日本草地学会誌
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20 巻, 3 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1974 年20 巻3 号 p. Cover9-
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    1974 年20 巻3 号 p. Cover10-
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1974 年20 巻3 号 p. App11-
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
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  • 高橋 均, 根岸 節郎, 本田 太陽, 高橋 保夫
    原稿種別: 本文
    1974 年20 巻3 号 p. 103-107
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
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    輸換畑において本連続栽培を行なうと,そのあと水田に還元したときの野ビエの雑草化が憂慮される。そこで,ケイヌビエを用いて圃場試験およびポット試験を行ない,次の結果を得た。(1)ケイヌビエ栽培時に刈取間隔をかえて落下種子量を調節しようとしても,再生茎が出穂するので,雑草化程度を有意に変える効果はなかった。(2)ケイヌビエの雑草化程度は水稲栽培法によって大きく影響され,とくに栽培様式による差が大きく,移植栽培は乾田直播栽培に比べて雑草化を著しく抑えた。そのほか作期を晩くし,深耕し,反転耕することの効果もみられ,これらの雑草化抑制要因を総合した区では存在種子の0.1%が水稲作中に発生しただけであった。(3)普通期の移植栽培で市販の除草剤を使用すると,ケイヌビエは水稲の生育に影響するほど発生しなかった。(4)乾田直播栽培では,とくに乾田期間に多数のケイヌビエが発生し,除草に困難を生ずる。したがって,ケイヌビエが発芽能力のある種子をつける前に刈取って耕起する必要が生ずる。
  • 高橋 均, 伊藤 昌光, 本田 太陽
    原稿種別: 本文
    1974 年20 巻3 号 p. 108-112
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
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    イタリアンライグラスとの連続栽培におけるケイヌビエの安定多収栽培法の確立に資するため,刈取時の生育状態と刈取後の再生長との関係について実験し,次の結果を得た。1.再生過程における乾物重はS字曲線をえがいて増加した。再生初期における乾物増加速度は刈取前のそれより低下した。その低下の程度は刈取時の生育量が大きいほど大であった。2.刈株乾物重およびその中のT.A.C.含量ともに再生長との間に明確な関係が認められなかったが,刈株中の全N含有率は再生茎歩合と高い正の相関を有し,再生初期の乾物増加速度を高めた。3.本実験では刈取時の草丈が約140cm,乾物収量が約80kg/aになっても倒伏はなく,刈取後に生長を停止する再生障害は起らなかった。再生茎歩合の低い条件での再生長は遅れて発生する新しい分けつによって構成されるので,遅延型の再生障害と呼ぶことができる。再生長の遅延は草丈が約70cm・乾物収量が約30kg/a以上のときに顕著であった。4.年間の収量を高めるには,再生長の遅延が起る回数と期間をできるだけ少なくして,生育全期間を通じての平均生産力を高めるよう刈取時期を設定する必要のあることが考察された。
  • 名田 陽一
    原稿種別: 本文
    1974 年20 巻3 号 p. 113-118
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
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    ヒエ,シュクビエ,ローズグラス,カラードギニアグラスを組み合せて,各2草種の混播を行い,収量,個体数の変化を調査した。1.単播区の合計生草収量はシュクビエ,ローズグラス,ヒエ,カラードギニアグラスの順に高かった。2.2草種を混播すると合計収量は多くの場合,各草種の単播区の収量の中間となった。3.刈取時期別の収量の変動は草種によって異なるが,混播により,ある程度その変動が平準化された。4.本試験での競合の主たる要因は,初期生長,草丈,再生にあると考えられる。
  • 中條 博良, 浅野 広
    原稿種別: 本文
    1974 年20 巻3 号 p. 119-124
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
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    刈取り前および刈取り後の温度がオーチャードグラスの再生に及ぼす影響を検討するため,自然光型グロースキャビネット内で試験を行なった。刈取り前および後の温度をそれぞれ10°,17°,24°,30℃とし,それらの温度の組合せの条件下でオーチャードグラスを栽培した。結果の大要は次の通りである。1.刈取り前の10日間の生育温度の違いにより生育に差を生じた。生育温度が高くなるに従って草丈および葉面積はやや大となり,分けつ数はやや少なくなった。地際より5cm以下の刈株の乾物重および炭水化物含有率は生育温度が高いと小であった。2.再生量および刈取り後の葉面積は刈取り前の温度が低いほど大であった。このような刈取り前の温度の影響は刈取り後の温度が高い時に顕著であった。刈取り25日後の刈株部位の乾物重および炭水化物含有率は刈取り前の温度が低かったものほど大であり,刈取り後の温度が低い時にこの傾向は明瞭であった。3.再生量および刈取り後の葉面積は刈取り後の温度が高いほど大であった。このような刈取り後の温度の影響は刈取り前の温度が低い時に顕著であった。刈取り25日後の刈株部位の乾物重および炭水化物含有率は刈取り前の温度が低かった場合には後温度が低いほど大であった。前温度が高かった場合には後温度による一定の傾向がみられなかった。以上の結果,再生量は刈取り前の温度と刈取り後の再生時の温度との両者に密接に関連していた。
