地理学評論 Ser. A
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67 巻, 2 号
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  • 西川 治
    1994 年 67 巻 2 号 p. 77-78
    発行日: 1994/02/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
  • 遠藤 匡俊
    1994 年 67 巻 2 号 p. 79-100
    発行日: 1994/02/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    漁携・狩猟・採集生活をしていたアイヌが和人の影響を受けるようになった段階で,家の構成員が流動的に変化していた現象が確認されている.しかし,家の構成員が流動的に変化する原因とメカニズムは不明であった.天保5 (1834) ~明治4 (1871) 年の高島アイヌでは,多くの家が高島場所内にとどまっていたが,家単位の居住者を追跡した結果,個人の家間移動が激しく,家の構成員は流動的に変化していた.家間移動回数を比較すると,家構成員が流動的に変化していた高島・紋別場所では2回以上の移動者が多く,家構成員が固定的であった静内場所と樺太南西部ではほとんどが1回であった.すなわち,家構成員の流動性はおもに2回以上の移動者によって惹き起こされていた.高島アイヌで個人の家間移動が激しく生じたおもな原因は,高い死亡率と離婚である.とくに配偶者との死別・離別によって,親子・兄弟姉妹の居住する家へ移動したり,再婚のたあに他家へ移動するために2回以上の移動が生じ,家構成員は流動的に変化していた.家構成員の流動性は,必ずしも狩猟・採集という生業形態や遊動性とはかかわりなく生じていた.
  • 鶴田 英一
    1994 年 67 巻 2 号 p. 101-125
    発行日: 1994/02/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    高度成長期以後の日本における観光地理学は,地場産業論的研究が中心となっていた.しかし,現代的行動様式を有する企業が主導的役割を演ずる観光の今日的現象に対応するために,経済学的基盤を有する研究の必要性が増大している.そこで,本稿は資本の運動と施設の立地展開の相互規定的関係を,資本の回転を中心にマクロな次元で分析した.研究対象としては,現代日本の観光産業の中心的特徴を有する会員制リゾートクラブを選んだ.資本の運動の一局面として施設の立地展開を捉えると,大都市周辺の有名温泉型観光地を中心に,外延的に展開していく会員制リゾートクラブのそれは,資本の運動に内在する矛盾を拡大する1つの重要な契機となっている.また既存の施設の立地を前提として,その潜在的矛盾に基づいて施設がさらに加速度的に展開していく傾向をもつといえる.
  • 豊島 正幸
    1994 年 67 巻 2 号 p. 126-136
    発行日: 1994/02/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    東北地方の低地を特色づける緩勾配扇状地の例として横手盆地北東部を取り上げ, 2万年B. P. 前後の堆積面(L1面)の特定に主眼を置いた一連の地形分析を行ない,水文現象との関連を検討した.その結果, (1)L1面の後に形成された新期地形域には, L1面より透水性の高い扇状地堆積層が分布すること(小地形クラスの分析), (2)新期地形域の中で大規模洪水流跡を検出することにより(微地形クラスの分析),地下水が集中して流れるゾーンの予測も可能であることが明らかになっだ.このように, L1面の特定に主眼を置いた一連の地形分析は,堆積層の透水性予測等の土地資源評価にとどまらず,他の応用分野でも有効性を発揮することが期待できる.
  • 1994 年 67 巻 2 号 p. 137-141,144
    発行日: 1994/02/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
  • 1994 年 67 巻 2 号 p. 143
    発行日: 1994年
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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