日本草地学会誌
Online ISSN : 2188-6555
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48 巻, 5 号
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  • 原稿種別: 表紙
    2002 年 48 巻 5 号 p. Cover13-
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2002 年 48 巻 5 号 p. App8-
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 目次
    2002 年 48 巻 5 号 p. Toc5-
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    2002 年 48 巻 5 号 p. i-ii
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 八代田 真人, 西道 由紀子, 八代田 千鶴, 中辻 浩喜, 近藤 誠司, 大久保 正彦
    原稿種別: 本文
    2002 年 48 巻 5 号 p. 401-406
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
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    放牧強度および放牧開始時期の違いが放牧地からの乳生産に及ぼす影響について検討した。イネ科主体マメ科混播草地約2haを2等分し,それぞれに5頭(G5)および7頭(G7)のホルスタイン種泌乳牛を輪換放牧した。放牧は1995年では5月1日に,また1996年では5月20日に開始した。草量はG5がG7に比べて多く,放牧開始時期の遅かった1996年が放牧開始時期の早かった1995年に比べ多かった。G5に比べG7の牧草CP含量はわずかに高く,NDF含量は低かった。また,1995年では,1996年に比べ,特に7-8月にかけてのCP含量が高く,NDF含量が低い傾向にあった。放牧地1ha当たりの食草量およびFCM生産量ともに,G7がG5に比べ多かったが,放牧開始時期による明確な差はなかった。
  • 八代田 真人, 西道 曲紀子, 八代田 千鶴, 中辻 浩喜, 近藤 誠司, 大久保 正彦
    原稿種別: 本文
    2002 年 48 巻 5 号 p. 407-411
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
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    泌乳牛の輪換放牧における放牧前イネ科草高の違いが牛乳生産に及ぼす影響を,特に単位面積当たりの牛乳生産量の観点から検討した。イネ科牧草優占草地(1.87ha)を2等分し,一方の放牧前イネ科草高を20cm(GH20),他方を30cm(GH30)となるように放牧間隔を調整した。各草地にはホルスタイン種泌乳牛7頭を1日5時間,5月から10月まで放牧した。GH20は放牧草の粗蛋白質含量が高く,NDF含量が低かった。GH30は割当草量を増加させ,このため1頭当たりの放牧草摂取量を高めた。併給飼料と総飼料摂取量はGH20がGH30に比べ多かった。1頭当たりの乳量は,GH20がGH30に比べわずかに多かったが有意な差は見られなかった。放牧草由来の個体乳量も草高の違いによる影響はなかった。放牧草由来の乳量に対する放牧草TDNの利用率(FCMkg/TDNkg)は,有意ではないがGH20が高かった。単位面積当たりの放牧草摂取量はGH30がGH20より多く,その差はおよそ1tDMであった。しかし,単位面積当たりの放牧草由来の牛乳生産量の差は処理間でわずかであった(GH20;11.1t/ha vs.GH30;11.5t/ha)。本実験の結果から,放牧前の草高を低く維持する管理は,放牧草の栄養価を改善することにより栄養摂取量あるいは利用率を高め,一方,放牧前の草高を高く維持する管理は,割当草量の増加をもたらし,放牧草摂取量そのものを高めたと考えられた。このため本試験程度の草高の範囲では栄養価改善の効果と草量増加の効果が相殺し,単位面積当たりの牛乳生産量には明確な差が現れなかった。
  • 北原 徳久, 柴田 昇平, 河野 道治, 高橋 俊, 西田 智子
    原稿種別: 本文
    2002 年 48 巻 5 号 p. 412-415
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
