高分子化學
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16 巻, 174 号
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  • 山口 格, 天笠 正孝, 絹巻 蒸, 高橋 忠男
    1959 年 16 巻 174 号 p. 571-578
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    各種PVAの構造, 熱処理時におけるPVAの構造変化と着色の問題などを紫外部吸収スペクトルより明らかにする目的で研究を行ない, 以下のごとき結果を得た。普通製造されるPVAの紫外部吸収スペクトルには程度の差はあるが, 230mμ, 280mμ, 330mμ 付近に吸収が認められ, 熱処理により着色と同時にそれらの吸収は著しく増大する。これら230mμ, 280mμ, 330mμ 付近の吸収はそれぞれ-(C=C) n-C=O-のnが1, 2, 3の吸収に相当するK-Bandであることを化学的処理を併用し確かめた。これらの事実から熱処理時において, PVAに微量存在した-C=O-, -(C=C) n-C=O-がさらにそれらの生成増加を誘因し着色しやすくすると考えた。
  • 第1報低速度勾配領域の測定および溶液濃度の影響
    内藤 龍之介
    1959 年 16 巻 174 号 p. 579-583
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    ポリビニルアルコーレ水溶液粘度の速度勾配依存性について検討し次のような結果を得た。(1) 低速度勾配領域ではKuhnの希薄溶液の理論が成立し, 粘度と速度勾配との関係は水平部分 (ニュートン流体とみなしうる範囲) を持つ。水平部分は溶液濃度, 重合度が増加するほど減少する。(2) ニュートン流体とみなしうる限界の速度勾配を種々の濃度, 重合度について求めた。希薄溶液 (5g/l以下) では重合度が極端に大きくない場合は400-500sec-1以下ならば完全なニュートン流体とみなしてさしつかえない。(3) Shear effectは溶液濃度および重合度とともに増加するが, 特にある濃度以上でShear effectが急増し, この濃度CcritはPVAの重合度と関係がありCcrit・[η]=一定となることを認めた。またこのCcritは先に見出した粘度および流動の活性化エネルギーの急変するCcritとよく一致した。
  • 重合度および分子構造の影響
    内藤 龍之介
    1959 年 16 巻 174 号 p. 583-586
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    PVAの20g/l水溶液について速度勾配300-1300sec-1の領域における粘度の変化を測定しηsp/cと速度勾配γ とのプロットよりShear efrectを求め, これに及ぼす種々の因子の影響について検討し, 下記の結果を得た。(1)Shear effectは重合度とともに増加し, 特に高重合度領域でその増加が著しい。(2) Shear effectに及ぼす重合度分布の影響は, 重合度を粘度平均で表わせば無視できる。(3) PVA主鎖中に酢酸基, カルボニル基などの異種結合が存在するとShear effectは急激に減少し, 特に同一酢酸基量では部分酢酸化物の方が部分ケン化物よりShear effectが小さい。(4) PVA水溶液は水以外の溶媒 (混合溶媒も含む) の溶液に比べて特にShear effectが大きい。以上 (3)(4) の結果は溶液中におけるPVAの分子内水素結合の考え方によって解釈しうる。
  • 第1報X線広角干渉による研究
    桜田 一郎, 温品 恭彦, 折戸 善一
    1959 年 16 巻 174 号 p. 587-592
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    著者らは, 高分子を室温から400℃までの任意の温度状態に保持したままX線図的に計数管によって測定可能な1つの恒温槽を試作した。本装置を利用して, まず典型的な結晶性高分子であるボリビニルアルコールに着目し, 広角干渉強度曲線の測定によって高温における挙動を研究し, 次のような事実を見出した。1度熱処理を受けたPVAフィラメントの結晶格子は, 室温から210℃に加熱することにより拡大される。たとえば (100) の面間隔は7.80Aから8.04Aまで増加する。結晶性干渉の強度は室温から180℃までは一定であり210℃ でいくぶん減少する。あらかじめ熱処理しない試料においては, 熱処理効果と, 格子の熱膨張効果の両者が現われる。結晶性干渉の強度は室温から200℃ まで増大する。PVAは230℃ で溶融し, 液体の図を与える。270℃ まで加熱したものは室温に冷却すると典型的なPVAの結晶性X線図を与えるが, 290℃ 以上に加熱した試料は室温まで冷却しても液体の図しか与えない。この場合には酸化, 熱分解などの化学変化が顕著に起ったものと思われる。
  • 第2報X線小角干渉による研究
    桜田 一郎, 温品 恭彦
    1959 年 16 巻 174 号 p. 593-596
