではほぼ全域に分布していた。茨城と栃木の北部ではアルファルファタコゾウムシを見つけることができなかった。アルファルファタコゾウムシはカラスノエンドウ,レンゲ,アカクローバ,シロクローバに生息していた。関東ではカラスノエンドウがもっとも一般的な寄主植物であった。関東の発生源について各県における発生年次と輸入農産物の検疫報告から考察した。
  • 池田 堅太郎, 林 恵介, 衛藤 哲次, 後藤 貴文, 飛佐 学, 下條 雅敬, 増田 泰久
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 640-644
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    イヌビエ(Echinochloa crus-galli (L.) Beauv.)とメヒシバ(Digitaria adscendens (H.B.K) Henr.)種子の発芽に及ぼす光質の影響を明らかにするため,緑色光,赤色光,赤外光の照射区,寒冷紗による遮光区,明区,暗区の計6つの異なる光環境条件下で発芽試験を行なった。さらに両雑草種子の光発芽へのフィトクロムの関与の有無を確かめるため,赤色光と赤外光を交互に照射して発芽試験を行い,赤色光と赤外光の影響の可逆性について検討した。両雑草の発芽率は寒冷紗区と赤色光区で明区と同等の高い値を示したが,緑色光区では明区に比べ有意に低い値であった(p<0.05)。さらに赤外光区の発芽率は暗区と有意差のない極めて低い値を示した。また,イヌビエとメヒシバ種子はともに赤色光照射に続いて赤外光を照射すると赤色光の発芽促進効果は打ち消され,さらに赤色光を照射すると再び発芽は促進された。以上のことからイヌビエとメヒシバの発芽促進効果は主に赤色先に依存していると考えられる。また赤色光と赤外光の発芽に及ぼす影響には可逆性が認められたことから,両雑草の発芽に及ぼす光の作用にはフィトクロムが光受容体として関与している可能性が極めて高いと考えられる。
  • 山口 秀和, 澤井 晃, 内山 和宏, 我有 満
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 645-651
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    北海道農業試験場で育成した9品種・系統と1外国品種の収量性に基づき,北海道内の5つの系統適応性検定試験場所は多雪の天北農試・北農試・新得畜試と少雪・上壌凍結の根釧・北見農試の2つに分けられた。一方,用いた10品種・系統は多雪の3場所で比較的多収となる「タイセツ」などの品種と少雪・土壌凍結の2場所で多収となる「レッドヘッド」などの品種に分けることができた。「タイセツ」などの品種は2番草以降の生育が比較的小さく,「レッドヘッド」などの品種は生育が旺盛という特徴を持っていた。収量性から見た品種の地域適応性の違いは,多雪の地帯でよく発生する菌核病に対し,「レッドヘッド」などの品種で抵抗性が低いことが原因と推定された。
  • 浦川 修司, 吉村 雄志, 平岡 啓司, 奥村 政信
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 652-656
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    飼料イネ用カッティングロールベーラ(5条刈り型,ベール寸法:φ1,000mm×1,000mm)の小型化を図ることを目的に,飼料イネ用小型ロールベーラを開発した。本機も5条刈り型と同様に,自説型コンバインの走行部,刈取り・搬送部を利用し,脱穀装置の替わりにベール成形室を搭載した自走式ダイレクトカット方式のロールベーラである。本機の刈り幅は750mm(2条),ベール寸法はφ500mm×730mmであり,生草収量が3,300kg/10a(水分60%)の飼料イネを梱包した場合のベール質量は約30kg/個,その個数は80個/10aであった。また,作業速度は約0.5m/s,作業能率は105分/10aであった。本機で成形したロールベールの梱包密度は約90kgDM/m^3とやや低いものの,ベールラッパにより密封した場合の発酵品質は良好であった。
  • 梨木 守, 大谷 一郎, 北川 美弥, 尾上 桐子
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 657-664
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    栃木県北部酪農地帯の景観評価を地区酪農家10戸と地区外住民1,000名にアンケート調査し,それそれ7戸,532名から回答を得た。数量化II類による解析の結果,両住民の景観を良好または不良とする評価に働く要素・カテゴリは類似したが,評価に作用する要素の順位およびカテゴリヘの重きの置き方は異なった。地区酪農家は生産活動や生活の身近さに関わる景観要素を強く意識し,評価の第一の基準にした。即ち,放置された家畜の糞尿堆肥や壊れた農機具,雑草などの存在は景観を強く不良と評価した。一方,地区外住民は酪農地帯に抱くイメージに関する要素を評価の基準にした。広がり感などイメージに一致する景観を特に良好と評価した。
  • 山本 泰也, 出口 裕二, 水谷 将也, 浦川 修司, 山田 陽稔, 平岡 啓司, 乾 清人, 河野 省一, 後藤 正和
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 665-668
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 加藤 亘
    原稿種別: 本文
    2004 年 49 巻 6 号 p. 669-675
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. 676-677
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 目次
    2004 年 49 巻 6 号 p. 678-681
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 目次
    2004 年 49 巻 6 号 p. 682-686
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 索引
    2004 年 49 巻 6 号 p. 687-688
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 索引
    2004 年 49 巻 6 号 p. 689-690
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. 691-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. 692-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. 692-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. 692-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. 692-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. 692-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. 692-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 49 巻 6 号 p. 692-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    2004 年 49 巻 6 号 p. Cover16-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    2004 年 49 巻 6 号 p. Cover17-
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2017/07/07
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