ぎょう鉄とは、平鋼板からプレスやガス加熱を用いて、船舶の曲面外板を形成する作業のことであり、造船における匠の技の代表例である。著者らは、ぎょう鉄を幾何学的に理論的に解明することで新しい曲面展開法とその施工法を開発し、そのシステム化を実現した。開発したシステムは、造船所において実用化され、工数削減や精度向上の実績を挙げている。本論では、著者らが開発したシステムの概要と実現場での適用事例について紹介する。
東芝テックでは、ソフトウェア開発費比率が増加し、それに伴うソフトウェア技術の強化が課題であった。具体的には、ソフト技術者育成のPDCAサイクルに新たな取り組みを導入し、新しい育成サイクルを始動した。しかし、膨大なデータ管理や分析、多様化する教育ニーズへの対応といった様々な課題を抱えるようになった。そこで、それらの課題を解決するために、人材育成支援システム・「教育カルテ」(R)を導入した。今回の報告では、人材育成支援システム・「教育カルテ」(R)を活用した人材育成の取り組みとその成果を紹介する。
サプライヤーから発注企業の物流センターまでの商品の輸送費はサプライヤー側が負担し、発注企業の物流センターにおける地代、すなわち商品の在庫に必要なスペースのためにかかるコストは顧客側が負担している。現状では、勘と経験に頼り、発注側の視点だけの、在庫効率を追及した多頻度発注になりがちである。しかし、これでは調達物流における全体最適にはつながらない。本研究では、サプライヤーの物流コストをも考慮した輸送費と地代の最適な組合せを全検索し、全体最適な発注、在庫法を決定するモデルを提案する。