  • 石田 良作, 嶋村 匡俊, 及川 棟雄
    原稿種別: 本文
    1974 年20 巻3 号 p. 125-129
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    1)オーチャードグラス単播の刈取り草地について,施肥量を3水準(NPK各1kg/a/年,同2kg,4kg)とし,そのおのおのに1970年の早春,人為的に20%から75%の基底被度をもつ区を設け,基底被度と収量の関係を検討した。刈取りは年4回行なった。2)基底被度は,施肥量が少ない場合は,当初に設定した値とあまり変ることなく推移したが,施肥量が多くしかも当初に高い基底被度を設定した区では,その値を維持することが困難で,次第に低下した(Fig.1)。3)刈取り時期ごとに基底被度と収量の関係を検討した結果,1kg区では,いずれの刈取り時期も基底被度が高いほど収量が多い傾向が示されたが,2kg区や4kg区では,1番刈は高基底被度-高収量の関係にあったものの,2〜4番刈では,好適曲線がえがかれて最多収基底被度が存在する傾向が示された。4)最多収が示されたときの基底被度は,2kg区では45〜56%,4kg区では35〜46%で,施肥量が多くなるにつれ最多収基底被度は低い値を示した。5)オーチャードグラス草地において,基底被度と収量の間に,このような関係が得られた理由を,この試験で得られた基底被度-株数,基底被度-1株面積,株数-収量関係などから考察した。
  • 田島 公一, 清水 矩宏
    原稿種別: 本文
    1974 年20 巻3 号 p. 130-137
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    パニカム類を主とした暖地型牧草の越冬能力の草種間差異の簡易検定法について検討した。結果は次の通りである。1)冬期平均5℃の温度条件下の圃場での残存株の経時的な堀り取り萠芽実験の結果,越冬期間途中での萠芽程度は,その低温遭遇期間の長さとほぼ比例し,かつ,萠芽実験の結果と圃場における越冬後の萠芽状態とが,ほぼ完全に一致した。2)萠芽実験の堀り取り時に,TTC呈色反応で稈基部組織の活力を見た結果,萠芽程度と呈色反応とは比例的な関係が認められた。3)各草種の幼植物の低温抵抗性を検討した結果,各草種の越冬能力の差異と幼植物の低温抵抗性の差異との間にパラレルな関係があることが認められた。4)幼植物の低温抵抗性の発現を左右する要因として,低温処理期間,処理前の幼植物の生育温度,さらには幼植物の生育ステージ(葉期)が見出された。また,土壌水分の多寡も影響するようであるが,今後の検討を要する。5)各草種の越冬能力を比較した結果,スイッチグラス類,ジャイアントパニック類は平均気温5℃前後では完全に越冬性を示し,カラードギニアグラスのなかでも中国農試がアメリカから取り寄せたクライングラスは,ダリスグラス,バヒアグラスとほぼ同等の能力を示した。これらの草種より越冬能力は低いが,冬期の相当期間中生存していたものとして,カラードギニアグラスのなかのN780およびシンガポールがあった。さらに,カラードギニアグラスのモロッコ,バンバチ,カラハリにも若干の冬期間生存力が認められたが,他のパニカム類は冬期間の生存はほとんど認められなかった。
  • 清水 矩宏, 田島 公一
    原稿種別: 本文
    1974 年20 巻3 号 p. 138-143
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
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    典型的なフィトクローム型光発芽機構を有するとされているエゾノギシギシ(Rumex obtusifolius,L.)の貯蔵温度および期間を異にした種子を用いて,その光発芽性に対する発芽温度の影響を追究し,光発芽における光と温度の関係を検討した。1.エゾノギシギシ種子は,恒温条件下においては,光の存在なしでは発芽がみられなかった。2.エゾノギシギシ種子の光発芽は,完熟採取直後では,18℃〜20℃の発芽温度条件下でみられただけであるが,風乾貯蔵期間の経過とともに,それよりも高温域へ徐々に拡大した。3.光発芽温度域の拡大は,10℃貯蔵条件下では遅延したが,より高温の室温貯蔵条件下では促進された。しかし,それらの貯蔵温度条件は,種子発芽の光要求性には何ら影響を与えなかった。4.採取場所を異にした種子の間では,同一貯蔵条件のもとでも光発芽温度域の拡大の程度には大きな差異がみられた。5.18℃〜20℃の発芽温度条件下での光発芽の,発芽速度パターンは,採取後風乾貯蔵日数によっても,貯蔵温度条件によっても変化せず,一定していた。6.しかし23℃以上の高温部での光発芽の速度パターンに,高温部への光発芽温度域の拡大程度に応じて,速くなることが認められた。そして最終的に休眠が覚醒した段階,すなわち高温部においても光発芽が完全にみられる時点では,温度が高いほど光発芽速度は速くなることが明らかとなった。
  • 清水 矩宏, 田島 公一
    原稿種別: 本文
    1974 年20 巻3 号 p. 144-150
