ユーザの視点に立ったWeb情報アーキテクチャ設計手法として,異なる項目が書かれたカードをユーザに分類させ,その結果に基づいてコンテンツとラベルの関連性を抽出するカードソートがある.本論文では,カードを複数カテゴリに分類可能とすることによって,ユーザによるカードソート分類作業を容易にし,分類結果についてもより高い合意率を得ることを目指して改良されたオープンカードソートを提案する.さらに,言語グリッドプロジェクトの一環として現在構築中の多言語校務文書ポータルサイトの設計に本手法を適用した経過についても報告する.
本稿では,レシピコンテンツをユーザの要望に合わせて部分的に入れ替えたり修正するために,既存のレシピを組み合わせ可能な工程に分割し,それらを問題解決プロセスとしてモデル化する手法を提案する。
本稿では,日常生活のイベントの中で撮影した画像群の管理を目的として,イベント構造に基づいた画像管理法を提案する.画像群の時間情報,位置情報から自動的に抽出したイベント構造を用いることによって,日常生活のイベントに基づいた画像管理を可能にする.
多くの企業では,蓄積された大量のナレッジを有効活用できていないと考えられる.この問題を解消するために,本論文では,業務メールに蓄積された暗黙知に着目し,メールから自動抽出したKnow-How,Know-Whoを可視化し,低負担かつ不案内な利用者にも活用可能な企業内情報共有システムを提案する.また,本システムのデモンストレーションした際の反響についても説明する.
This paper introduces the method of ontology based text classification. The class of ontology is associated with the related words and their weights from the pre-classified documents as a learning stage. In the main process, the words and their mutual relations are extracted from the target documents. Then the target document is mapped with classes of ontology. We experiment with International Patent Classification (IPC) ontology and huge pre-classified patent documents to classify scientific abstract.
本論文ではセマンティック・ウェブ上に語彙を導入することの重要性について述べ,語彙を構築するための機構を提案し,語彙構築例を示す.提案する機構は,語彙のベースとなる基本語彙の要素を定義する仕組み,提案言語を用いて基本語彙を基に語彙を構築する仕組み,構築した語彙を用いて問合せを行う仕組み,語彙での問合せの記述をセマンティック・ウェブの問合せの記述に書き換える仕組みの4つから成る.また,語彙の要素である語には名辞とそれを修飾する形容辞の2つの品詞を与え,名辞と形容辞の組合せには論理演算子を語構成子として導入することで,構築した語彙と語構成子の組合せにより複雑な概念を表現することが可能となる.
近年、セマンティック情報が付加されたWebデータが増えており、それらの情報を統合したアプリケーション開発の需要も高まっている。本研究では、軽量オントロジをオブジェクト指向モデルに統合することで、ISAや意味的な同義性を簡単に扱えるKonohaスクリプティング言語を開発している。本発表では、Konohaスクリプティング言語の設計と実装を通し、セマンティックプログラミングの実現について紹介する。
人間に近い高度な言語情報処理能力を工学的に実現するためには、辞書や文法などの言語知識の他に、大量の世界知識を計算機に与える必要がある。そうした世界知識には、モノだけでなく、コト、すなわち、事象に関する知識が含まれる。われわれは、国語辞典の語釈文から抽出した事象に関する知識群を、既存の動詞項構造シソーラスと統合することにより、言語に基づく推論を行なう基盤となる、事象間関係知識のデータベースを構築した。本論文では、このデータベースの構築過程と現状について報告し、データベース内の知識を用いた推論について述べる。
The current goal of our research is to build a Japanese medical ontology. It becomes a key to the successful development of various knowledge processing applications for systematization of vast medical knowledge and the synthetic understanding of them. This article discusses a fundamental consideration of medical ontology based on ontological theory. We focus on "anatomical structure of organs" and "abnormal state in the human body". On the basis of the investigation, we distinguish organ-specific concepts from those independent of any organ. And we described abnormal states of a human body by the same framework which is represented by an object, its attribute and its value(abnormal type). These discussions give a guideline to fill the gap between different medical domains through establishment of common concepts across various branches of medicine.
本発表では,ものづくり環境の複雑化・多様化に伴い重要性を増している失敗知識マネジメントに貢献するため,オントロジー工学に基づく機能的知識外化ツールOntoGearを用いて人工物の不具合に関する知識の構造化を図り,構造化された知識を多角的に活用する研究について報告する.