人工知能学会第二種研究会資料
Online ISSN : 2436-5556
2012 巻, SKL-13 号
第13回身体知研究会
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 藤波 努
    原稿種別: 研究会資料
    2012 年 2012 巻 SKL-13 号 p. 01-
    発行日: 2012/09/15
    公開日: 2021/08/31
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    身体知研究はスポーツや楽器演奏など人間の巧みな行為を扱ってきた.こういった行為は目的が明確であることから個々の動きの意味(有効性)を論じられる.しかしダンスや何気ない人間の動作(ジェスチャー)についてはどうだろうか.即興で踊っているダンサーは何を目標として踊っているのだろうか.そこに明確な意図を見いだすことは困難である.またそれ故に個々の動作の意味を捉えることも難しい.本発表では最近取り組んでいるダンスの研究を紹介しつつ,目的が明らかではない行為をどのように理解したらよいのかを議論する.

  • 得丸 公明
    原稿種別: 研究会資料
    2012 年 2012 巻 SKL-13 号 p. 02-
    発行日: 2012/09/15
    公開日: 2021/08/31
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    荒川修作(1936-2010)は,20世紀の日本が生んだ現代芸術家であるが,1960年代後半から,ヒトの意識の形成過程や意味とは何か という認識や意識の科学の最難題に挑戦していた.「意味のメカニズム」,「見るものがつくられる場」,「奈義の竜安寺 心」,「養老天命反転 地」,「Reversible Destiny: We Have Decided Not To Die」,「三鷹天命反転住宅」,「バイオスクリーブ・ハウス(生命を切りひらく家)」として提示された作品群は,身体の重心の位置と身体を取り巻く環境 との相互作用を通じて,我々の意識を人工的につくりだそうとする壮大な実験であった.筆者は,荒川修作の軌跡を概観し,遺作となったバイオス クリーブハウスで実際に体験した意識の変容(なつかしいと思う記憶の形成と,光を見るための手続き記憶の獲得)について報告する.

  • 古川 康一, 升田 俊樹, 西山 武繁, 忽滑谷 春桂
    原稿種別: 研究会資料
    2012 年 2012 巻 SKL-13 号 p. 03-
    発行日: 2012/09/15
    公開日: 2021/08/31
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    楽器演奏やスポーツなどにおいて,体の縮みはパフォーマンスの不具合をもたらし,思った通りに体を制御できないことがある.本論文では,このような「体の縮み」が「可制御性」に及ぼす影響について論じる.

  • 林 勲, 姜 銀来, 王 碩玉
    原稿種別: 研究会資料
    2012 年 2012 巻 SKL-13 号 p. 04-
    発行日: 2012/09/15
    公開日: 2021/08/31
    研究報告書・技術報告書 フリー

    近年,身体の動作に関与した様々な研究が行われている内部モデル論では,身体を一つのモデルと仮定し,フィードバックとフィードフォワード制御からなる脳と身体間の閉回路で身体内部モデルを構成し,身体動作のしなやかさを説明している.本発表では,内部モデルを入出力データから得られる一つの関数モデルとして捉え,身体に装着した各種センサーから身体動作の時系列データを検出し,特異値分解を用いてその動作の特徴を抽出するモデルを提案する.具体的には,左特異ベクトルを用いた類似度と評価値から2種類の識別モデルを構成し,手招きのジェスチャーを識別する.また,特異値によって構成される3次元の超平面から歩行動作の識別を行う.最後に,本論文での特異値分解を用いた動作解析手法の特徴と意義について,考察を行う.

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