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    高温におけるポリビニルアルコールの繊維軸方向における規則性の変化に関する知見を得るために, 小角干渉強度曲線を測定し, Hess, Kiessigが提唱した大周期によって検討を行なった。1度熱処理したPVA繊維を緊張固定状態で加熱すると, 室温における212Aなる大周期は225℃ に至るまで変化しない。その間, 小角干渉の強度は増加する。無緊張状態で加熱した場合の結果も同様である。1度も熱処理しなかった繊維を加熱すると, 大周期は室温と225℃ の間で111Aから147Aまで増加する。その間における小角干渉強度の上昇は著しい。無緊張下の加熱においては大周期および干渉強度の増加は緊張下の場合ほど大きくない。すべての場合に, 高温から温度を降下する場合には大周期には変化なく強度は減少する。
  • 今井 清和, 浮田 純二, 松本 昌一
    1959 年 16 巻 174 号 p. 597-602
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    ポリビニルアルコール (PVA) の8.7μ の結晶性バンドの帰属に関する知見を得るために, PVAモデノレ, PVA, PVA共重合体の赤外線吸収スペクトルを9μ 付近で測定した。その結果,(1) ヘプタントリオール-2, 4, 6およびペンタンジオール-2, 4にはPVAの結晶性バンドとよく類似した吸収がPVAとほとhど同じ位置に存在する。このバンドは希釈してもその強度を減少しない。(2) PVAモデルのこのバンドは重水素化してもPVAの場合と同様に, 吸収位置をほとhど変えない。(3) 重合度数十のPVAにも, 結晶性バンドは認められる。(4) PVA濃厚水溶液およびそのゲル化物には, 結晶性バンドが観察されないことを認めた。これらの事実などから, 結晶性バンドは結晶部分のトランス配置ジグザグ鎖のC-C振動と分子内水素結合したGO振動の両者が結合したものであろうと推論した。またPVA9μ の付近にみられるその他のバンドの帰属についても考察した。
  • 松尾 斗伍郎
    1959 年 16 巻 174 号 p. 603-608
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    粘度平均分子量Mv=12.3, 4.6, 2.1×104の3種のポリビニルアルコールの水溶液について光散乱の測定を行なった。23000gで遠心器精製を行なった溶液について三角度法から求めた重量平均分子量Mw としてMvの2倍に近い値が得られたが, 非対称係数および分子の端間距離の値は大きすぎるようであった。同じ精製条件の溶液について得たZimmープロットは異常なひずみを示し, それから計算した分子定数は異常に大きい。このことは溶液中に著しくミクロゲルが存在することを示している。遠心器精製後の溶液を “メンブランフィルター” で口過した場合には散乱強度は大きく減少したが, θ=30°の値は依然として大きすぎる値を示した。また口過した溶液を冷蔵庫中に2週間貯蔵し, 100℃ に加熱した後再び測定したところ, 散乱強度は口過直後より増加した。このような挙動は80℃ 以上で測定を行なっても変わらない。これらの結果からミクロゲルの一部は80-100℃ でも完全には消失しない会合粒子であり, 常温ではそれらがさらに凝集し可視的ゲルにまで, 成長するものと思われる。
  • 第1報融点
    石塚 修, 岡太 昭, 上田 重幸, 室井 正, 生駒 一郎
    1959 年 16 巻 174 号 p. 609-611
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    ヘキサメチレンーイソシンコメロナミド, -アジパミド共重合物についてその比容温度曲線を0℃付近から融点を越える温度付近まで求めた。融点一共重合組成関係はアイソモルヒズムが考えられるにもかかわらず, イソシンコメ獄ナミド30モル%に極小を示す。またこの融点一組成関係からFloryの式を用いてポリヘキサメチレンアジパミドの融解熱として10600cal/molを得た。この値を比熱法で求められている融解熱と比較すると一致する。しかし, 融点一共重合組成からFloryの式を用いての融解熱は比熱法によるよりも低い値を示すと考えられるので, この一致はむしろピリジン核のNの位置による異性化によって弱められてはいるが, なおアイソモルヒズムの存在することを思わせる。融解範囲は比熱法によるものと同程度の大きさで, イソシンコメロナミド50モル%付近で最大となる。同範囲内での比容変化は同じ30-50モル%で極小を示す。
  • 第4報溶液粘度の測定 (その1)
    古谷 進, 本多 正和
    1959 年 16 巻 174 号 p. 612-615
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    ポリ三フッ化塩化エチレンのo-chlorobenzotrifluoride溶液の粘度を110, 120, 130℃ で測定した。試料にはFluomtheneのFYTD, FYTH, FYTSの粉末を用いた。粘度測定には普通のウペローデ粘度計を用いた. 試料を溶解する間に溶媒が蒸発するので, 溶液濃度は重量法で求めた。この方法でのいろいろの誤差について考察し, 普通の希釈法と比較して考察した. 結果は第3, 4図と第1表に示した。温度の影響は明らかでなかった. 極限粘度はFYTD, FYTH, FYTSに対し, それぞれ0.90, 1.18, 130となった。Hugginsの式のk'はいずれも0.85となった。
