高分子化學
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7 巻, 66 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 第1報 酷酸ビニルの室温乳化重合に就て
    岡村 誠三, 浦川 則男
    1950 年 7 巻 66 号 p. 204-207
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    過硫酸加里を重合觸媒とする醋酸ビニルの乳化重合に於て, 種々の還元剤を媒賦活剤として使用し室温で乳化重合せしめた。賦活剤としてチオ硫酸曹達, 酸性亜硫酸曹達, 硫酸鐵, 亜硫酸曹達, 硼砂及び還元鐵粉が有効である事を知つた。亜硫酸曹達を使用した場合の静置乳化重合速度を使用しない場合と比較した。最後に硫酸鐵と蓚酸とを併用する場合に就て觸媒並びに賦活剤の使用量と重合速度及び重合度との關係を調べた。室温数時間の撹拌乳化重合でポリビニルアルコールとしての重合度約1, 500乃至2, 000を與える重合物を平均90%の收率で得る條件を見出した。
  • 第2報 醋酸ビニルの連續室温乳化重合法
    岡村 誠三
    1950 年 7 巻 66 号 p. 207-210
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    醋酸ビニルとポリ醋酸ビニルとの比重差を利用し, 塔の上部より觸媒水溶液と單量體とを添加し, 塔の下部から重合物の乳濁液を探り出す方式に依つで連續乳化重合法を行つた。前報に報告した硫酸鐡及び蓚酸を賦活剤とする室温乳化重合法を應用して簡單に操作する事が出來た。室温28~30℃ に於て過硫酸加里0.15%硫酸鐵0.005%, 蓚酸0.05%, 乳化劑ラウリルスルフォン酸曹達 (「粉末モノゲン」(第一工業製藥製)) 025%の水溶液1.6立を使用し, ポリ醋酸ビニル約10%を含む乳液を不均80c.c./hr. で連績的に得た。重合物の重合度はポリ醋酸ビニルとして5, 000乃至10, 000, ポリビニルアルコールとして2, 000乃至3, 000であつた。
  • 井上 良三, 櫻田 一郎
    1950 年 7 巻 66 号 p. 211-221
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    醋酸ビニルの塊状並びに溶液重合を種々の條件下に行い次のような結果を得た。1. 無觸媒塊状重合に於ては重合反應の巡行に伴いポリ醋酸ビニルの重合度は急激に上昇する。しかしこれ等のポリ醋酸ビニルを鹸化して得られたポリビニルアルコールの重合度は, 重合反應の全過程を通じて殆ど一定である。2. 溶液重合に於ても高濃度の反應で, 特に高重合物を與えるような場合には塊状量合に於けると同様の事實が認められるが, 其他の場合には, 重合が蓮行しても平均重合度は殆ど變化しない。3. 溶劑としては次の順位にしたがい重合度を低下させる効果が大きい。ベンゾール, 醋酸エチル, 醋酸メチル, メタノール, アセトン, トルエン, エタノール。4. 上にのべた事實より醋酸ビニルの重合に於ては一次重合とこれにつづく二次重合が起り, 一次重合による重合度はポリビニルアルコールの重合度から, 二次重合も併せた重合度はポリ醋酸ビニルの重合度から知り得るものと考え, 二次重合に對する一反應機構を提出した。
  • 第3報燐酸エステルの鹽素化及び燐酸エステル・アマイド類の合成研究
    村上 恭平
    1950 年 7 巻 66 号 p. 222-228
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    鹽素を含むアルコール類又はフェノール類の燐酸エステルはその分子中に含有している鹽素量に比例して繊維素誘導體との親和性及びそれ等より成る可塑物の燃焼性を低下することは, 第2報並びにD.R.P.142832等より明瞭である。而して燐酸エステルを部分的に鹽素化しその含有鹽素量を任意にすることによつで, 繊維素誘導體との親和性及び可塑物の難燃性を適當に撰擇希望性質を有する可塑物製造を可能ならしむる目的にて, 燐酸エステル類の鹽素化反應を研究した。その結果燐酸エステルの鹽素化は0℃ 附近の低温, 無觸媒で急速に行われ, 結合鹽素量を大約6.5%最高とし, それ以下が收率良好で6.5%以上の鹽素含有量を望む場合はエステルの鹸化分解が著しく, 酸性燐酸エステルを生成して水に不溶性燐酸エステルの收量は極めて減少する。
  • 千田 整, 小田 良平
    1950 年 7 巻 66 号 p. 229-233
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
  • 磯田 孝一, 淺香 博夫, 小田 良平
    1950 年 7 巻 66 号 p. 234-238
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    從來知られているポリェチレングラィコールモノエーテルは例えばベレガール0の如く主としてアルキルエーテルであつてアリルエーテル類に就いては餘り文獻がない。著者等はフェニルェーテル及びβ-ナフチルエーテル等のアリルエーテルを合成し且つその二三の性質に就いて調べて見たので共の結果を報告する。
    尚ポリェチレンオキサイド或はポリエチレングラィコールモノェーテルの合成法及びその用途に就いては既に文獻或は紹介があり, 又當研究室に於ても若干研究を行いその結果の一部は既に發表したからそれ等を参照せられ度い。
  • 1950 年 7 巻 66 号 p. 238
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
  • 第26報ビタミンB2定量用カチオン交換性合成樹脂KH-9の製造
    清水 博
    1950 年 7 巻 66 号 p. 239-247
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
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