製造業における高信頼性設計の実現のためにFTA支援ソフトウェアを開発して実務に適用した事例について報告する。この開発はFTAという知的作業を支援する手法の研究成果を企業での実務に導入するために実施されたものであり、その成果物は実務における知識や技術の獲得と継承を支援することになる。本報告では、著者らが開発したソフトウェア基盤のMZ Platformを用いて、試作と評価を短期間で繰り返す開発プロセスを適用することで、この種のソフトウェア開発における課題を克服したことを示す。
本研究は、始点と終点を結ぶパイプを、ベンドおよびエルボを考慮しつつ、コストが最小となるような配管設計案を生成する方法を提案する。実用的な設計へ対応するためには、エルボだけでなく空間を斜めに走るベンドも経路中に考慮に入れるべきであり、本研究は配管設計問題をグラフ上の経路探索問題へ帰着することでこれを実現した。また、本手法は、直径に制約されない寸法で設計空間を離散化可能であり、シミュレーションを通じてその有用性を示す。
本研究では、大学や専門学校のプログラミング演習を対象とし、問題管理と自動採点機能を持つJava言語向けプログラミング学習支援システムJavaEPを開発した。ケーススタディにおいて、受講者のプログラミング能力と講義演習時間内の受講者の作業量を把握することができ、システムの有効性が確認された。