地理学評論 Ser. A
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59 巻 , 7 号
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  • 鹿島 薫
    1986 年 59 巻 7 号 p. 383-403
    発行日: 1986/07/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本研究では,沖積層中の珪藻遺骸群集を指標として,沖積平野や海岸平野における沖積層の堆積過程と,完新世における古地理の変遷を考察した.
    珪藻遺骸群集の消長によって表現される「海進」や「海退」現象は,塩分の変化や水深の変化,さらに異地性の珪藻殻の混入状態の変化などによっており,これらは海水準の変動のほか,砂州の形成と消失,河口の移動や埋積速度の変化などの要因によっても影響を受けている.また,珪藻遺骸群集の推移から直接過去の海水準高度が推定できるのは,「海進」の初期や「海退」に伴い陸域となる直前に干潟域に生息するMd 1種群の優占する層準が出現する場合と,「海退」過程において淡水域となるのと同時に泥炭地の形成が始まる場合に限られた.さらに,大規模な河口平野など背後からの土砂供給の多い地域と,小規模な谷底平野など土砂供給の少ない地域では「海進」や「海退」の現われ方に大きな差があることがわかった.
  • 渡辺 悌二
    1986 年 59 巻 7 号 p. 404-425
    発行日: 1986/07/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    北アルプス,内蔵助カールの植生景観の特徴を明らかにするために,カールの全域で,最大積雪深,消雪時期,地表面構成物質,斜面形,平均傾斜,および地形形成作用の6つの高山環境要因の分析を行ない,カール内の空間を,ほぼ同じような環境条件をもつ8つの景観単位 (Ökotop) に区分した.それらはハイマツ被覆岩塊地,ハイマツ被覆砂礫地,高山草原,強風無植生地,残雪砂礫地,中間的残雪岩塊地,裸岩壁・崖錐斜面,および越年雪渓である.景観単位の決定にかかわっている高山環境要因としては,最大積雪深の平均値がもっとも重要であるが,最大積雪深の平均値が同じときには,他の高山環境要因によって景観単位が決まる.また大きな環境変化がなくても一部の植生景観が変わり得ることがわかった.
  • 1986 年 59 巻 7 号 p. 426-430,438
    発行日: 1986/07/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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