報酬最大化を目的として動作するエージェントどうしが意思疎通するための機構を設計し、プロトタイプ実装を行った。エージェントは belief MDP を近似的に解いていると解釈でき、合目的的に行動・推論・対話を使い分けるよう設計されている。プロトタイプ実装の上で動作するテストプログラムを書くことにより、設計の妥当性を検討した。この機構はヒトの意思疎通の計算論的モデルの候補でもある。
会話において人の話に応答する場合、①話(文章)の「文節(WORD+接続詞)+意志」をベースに話をイメージ(見た結果)に変換し②連想/階層記憶を駆使して話の内容(イメージ)を膨らませ理解を促進し③これを基に、相手に何を伝えたいかを決め④連想/階層記憶を駆使して相手に伝える内容(イメージ)を抽出し⑤WORDに変換し並び替え、文節を形成しつつ文章として纏め、音声情報に変換し発話する。以上を実現するのに次の技術を用いる。A)多重活性化伝搬 in 連想/階層記憶B)階層的抽象化制御(上位?中位概念に絞る)C)全体把握と個別処理:全体を把握しつつ注目した対象にフォーカスしてAction
この研究では,異なる対象の環境系の構造的あるいは機能的随伴を構成し課題の解決を図る,自然知能というアイデアとその機能を,随伴と拡張の圏論的表現に基づいて議論し,具体例として,シューベルト・カリキュラスにヒントを得た多腕バンディット問題における順序構造特定の実施例を紹介する.