IT企業では過去に開発した大量のプログラム関連資産を蓄積している。担当者や同一組織内において資産は再利用はなされているものの、組織を跨いで資産を把握・共有・再利用できている例は少ない。本稿では、プログラム関連資産の一部である設計書を基に機械学習を行い、自動的にプログラム関連資産を可視化する手法を提案する。これにより、既存プログラム関連資産の正確な現状把握や、客観的な根拠に基づくプログラム開発可否の適切な判断支援を狙う。また、IT企業の一部の既存プログラム関連資産に対して、本可視化手法を試験活用した結果を評価する。
スマートグリット技術の普及に伴い異なる電力システム間でのデータ交換が要求されている。電力システム情報を対象とした標準オントロジ(メタデータ)の構築が必要となるが、レガシー電力システムの専門知識を標準オントロジに反映させる知識伝承に問題があった。本研究では電力システムの専門知識と情報モデリング知識を融合し、標準オントロジの構築と標準EMS DBプラットフォームの構築、及び次世代電力システムへの応用について研究開発を行う。
産業技術総合研究所では、主に企業向けの技術展示等を実施する「オープンラボ」を毎年開催している。このようなイベントの運営では、会場内での来場者の流れや混雑状況を把握するために映像として記録し、知識を共有することでリソースの配置や運営上の工夫に結びつけることが重要である。本発表では、産総研独自のソフトウェア開発ツールであるMZ Platformを用いて簡易映像記録システムを構築し、2011年と2012年の産総研オープンラボ東会場において、人の流れを分析して運営方法を改善した事例について報告する。