日本草地学会誌
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16 巻, 4 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1970 年 16 巻 4 号 p. Cover13-
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    1970 年 16 巻 4 号 p. Cover14-
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    1970 年 16 巻 4 号 p. App10-
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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  • 大竹 茂登, 田中 弘敬, 宝示戸 貞雄
    原稿種別: 本文
    1970 年 16 巻 4 号 p. 241-246
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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    オーチャードグラスの育種における早期検定の可能性についての知見を得るため,産地および採種年次を異にするオーチャードグラス4群8品種系統を1967年5月と8月の2回にわたり播種し,それぞれ短日区(自然日長8時間),長日区(自然日長8時間に補助光朝夕4時間ずつを加え計16時間)および対照区について幼苗期の形質発現の調査を行なった。1.幼苗期においても日長効果は大きくあらわれ,長日では葉が伸長するが,出葉間隔および分げつ出現間隔は長くなり,したがって葉数,分げつ数が少なくなった。短日ではその逆であった。しかし地中海産のPortugal2倍体だけはこの傾向がむしろ逆で,短日でもよく伸長する品種である。2.幼苗期の調査項目としては,葉長(または草丈),総葉数,総分げつ数が調査が容易な点からも適当と考えられる。葉幅も日長の影響は少ないが,品種間差は明らかであり,重要である。3.採種年次の古い種子では生育がおとる例が見られ,あらかじめ種子の活力の検査が必要と認められる。4.以上の結果を総括して考えると,幼苗期に一定時間の日長条件を与えることは,品種間差の検出を容易にし,試験の再現性もあるようなので,早期検定の条件として利用できそうである。
  • 名田 陽一, 江原 薫
    原稿種別: 本文
    1970 年 16 巻 4 号 p. 247-253
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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    イネ科牧草の再生量が生育段階の変化に伴なって変る様相とその機構を調査するために,8草種のイネ科牧草を各種の生育段階で刈取り,一定温度条件下で3週間再生させてその再生量を比較した。生育段階別再生量の推移は草種により異なっており,次の四つの型に分けられた。1)生育段階が進むにしたがって再生量が減少する草種(エンバク,イタリアンライグラス)。2)出穂期および登熟期に再生量が少なく,その前後で多い草種(ペレニアルライグラス,チモシー,オーチャードグラス,ローズグラス)。3)生育段階が進むに伴なって再生量が増加する草種(バヒアグラス)。4)生育中期に再生量が多く,その前後で少ない草種(ダリスグラス)。再生量は刈取り時の株・根の量と再生率によって決まるが,生育段階別再生量の推移を決定するのは主として再生率の変化であった。
  • 名田 陽一, 江原 薫
    原稿種別: 本文
    1970 年 16 巻 4 号 p. 254-262
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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    第16報で述べた8草種のイネ科牧草の生育段階別再生量の変化の機構を知るために,まず刈取り時の株・根の貯蔵炭水化物含量および株の窒素含有率を調査した。この結果,生育段階別再生量の推移は刈取り時の株の窒素含有率の推移とよく一致することがわかった。このことから再生量の多い生育段階とは,刈取り時に存在する分けつの中で窒素含有率の高い,即ち若い分けつの占める割合が大である生育段階であろうと考え,刈取り時の分けつの状態を調査した。結果は以下のとうりである。1)生育段階が進むにしたがって再生量が減少する草種(エンバク,イタリアンライグラス)では,節間伸長が一斉に起こり,また出穂期以後の分けつ発生がとまる。そのために刈取り時に存在する再生可能な分けつ数は生育段階が進むにしたがって減少し,その結果再生量も減少する。2)出穂期および登熟期に再生量が少なく,その前後で多い草種(チモシー,オーチャードグラス)では節間伸長は一斉におこり,また出穂期には分けつ発生が止まるが,出穂期をすぎると再び分けつ発生が盛んになる。その結果刈取り時に存在する再生可能な分けつ数は出穂期および登熟期に少なく,その前後では多く,これが再生量を規定している。3)ペレニアルライグラスおよびローズグラスの生育段階別再生量の推移はチモシーおよびオーチャードグラスの場合とはほぼ同じである。また節間伸長は一斉におこるが,分けつ発生は出穂期にも止まらず,各生育段階で盛んである。その結果刈取り時に存在する再生可能な分けつ数は出穂期および登熟期に少なく,その前後では多く,これが再生量を規定している。4)生育段階が進むに伴って再生量が増加する草種(バヒアグラス)では,節間伸長は斉一には起こらず,また分けつ発生は生育段階にかかわりなくおこる。この結果刈取り時に存在する再生可能な分けつ数は生育段階が進むに伴なって増加し,そのために再生量も増加する。5)生育中期に再生量が多く,その前後で少ない草種(ダリスグラス)では,節間伸長は斉一にはおこらず,また分けつ発生は生育後期には止まる。この結果刈取り時に存在する再生可能な分けつ数は生育の中期に多く,その前後では少なく,これが再生量を規定している。
