企業における重要な業務のひとつであるプロジェクト提案書作成を効率化するために、既存プロジェクト提案データファイルを効率的に再利用できるシステムを開発した。既報のように、既存プロジェクト提案データファイル群をスライド単位に自動分割して、メタデータを自動付与し、スライド単位で目的スライドを網羅的に検索・収集・再利用できるようにした。本論文では、IT企業の実業務で本システムを試験活用した事例について分析し、有効性を検証する。
本件はプロジェクト遂行時の作業パフォーマンスの測定方法について報告を行う。正確な作業パフォーマンスの測定に当たっては正確な工程の区切りの検出が重要である。 そこで、本研究ではガントチャート上の作業開始日に加えて作業着手日の登録を行い、作業着手日と作業開始日の生産性について調査を行った。その結果、多くの場合、ガントチャート上の作業開始日以前に作業に着手しており、実際の作業開始の区切りはガントチャート上の作業開始日以前にあることが明らかとなった。
情報システム企業では情報システム製品の顧客環境での運用時のインシデント情報を収集している。本研究は、新しいインシデントを効率的に解決するために既存のインシデントレポートの知識を再利用することを目的とする。分類対象に依存したテキスト処理以外の共通部分をプラットホーム化することで横展開可能な文書自動分類プログラムを開発し、特定の文書群について自動分類を行い、その有用性の検証を行う。
日本舞踊の「黒田節」の技能の伝承について考察した。歴史的な背景や舞踊の形態そのものの伝承は、1分30秒程度であるがそのマスターは、かなり困難なものである。師匠が、模範を示して、弟子がそれをまねるという伝承能方法をとる。この際、基本姿勢の変化や、銃身の位置、顔の向き、それと連動した手足の動き等、説明されて習得は不可能である。元来、指導書として言語化された虎の巻はない。伝承の過程の映像を示して、言葉による説明と共起する動作等の分析をした。
子どもの発達は複雑であり,各種専門家の知識を集約し議論を促進させ,知識を積み上げていくための仕組みが必須である.本研究では,子どもの発達事例を機軸にさまざまな観点に照らして分析した結果を示すと共に,構築した事典が子育ち支援において有効であることを示す.