本研究では,部屋中のありとあらゆるモノに各種センサを有するRFIDタグが貼付された状況を想定する.これらのタグから得られるセンサ情報を,動的にその部屋に関するオントロジの制約を満たすようにオントロジ上の概念に対応付けることにより,モノに関するセンサ情報を言語シンボル化(概念化)する手法を提案する.環境情報を言語シンボルの集合として記述することで,ユビキタスコンピューティング環境における支援システムの設計支援および再利用支援の効果が期待される.
文章で記述された経験技術のナレッジ階層に基づく概念化プロセスを提案する.ナレッジ階層に基づく概念化は,階層ごとに文章構造を概念として構築するルールを持つ.次に,オブジェクト指向分析の事例を通して経験技術を概念化する手順について述べる.
We attempt to make RDF and topic maps interoperate. We make use of the following: RDF to topic maps mapping, Published Subjects for identifying subjects (resources), and RDF and topic map content spread out on the web. By connecting them semantically, we try to enable the technologies to make work together more effectively than if each had stood on its own..
検討を進めているアプリケーション主導に基づくコンテクストの構造化では,コンテクストも構造化された情報としてコンテンツとみなせるため,コンテクストを用いてコンテクストを定義する方式を提案している.この構造化方式では,コンテンツとコンテクストの境界が明確ではないという指摘を受けている.本稿では,コンテクストの再利用を前提としたコンテクストアウェアフレームワークにおけるコンテクスト適用対象となるコンテンツとコンテクストを再定義する.
ビジネスやオペレーションといった企業活動は,ネットワーク上の多様なシステム上で働くソフトウェアの分散協調に基づいて実行される事が多くなっており,今後もこの傾向はますます強まっていくと考えられる.しかし,現在のシステム設計では,複数システム間のメッセージや業務の実行手順を示すAPL プロセスが,各業務部門ごとに個別最適で設計されているため,システム間インタフェース(IF) ごとにメッセージやプロセスの差異を吸収する変換アダプタを用意しなければならない.そのため,IF の整合にかかるコストやシステム導入までの開発期間が問題になるなど,システム連携におけるIF 整合に関する種々の問題が生じる事が指摘されている.そこで,本研究では,オントロジ言語OWL を用いIF の意味情報を知識ベースとして構築し,複数知識ベース間の半自動マッピングによりIF を生成する事で,迅速にシステム連携を実現する手法を提案する.そして,提案手法の有効性確認のため,実際のNW管理システムに提案手法を適用し,知識ベース構築を行う.また,プロセスの再利用を特徴とするサービス指向アーキテクチャを適用し,システムを構成するAPL プロセスを動的に自システムへ組み込み再利用するプロセスマッピングについても提案を行う.