地理学評論 Ser. A
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61 巻, 5 号
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  • 矢澤 大二
    1988 年 61 巻 5 号 p. 379-380
    発行日: 1988/05/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
  • 山川 修治
    1988 年 61 巻 5 号 p. 381-403
    発行日: 1988/05/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    東アジアにおける気圧配置型の出現頻度からみた気候変動の実態を,1941年から1985年までの45年間について論じた.1970年代以降をそれ以前と比較すると,冬型高頻度期間の長期化,厳冬季の早期出現,春季移動性局気圧卓越期の遅れ,梅雨前線活動の後半顕著・長期化,夏型高頻度期間の短縮,日本へ接近する台風(とくに秋台風)の減少,秋雨前線の早期出現・活動長期化,秋季移動性高気圧高頻度期間の早期終了といっ一連の傾向が特徴である.また1980年前後になり,.1960年前後と同様に,日本列島上の梅雨前線が活発になりやすい状態となったが,これは集中豪雨の多発と関連している.さらに,晴天のシンギュラリティとして知られる文化の日を含む11月2~6日は,確かに移動性高気圧に覆われやすく,経年変動も少ないが,同程度のシンギュラリティが春季の4月11~15日にも存在すること等新しい知見を得た.
  • 宮内 崇裕
    1988 年 61 巻 5 号 p. 404-422
    発行日: 1988/05/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    東北日本北部の沿岸に発達する後期更新世海成面群について,洞爺火山灰(約9万年前)と阿蘇4火山灰(約7万年前)などの広域テフラ,海成面の形態的特徴,段丘面構成層の特徴に基づく対比と編年を試みた.対比と編年の標式地となったのは太平洋岸の上北平野である.その結果, 12~13万年前の最終問氷期最盛期に形成された海成面(高館面)は広域に対比され,松前半島,西津軽海岸,男鹿半島などにおいてその旧汀線高度は修正された.約10万年前の多賀台面は隆起速度の大きい日本海側において,また約8万年前の根城面は下北半島西部において認定・対比された.各地域で高館面あるいは多賀台面の低位にあって,テフロクロノロジーの方法で対比されなかった発達の良い2つの海成面は,約8万年前の根城面,約6万年前の柴山面に順次対比される可能性が大きい.このような形成年代をもつ海成面群の存在は,後期更新世における少なくとも4つの高海面期の存在を示唆する.
  • 井上 孝
    1988 年 61 巻 5 号 p. 423-440
    発行日: 1988/05/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,複数の都心を有する都市の人口密度に関してGriffithが提示したモデル(本稿では多核心モデルと呼ぶ)を改良し,そのような都市における人口密度の分布形態およびその時間的変化を実証的に明らかにすることである.ただし結果の解釈を容易にするため,分析対象を2都心,つまり双子都市に限定した.多核心モデルの改良にあたっては,まず人口密度の形態的特性を示す6っの新指標を導出した.次に,人口密度分布の空間的な歪みを示す「バイアス」概念を導入することによって,新しいモデルの構築を試みた.
    本研究は,こうして得られたモデル(本稿では新モデルと呼ぶ)および,孤立モデル,多核心モデルを分割メッシュデータを用いて3つの双子都市地区(沼津・三島地区,静岡・清水地区,前橋・高崎地区)に適用した.その結果,これらの3地区については,新モデルの有効性が他の2モデルのそれをかなり上回ることが示された.また,各パラメータ・指標のモデル問の差異,地区間の差異,そして時間的変化に一定の傾向が認められた.
  • 1988 年 61 巻 5 号 p. 441-446,449
    発行日: 1988/05/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
  • 1988 年 61 巻 5 号 p. 448
    発行日: 1988年
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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