学術論文等,レイアウト等の物理構造と意味内容に基づく論理構造を持った文書への対話的情報アクセスについて検討する.論理構造に基づく単位に対して,その内容と文書内の役割を考慮にいれたパッセージ検索を実現し,その結果から物理構造と論理構造を行き来するブラウジングを可能とすることで,文書の有効かつ柔軟な活用を支援する.本稿では,全体構想と,文書の物理構造から論理構造を構成し文書情報を抽出する文書構造解析について述べる.
我々は,動向に関する問いにタスクを限定することで,現在の検索エンジンよりも高度な検索機能を提供するコンテクスト検索エンジンを提案している.動向に関する問いは幅広いドメインにみられるものであるため,既存検索エンジンと同様ドメインによらず利用可能であることが期待できる.本発表では開発中のコンテクスト検索エンジンの概要,活用例,および今後の課題について述べる.
情報のニーズが明確でない検索者が,検索で得られる情報を基に検索の目標を明確化しながら,新しい知識を獲得していく検索手法であるExploratory Searchが注目されている.検索結果のURLのSOMマップを表示し,ユーザがクラス分けする.その結果を利用して,類似した単語を近くに表示したSOMマップを示し,ユーザが単語の重要度などを設定して,SOMマップを再表示することによってユーザが新たに興味を持つ単語を獲得することを支援する.
本研究では,Skip-gramモデルを拡張し,複数の語義を持つ単語の語義ベクトルを獲得する手法の構築を目指している.本発表では,このようにして得られた語義ベクトルの評価指標の一つとして同義語判定問題を採り上げ,Skip-gramモデルにより得られた単語ベクトルに適用した結果について報告する.