  • 桜田 一郎, 伊勢 典夫
    1959 年 16 巻 174 号 p. 616-620
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    ゲリオキシル酸による部分アセタール化ポリビニルアルコール (PVAG) の粘度を, 種々の添加塩濃度の水溶液について測定し, Pals-Hermansの希釈法を適用して得た希釈線上において高分子イオンの広がりが濃度によらずほぼ一定であることが確められた。さらに別に報告した取扱により, 高分子成分の平均活量係数と添加塩の平均活量係数との比を求めたが, Pals-Hermansにより定義された両成分の換算係数mと著しくは相違しない値になることが示された。これらの考察から “有効イオン強度” が高分子電解質溶液における重要な量であることが暗示される。
  • 前田 弘邦, 大萱 敬三, 河合 徹
    1959 年 16 巻 174 号 p. 621-626
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    ポリエチレンテレフ々レート繊維の機械的性質界面化学的性質などに深い関連をもつ低ラテラルオーダー領域の微細構造を明らかにすることを目的とし, 熱処理および延伸条件を変えた数種の試料について, 各種濃度フェノール水溶液からの等温吸着曲線を求めた。さらに各濃度のフェノール溶液中で試料繊維の強伸度曲線, 収縮度を測定し, これら機械的性質と微細構造との関連を検討した。また, 各試料の結晶度の尺度として密度を測定した。これらの実験結果を次に要約する。1) フェノール吸着曲線から, 従来無定形領域とされた領域にも種々の段階の凝集構造が考えられる。2) 未延伸試料では100℃ 以上の熱処理で顕著な結晶化が起り, 処理温度の増加とともに結晶化がより完全となると思われる。3) 冷延伸のみでも低オーダー領域への転移が起ることがみられるが, 延伸試料でも結晶化が顕著に現われるのは100℃ 以上で熱処理したものである。4) 未延伸試料の強伸度曲線はいずれの場合もある張力に達すると急激な伸長がみられるが, この “降伏” 強度が未処理試料ではフェノール濃度2.8%から急激に低下するのに対し, 95℃ 熱処理のものではフェノール濃度とともに徐々に低下する。120℃ 熱処理では, 強伸度曲線の低伸度部分にnecking現象に特有な山 (極大) がみられる。5) 延伸試料では吸着曲線に見られたケニック (不完全な微結晶が非晶化され始める濃度と思われる) に対応したフェノール濃度 (未処理で45%, 95℃ 熱処理で5.1%) を境として収縮度が急激に増大する。
  • 加藤 嵩一, 山田 耕一
    1959 年 16 巻 174 号 p. 627-632
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    再生セルロース繊維の代表的な数種類についてアルカリ膨潤およびクロム酸酸化の前処理を加えたのち酸加水分解に付し, 残渣収率およびレベルオフ重合度の変化を測定するとともに電子顕微鏡により残渣の形態を観察し再生セルロース繊維の微細構造に関する知見を得ようと試みた。アルカリ処理ではレベルオフ重合度の増大, 粒子形状の長大化など一部の試料についての観察結果に基いて前報に記述したところを一般に確認することができた。クロム酸酸化はレベルオフ重合度および残渣収率の低下から酸加水分解時の再結晶化を相当程度防止するのに有効であることは明白であるが, 収得される残渣を本来のままのCrystalliteとみなすことは疑問である。なおこの方法は加水分解残渣の性状を著しく変化し, 口過に際していわゆるPeptisatioaを起し, 正確な定量的結果を得ることが困難である。しかしその点を考慮すれば繊維構造に関して興味ある情報を提供してくれる。
  • 桜田 一郎, 松沢 秀二
    1959 年 16 巻 174 号 p. 633-636
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    ポリビニルアルコール (PVA) は水溶液中で過マンガン酸力リ (KMnO4) により酸化分解される。KMnO4はPVAの主鎖の結合の1ヵ所の切断に4分子の割合で消費される。分解したPVA分子は平均末端にカルボキシル基を約1.5個, カルボニル基を0.5個有し, 末端以外の主鎖中に2-3個のカルボニル基を有する。これらの官能基の生成には消費したKMnO4からの酸棄のすベてがあずかるとして, 実験結果は大体合理的に説明される。
  • 白石 誠, 今井 清和
    1959 年 16 巻 174 号 p. 637-640