  • 名田 陽一, 江原 薫
    原稿種別: 本文
    1970 年 16 巻 4 号 p. 263-267
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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    エンバクおよびローズグラスの生育段階別再生量におよぼす追肥および相互遮蔽の影響をみるために,刈取り2週間前追肥区,標準区,模擬集団区を設けて調査した。エンバクおよびローズグラスの両草種とも,追肥区の再生量は他の処理区に比較して大であった。エンバクの再生量は,各処理区とも生育段階が進むにしたがって減少したが,追肥および相互遮蔽が特定の生育段階で,とくに強く作用するという現象は見られなかった。ローズグラスの再生量の変動の様相は各処理区ともほぼ同様であり,栄養生長期に少なく,完熟期に多く,その中間の生育段階である節間伸長期,出穂期,登熟期ではほぼ同じ位であった。しかし,模擬集団区の栄養生長期の再生量は極端に少なく,再生障害を起こしているのが見られた。ローズグラスの再生障害の原因としては次のことが考えられる。1. T.A.C.含有量が模擬集団区の栄養生長期と節間伸長期とに少なかった。2.刈取り時の再生可能な分けつ数が模擬集団区の栄養生長期と節間伸長期に少なかった。3.各処理区において,栄養生長期の新分けつによる再生がなかった。以上の原因が重なり合って,模擬集団区の栄養生長期に再生障害が起こったものと考えられる。
  • 石田 良作, 川鍋 祐夫, 及川 棟雄, 牛山 正昭
    原稿種別: 本文
    1970 年 16 巻 4 号 p. 268-274
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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    高冷地におけるアルファルファの乾物生産について検討するため,6月4日より59日間,9月4日より57日間,刈取の高さを7cm,15cmの2段階とし,7〜14日ごとに8回掘取調査した。1.調査期間中の乾物増加量は6〜7月503〜515g/m^2,9〜10月209〜341g/m^2で,RGR,CGRとも6〜7月が大であった。2. 6〜7月に乾物増加量が大であったのは,RLGR,最高のLAIともに6〜7月が大で,またNARも9〜10月に比べ,6〜7月が極めて大きかったことによる。3. NARが秋に低い理由は,一つは日射量日照時間ともに少ないことによるが(NAR=1/F・dw/dtのdtを日数とせず,日照時間とすると,6,9月の差は縮まる),昼間の気温の積算値が極めて少なかったことが大きいと考えられる。4. 15cm刈に比べて7cm刈は,刈取に伴なう株根の乾物の減少が大きく,残葉LAIも少なく,再生初期の生育は劣った。しかし刈取間隔が長い場合,両者の生育差は縮まり年間収量も大差なかたた。刈取間隔が短かい場合は7cm刈が不利と考えられた。5.生産された乾物の各器官への分配率は,6月,9月とも大きな差はみられなかった。
  • 目谷 義大
    原稿種別: 本文
    1970 年 16 巻 4 号 p. 275-278
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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    サイレージ発酵を経時的に追求し,各種要因解析の基礎資料を得るためにオーチャードグラス(水分含量85.5%),アカクローバー(水分含量87.2%)を用いて実験した。その結果,オーチャードグラスにおいてはGOUET^<2)>,GREENHILL^<3)>の得た結果とほぼ同様な経時的変化が認められたのに対し,アカクローバーではplant juiceが非常に早く流出し,さらにplant juice流出から活発な乳酸発酵開始までにオーチャードグラスよりは30時間以上も遅れることがわかり,さらにその後も引きつずき,オーチャードグラスよりはかなり高い乳酸含量で経過したことなど草種別サイレージ発酵には大きな相違のあることが認められた。
  • 目谷 義大
    原稿種別: 本文
    1970 年 16 巻 4 号 p. 279-284
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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    オーチャードグラスの高水分(水分含量81.1%),中水分(水分含量72.8%),低水分(水分含量48.1%)とアカクローバーの高水分I(水分含量87.2%),高水分II(水分含量76.3%)をそれぞれ供試材料とし,ビニールサイロに埋蔵後,各水分区のサイロ内空気を真空ポンプにて35mmHg,45mmHg,無吸引の3吸引処理をしそれぞれの発酵状態を経時的に調査した。1.オーチャードグラスを水分処理した場合,サイレージ発酵における乳酸含量は中水分を境とし,それより水分が多くとも,低くても乳酸の生成を抑制する結果が認められた。また吸引処理による影響は吸引処理の強い区ほど各水分処理による特徴が強く認められたのに対し,無吸引処理では水分処理による特徴があまり強くは認められなかった。一方アカクローバーを供試材料とし,水分処理した場合,いずれの処理区とも高い乳酸含量を示し,水分処理による影響はオーチャードグラスほど強くは認められなかった。また吸引処理による影響は,いずれの水分処理区とも吸引処理の強い区が非常に高い乳酸含量を示した。2.オーチャードグラスに比較し,アカクローバーの場合plant juiceの流出から発酵開始までの時間が非常に長く,さらにオーチャードグラスではplant juiceの流出から乳酸発酵開始までの時間が予乾するほど長時間を要したのに対し,アカクローバーでは逆に予乾するほど発酵までの時間が短かかった。3.両草種におけるpHでは埋蔵初期にアカクローバーが高いが,その後減少が速く,最終的には両草種とも同様な値を示した。