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    クワ(Morus sp.)を畝間3m,株間0.7mの列状植(25a,4,762本/ha)と3m間隔の正方形植(1か所2本のスポット植,25a,2,222本/ha)し,クワの間に牧草を播種したタワー牧草混生草地を造成した。同草地と野草地(50a)に牛を輪換放牧し,放牧がクワの生存に及ぼす影響について刈り取り条件(クワ列状植の混生草地)と比較検討した。放牧条件下では,クワの生存率は年々低下し,放牧4年目には列状植の混生草地で16-28%,正方形植の混生草地で39-56%になった。一方,刈り取り条件下では,利用4年を経ても殆どの個体が生存していた。このように,放牧はクワの生存に甚大な悪影響を及ぼした。そのためクワの放牧利用の実用化には,クワの牛による採食をコントロールする何らかの対策を講じなければならない。
  • 山本 嘉人, 進藤 和政, 萩野 耕司, 平野 清, 中西 雄二, 大滝 典雄
    原稿種別: 本文
    2002 年 48 巻 5 号 p. 416-420
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    阿蘇地域の半自然草地において,火入れが中止された草地の植生を火入れ継続草地と比較した。調査地は,阿蘇地域の5つのススキ型草地,すなわち火入れ継続,火入れ中止後1年,6年,8年および約30年経過した草地である。5地域とも植被率はほぼ100%であり,群落高は110-178cmであった。出現極数は火入れ継続草地で高く,火入れ中止草地では低かった。立枯れを除いた金地上部は610-744g/m^2の範囲内であり5調査草地の差は小さかった。しかしながら,火入れ中止草地の立枯れは,火入れ継続草地に比べて大きく,中止6年目の草地ではおよそ8倍の量を示した。火入れ中止草地のリターは162-602g/m^2であったが,火入れ継続草地のリターはごく少量であった。リターを含めた全地上部重は火入れ中止6年目の草地は火入れ継続草地のおよそ2倍にもなった。立枯れおよびリター重は中止8年目以降減少傾向を示した。また,火入れ中止草地ではススキの被度,茎数,重量とも継続草地より低く,ススキの単独優占度が低下していると考えられた。火入れ継続草地の全木本現存量は火入れ中止草地に比べて小さく,中止年数とともに全地上部に占める木本現存量の比率が高くなった。遷移度は火入れ継続草地から中止年数とともに上昇する傾向を示した。また種多様度指数は,火入れ中止1年目の草地で最も小さく,火入れ継続草地と中止6年目が同程度,中止8年,30年と経るにしたがって上昇した。以上のことから,火入れの中止は立枯れ量を一時的に増大させることが明らかとなり,火入れが中止された草地植生は徐々に森林へ移行していくことが推察された。
  • 須藤 賢司, 落合 一彦, 池田 哲也, 梅村 和弘
    原稿種別: 本文
    2002 年 48 巻 5 号 p. 421-427
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    集約放牧条件下におけるメドウフェスク(Mf)の収量,栄養価,永続性に利用草高が与える影響を明らかにするため放牧試験を行った。また,Mf集約放牧草地の永続性に採草兼用利用が与える影響もあわせて調査した。その結果,Mf主体草地を草高20cmで放牧専用利用した場合,同様な利用をしたPr主体草地に較べ収量と栄養価は同等であり,利用率は上回ったが,永続性に問題が認められた。Mf主体草地を草高25-30cmで放牧専用利用した場合,20cmでの利用に比べ栄養価がやや低下するものの収量は33%増加し,永続性に優れていた。また,採草兼用利用に永続性を改善する効果は認められなかった。
  • 大下 友子, 野中 和久, 久米 新一, 岩渕 慶, 我有 満
    原稿種別: 本文
    2002 年 48 巻 5 号 p. 428-432
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    ガレガのサイレージ発酵特性および飼料価値を明らかにする目的で2つの試験を行った。試験Iでは予乾の影響を,試験IIでは栄養価についてアルファルファと比較検討した。その結果,開花期刈りのガレガは同日刈りのアルファルファに比べ,粗タンパク質含量が高く,CPu含量が高い値を示した。ガレガ,アルファルファのいずれも,ギ酸添加無予乾区や軽予乾区ではVBN含量が高く,サイレージの発酵品質は劣悪であったのに対して,水分含量を50%程度まで予乾すると良質なサイレージが調製された。開花期刈りのガレガの予乾サイレージのTDN含量は53.6%で,同日刈りのアルファルファサイレージと差は認められなかった。本試験結果より,わが国においてガレガは新マメ科飼料作物としての利用が可能と判断された。