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    酸化PVAのアルカリ開裂反応によるPVAの主鎖中のカルボニル基の定量法を利用してボリ酢酸ビニルと過酸化ベンゾイルの反応によるカルボニル基の生成を検討した。ポリ酢酸ビニルは過酸化ベンゾイルラジカルの主鎖水素引抜き反応によってカルボニル基を生成することを確かめたが, このラジカルの水素引抜きにあずかる割合はきわめて小さい。したがって重合の途中より過酸化ベンゾイルを追加して得たPVA, あるいは趣端に多量の過酸化ベンゾイルを触媒として得たPVAは, 主鎖中にカルボニル基の存在する可能性もあるが, 常法で得られるPVA主鎖中にはカルボニル基はほとんどないといって良い。また2, 2'アゾイソブチ獄ニトリルとポリ酢酸ビニルの直接反応ではカルボニル基の生成は認められない。これらの事実よりPVA主鎖カルボニル基の生成は重合反応の本質的なものとするClarkeの考えは, まず当らないようである。
  • 韓 東鎮, 中井 康雄, 飯塚 義助, 広田 鋼蔵
    1959 年 16 巻 174 号 p. 641-644
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    塩化ベンジルを無触媒で120℃ 程度に加熱すると, 徐々に塩化水素を放出して縮合して, 2量体ないし3量体を生ずる。この反応の機作, 特に縮合反応の起る反応位置を確かめた。実験には2つの方法を用いたが, その1つは重水素をトレーサーとする方法であって, p, o, およびm-d-塩化ペンジルを合成し, それぞれの縮合反応で生ずる塩化水素中のD組成を測定して各位置の反応割合を算出した。今1つは赤外線吸収による方法であって, 縮合物の赤外線吸収帯から直接に反応位置を推定した。その結果, 縮合はベンゼン核で約40%, 残りはほとんど側鎖で起っいること, そしてベンゼン核の各位置の反応性はP-を1とすると, o-0.26, m-0.18となった。ベンゼン核の縮合反応において, 重水素による同位体効果が認められない。ニトロ置換, ハロゲン置換と同様のカチオノイド型の反応機作によるものと推論した。
  • 第3報かきまぜ法乳化重合における重合速度, DBP移行量およびラテックス粒子数
    大塚 保治
    1959 年 16 巻 174 号 p. 645-649
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    メタクリル酸メチル (MMA) にDBPを添加してかきまぜ法で乳化重合すると自濁時間 (MMAを加えてから液が白濁するまでの時間) は長くなり, 重合速度は低下する。DBP移行率は乳化剤や開始剤濃度が高いほど大である。DBPの添加はラテックス粒子数には影響を及ぼさない。
  • 第4報重合速度と可塑剤移行速度の関係
    大塚 保治
    1959 年 16 巻 174 号 p. 649-652
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    メタクリル酸メチル (MMA) にDBPを添加して静置法やかきまぜ法で乳化重合すると, 乳化剤濃度が大なるほど, また開始剤濃度が小なるほど重合と同時に可塑化が行なわれる。静置法ではDBP移行速度と重合速度の比が油層におけるDBPとMMAの濃度比に比例する。
  • 岡村 誠三, 稲垣 寛, 尾形 栄
    1959 年 16 巻 174 号 p. 653-656
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    開始剤として過酸化ベンゾイル, 過酸化ラウロイル, アゾピスイソプチロニトリルを用い, 60, 70, 80℃ でボリメタクリル酸メチルへのスチレンのグラフト共重合を行ない, 各開始剤を用いた場合のグラフト効率を比較した。
  • 第2報アクリル酸エステルのγ線重合
    岡村 誠三, 稲垣 寛, 八木 清, 佐伯 三郎
    1959 年 16 巻 174 号 p. 657-661
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    アクリル酸メチル, アクリル酸エチル, アクリル酸ブチルを40±1℃, 9200r/hrの線量率でγ線塊状重合を行ない, 重合速度, 重合度を測定し, 重合速度よりそれぞれのG価7.0, 10.9, 17.4を得た。また側鎖の影響を確かめるためにプロピオン酸メチル, エチル, ブチル, 酢酸メチル, エチル, ブチルのラジカル生成率をDPPH法で測定し, いずれもメチル<エチル<ブチルの順にG価が増大し, これらがエステル基のC-H結合の数と比例的な関係のあることを認めた。
  • 岩倉 義男, 林 勝美, 今井 淑夫
    1959 年 16 巻 174 号 p. 662-666
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    チオフェン-2, 5-ジ-β-プロピオン酸とポリメチレンジアミンとの重縮合反応によって, 除いては, すべて良好な溶融紡糸性を示し, 冷延伸可能の繊維を与える。ここに合成したポリアミドと従来報告されているポリアミドとの比較を行ない, チオフェン核をポリアミド鎖に挿入した場合のポリアミドの融点および熱安定性に及ぼすチオフェン核の効果について検討した。
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