  • 磯野 圭之介, 美濃 羊輔
    原稿種別: 本文
    1970 年 16 巻 4 号 p. 285-289
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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    アルファルファ根粒菌によるトリプトフアンの代謝が調べられた。本菌はトリプトフアンをトリプタミン経由でインドール酢酸に転換する能力をもっている。インドールアセトニトリルおよびインドールアセトアミドはトリプトフアンからのインドール酢酸形成の中間物質とは考えられない。
  • 萬田 富治, 松本 達郎
    原稿種別: 本文
    1970 年 16 巻 4 号 p. 290-298
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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    牧草中のエストロジェン様物質の定量法として一般にマウス子宮重量法が用いられているが,検定の方法によって反応の程度が異なっている。本研究は投与方法による反応性の差異と正常未成熟マウスと去勢未成熟マウスの子宮重量反応の差異について検討し,併せて牧草のエストロジェン活性を既知のエストロジェンの力価に換算して表示する方法を検討した。その結果の大要は次のとおりである。1)正常未成熟マウスを用いた場合は,カテーテルにより6日間,E.S.を経口投与した区においても,飼料混入-自由摂取法により6日間投与した区においても,子宮重量は対照の無投与区との間に有意の差を示さなかった。2)去勢未成熟マウスを用いた場合は,同一量のE.S.を基礎飼料に混入し,自由摂取させた区は,基礎飼料のみを与えた対照区に対して約4倍の子宮重量を示した。また正常未成熟マウスに比べて去勢未成熟マウスでは子宮重量の個体差も小さくなる傾向が認められた。従来,子宮重量法による植物エストロジェンの生物学的検定に正常未成熟マウスを用いた報告が多いが,未成熟マウスの場合においても子宮重量反応は去勢により,その反応性が一層,高められることが明らかにされた。3)DESおよびgenistinのD.R.L.は平行線関係を有し,著者らがダイズ粕から得たgenistinのエストロジェン活性はDESの力価の25万分の1に相当した。4)DESおよびアルファルファ抽出物のD.R.L.はアルファルファ20g抽出物/マウス/6日間の投与量までは平行線関係が認められたが,アルファルファ40g抽出物/マウス/6日間に投与量を倍加した時は非平行線となり,エストロジェンの作用を阻害する物質の存在が推察された。この阻害作用はエチルエーテル抽出物よりもアセトン抽出物の方が顕著であった。牧草のエストロジェン活性を測定するには既知のエストロジェンと牧草抽出物との両者のD.R.L.が平行線関係にある範囲内で投与量を変えて2点以上で測定する必要があることを認めた。
  • 吉田 重治
    原稿種別: 本文
    1970 年 16 巻 4 号 p. 299-300
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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  • 渡辺 潔
    原稿種別: 本文
    1970 年 16 巻 4 号 p. 300-301
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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  • 前野 休明
    原稿種別: 本文
    1970 年 16 巻 4 号 p. 301-302
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    1970 年 16 巻 4 号 p. 303-
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    1970 年 16 巻 4 号 p. 304-
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 目次
    1970 年 16 巻 4 号 p. Toc1-
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 目次
    1970 年 16 巻 4 号 p. i-ii
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1970 年 16 巻 4 号 p. Cover15-
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1970 年 16 巻 4 号 p. Cover16-
    発行日: 1970年
    公開日: 2017/07/07
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