地理学評論 Ser. A
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64 巻, 6 号
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  • 矢野 桂司
    1991 年 64 巻 6 号 p. 367-387
    発行日: 1991/06/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    Wilsonのエントロピー最大化モデル以降,さまざまな空間的相互作用モデルが開発されてきた(石川, 1988). 従来,これらモデルの類似性については部分的に指摘されてきたが,それらを技術論的に統合しようと試みたものはみられない.本研究は,これらの新しい空間的相互作用モデルを,最尤法に依拠する一般線形モデルの枠組みによって統合した.そして,一般線形モデルの代表的な汎用ソフトであるGLIMを用いて, 1) 対数正規型重力モデル, 2) ポアソン重力モデル, 3) エントロピー最大化モデル, 4) 競合着地モデル, 5) 対数線形モデル,のキャリブレーションを,簡単な数値例を用いて示した.このような一般化の結果,近年展開されているさまざまな空間的相互作用モデルのキャリブレーションに関する技術論的な問題は,あまり重要でないことがわかった.むしろ,対象とする空間的相互作用システムのモデル化に対して,発地区,着地区あるいは当該地区間の関係を示す変数として,,どのような変数を採用し,モデルを特定するかといった概念化が,今後の空間的相互作用モデル研究の重要な課題となることを指摘した.
  • 高橋 重雄
    1991 年 64 巻 6 号 p. 388-407
    発行日: 1991/06/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    従来の目的地選択モデルでは,1回の外出で1カ所の目的地に立ち寄ると仮定されている場合が多い.しかし,現実には1回の外出で複数の目的地を訪れる行動が頻繁に行なわれ,このようなマルティプル・ストップにより,目的地の選択が影響を受ける.本稿では,マルティプル・ストップの研究成果を展望し,それをどのように目的地選択研究にいかせるのかを考察した.目的地を組み合わせる行動により,自宅から目的地までの距離が増加する場合が多く,目的地の選択が影響を受けることを示す実証的な研究成果が蓄積されている.その一方で,目的地で遂行される目的の性質や目的地を組み合わせる順序により,また選択を行なう者の属性や立地環境などにより,マルティプル・ストップが目的地選択に及ぼす影響度が異なることが認められる.今後は,影響度の違いに関する研究を進め,マルティプル・ストップが目的地の選択に影響を及ぼす過程の理解を深めることが必要である.
  • 若林 芳樹
    1991 年 64 巻 6 号 p. 408-414
    発行日: 1991/06/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
  • 1991 年 64 巻 6 号 p. 415-417,436_2
    発行日: 1991/06/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
  • 1991 年 64 巻 6 号 p. 435
    発行日: 1991年
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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