  • 原田 久富美, 吉村 義則, 魚住 順, 石田 元彦, 佐々木 寛幸, 神山 和則, 須永 義人, 畠中 哲哉
    原稿種別: 本文
    2002 年 48 巻 5 号 p. 433-439
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    窒素多量施用条件における晩秋から冬季における秋作エンバクおよび立毛貯蔵ソルガムの作物体中の硝酸態窒素濃度の経時変化について調べた。ソルガムでは晩秋から冬季にかけて乾物当たりの硝酸態窒素濃度に顕著な変化は認められなかったが,一方,秋作エンバクにおいては急激な乾物当たりの硝酸態窒素濃度の減少と乾物率の上昇が認められた。このときエンバクの新鮮物当たりの硝酸態窒素濃度には明確な変化は認められなかった。また,秋作エンバクの飼料価値における経時的な低下は認められなかった。以上のことから,窒素多量施用条件において,高乾物率の秋作エンバクを収穫することにより,硝酸態窒素の低い自給飼料の生産が可能であると結論された。さらに,南東北から九州地域におけるメッシュ気候値の月平均気温を用いて,高乾物率の秋作エンバクを収穫するための播種日およびトウモロコシの黄熟期収穫と組み合わせた作付け体系の導入可能地域を推定した結果,関東以西の平地の広い地域で導入可能であると考えられた。
  • 渡辺 修, 黒川 俊二, 佐々木 寛幸, 西田 智子, 尾上 桐子, 吉村 義則
    原稿種別: 本文
    2002 年 48 巻 5 号 p. 440-450
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    草地・飼料畑の強害雑草であるイチビ,ショクヨウガヤツリ,アレチウリ,ワルナスビなど13種類の外来雑草の分布と発生パターンを明らかにするために,GPSを用いて約20km×20kmの範囲で詳細な分布域を調べた。1,578の調査地点の中で,水田,飼料畑,路傍で外来雑草の発生が多く,特にアメリカセンダングサ,イチビ,ショクヨウガヤツリが高頻度で出現した。イチビとショクヨウガヤツリは発生が農耕地に限られていたが,アレチウリ,オオオナモミ,ブタクサは非農耕地で50%以上発生し,さらに自然植生への侵入も認められた。GPSのデータから外来雑草の分布図を作成したところ,アメリカセンダングサ,イチビ,ショクヨウガヤツリは分布の集中する地域が確認されたが,ブタクサとワルナスビは地域全体に分散していた。GISを利用して各ポイントから円を作成し,クランプ同士の結合パターンを解析したところ,クランプ数は指数型減衰曲線で近似でき,すべての種でr=0.95以上の高い相関があった。クランプの解析からワルナスビ,ブタクサ,イヌホオズキ類が単独で発生する傾向が強いことが明らかとなった。本研究で得られたGPSデータは外来雑草の今後の分布拡大を地理的スケールで明らかにするためのデータベースとして利用可能であり,侵入生物に対する生物資源や生態系保護のための効率的な取り組みに活用できる。
  • 及川 棟雄
    原稿種別: 本文
    2002 年 48 巻 5 号 p. 451-453
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 岩波 悠紀
    原稿種別: 本文
    2002 年 48 巻 5 号 p. 454-461
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
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  • 青木 壽美男, 中村 恵一
    原稿種別: 本文
    2002 年 48 巻 5 号 p. 462-465
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 増井 和夫
    原稿種別: 本文
    2002 年 48 巻 5 号 p. 466-472
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2002 年 48 巻 5 号 p. 473-476
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2002 年 48 巻 5 号 p. App9-
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 目次
    2002 年 48 巻 5 号 p. Toc6-
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
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