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    エゾノギシギシ(Rumex obtusifolius L.)の登熟過程の種子形成状態および休眠性の変動を追究するため,開花後経時的に,種子の乾物重,含水率および除花被部分(nut)の種子全体に占める割合の推移を調査するとともに,各時点の種子の発芽に対する温度と光の効果を検討した。結果は次の通りである。1)エゾノギシギシ種子は,発芽能力を確保する時点から,暗黒下では一切発芽せず,光反応性の発芽機構を保有していることが明らかとなった。2)エゾノギシギシの種子形成の過程を種子の発芽習性を中心として整理すると次の3期に区分しうる。第1期:開花後10〜15日目までの期間で,乾物重の急激な増加が見られるが,種子としては未完成で発芽能力は有しない。第2期:開花後15日目から25〜30日目までの期間で,種子は乾物重の面からも形態的な点でもほぼ完成する。同時に,発芽も18℃および23℃の両温度条件下でみられる。しかし含水率はまだ50%以上もあり,外見上は未熟な様相を呈する。第3期:開花後30日から40日目にかけての期間で,含水率の急激な低下に伴い,外見的にも完熟種子に見られる茶褐色の花被片となる。そして,第2期と異なり23℃下での発芽のみ顕著に低下し,光発芽可能温度域の縮少が見られる。3)同一個体上で開花日を異にする分けつ茎別の種子形成状態は,開花後の日数で見ると,遅く開花した種子が早く開花したものよりも,すみやかに乾物重の増加あるいは,含水率の低下がみられた。同時に発芽能力の確保も,遅く開花した種子で開花後比較的早い時期にみられたが,早く開花した種子は,発芽能力の確保も遅れかつ光発芽可能温度域の縮少時期も遅くなった。4)開花日が分枝の中でも1週間程度の開きがあるにかかわらず,同一分けつ茎上の分枝を3区分して検討した結果,その区分別の種子形成状態には,大きな差異は認められなかった。
  • 清水 矩宏, 田島 公一
    原稿種別: 本文
    1974 年20 巻3 号 p. 151-157
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    エゾノギシギシ(Rumex obtusifolius L.)の休眠性の確立と種子の含水率の関係を明らかにするため,種子形成過程の各時期に種子を脱粒し,風乾状態におき,その風乾過程での含水率と発芽習性の変化を検討した。また,完熟後も母体に着粒した状態で経過する種子についても同様に検討した。結果の概要は次の通りである。1)種子形成過程の第3期のはじめにあたる開花後30日目の種子は,脱粒時は,含水率が60.7%であり,光発芽も20℃および25℃ともに同程度で,光発芽可能温度域は広かった。しかし,以後の風乾過程の経過につれて,高温部の発芽のみ顕著に低下し,発芽温度域の縮少がみられ,休眠性の確立が認められた。2)同時に,この風乾過程において,20℃下での発芽速度が風乾時間の経過とともに速くなった。3)さらに,脱粒後の風乾過程のいかなる時期においても,暗黒中では発芽が見られず,光反応性に変化はなかった。4)開花後日数を異にする種子の脱粒後風乾過程での発芽習性の変化を検討した結果,種子形成過程の第2期末以降に達している種子は,上記1)と全く同様の傾向を示したが,第2期にあたる種子では,含水率が低下するにもかかわらず脱粒時に見られた25℃下での高発芽率が風乾過程においても消失しなかった。5)完熟後も母体に着粒した状態で後熟過程を経過する種子は,質,量ともに脱粒する種子と差異はなく,また時間の経過とともに高温部での光発芽が発現し,増大することが認められた。6)18℃下での発芽速度は,完熟後の比較的早い時期において,その速度が徐々にはやくなり定常状態になることが判明した。7)完熟後母体付着状態で経過する種子を強制的に脱粒して風乾状態においても,含水率および発芽習性に何ら大きな変化はみられなかった。
  • 萬田 富治, 松本 達郎
    原稿種別: 本文
    1974 年20 巻3 号 p. 158-163
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    DESおよび牧草中ESの投与によって成長が促進されることの明らかにされた幼若ハムスターの正常雄と去勢雌を用いて,DESと牧草中ES (genistin,coumestrol)の下垂体前葉ホルモンに及ぼす影響を比較検討し,エストロジェン投与による成長促進効果の作用機序を考察した。正常雄では,副腎重量はDESの投与によって減少したが,genistinとcoumestrolの投与による影響は認められなかった。前葉重量はDES,genistinおよびcoumestrolのいずれの投与によっても増大し,前葉中のGHとPL含量も増加した。去勢雌では副腎と前葉の各重量にはDES,genistinおよびcoumestrolの投与による影響は認められなかったが,前葉中のGHとPL含量は正常雄の場合と同様に増加した。以上の結果より,DESおよび牧草中ESによるハムスターの成長促進効果の一つの内分泌学的作用機序として,GH増加作用のあることが明らかにされた。
  • 原稿種別: 付録等
    1974 年20 巻3 号 p. 164-166
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1974 年20 巻3 号 p. 166-
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1974 年20 巻3 号 p. Cover11-
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1974 年20 巻3 号 p. Cover12-
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
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