高分子化學
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11 巻, 116 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 第3報硝酸繊維素アセトン溶液の比容積と熱膨脹係数1 (互視的測定)
    竹中 治夫
    1954 年 11 巻 116 号 p. 501-508
    発行日: 1954/12/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
  • 第4報塩化ビニリデン樹脂の脆化温度の粘彈性について
    野原 繁三
    1954 年 11 巻 116 号 p. 509-514
    発行日: 1954/12/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    脆化温度を中心として塩化ビニル塩化ビニリデン共重合物の粘彈性挙動と曲げ破壊角度を測定し, この物質の内部構造からくる力学的傾向を求めるとともに破壌変形量と内部摩擦係数との関係を調べた。いわゆる脆化温度領域では破壊変形量はいちじるしく変化し, 測定した内部摩擦係数にも極大があらわれ, この温度を轉移濃度領域中の一つの特性点として取り扱う必要を認めた。またそれらの関係を簡單な力学模型を用いて考察してある。
  • 第3報ブレンツカテキンーフオルムアルデヒド樹脂の分子量分布について
    山田 富貴子
    1954 年 11 巻 116 号 p. 515-521
    発行日: 1954/12/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    前報において1), 2) ブレンツカテキンとフォルムアルデヒドを, 塩酸酸性水溶液で反應させると, 附加と縮合とをくりかえして, 2核体から3核体へと漸次進行し, その分子量は反應時間と共に増大することを述べた。また, ブレンツカテキンのフォルムアルデヒドに対する反應位置は0-, およびP-, にあることをみとめた。本報においては, 得られた樹脂について分子量分布を求め, 4-2官能基反應であるブレンツカテキンとフォルムアルデヒドの反應性と, 樹脂の多分子性とについて, 若干の知見を得ることができた。
  • ブレンツカテキンーホルムアルデヒド樹脂の抗酸化剤としての利用について
    山田 富貴子, 寺町 克巳, 松田 住雄
    1954 年 11 巻 116 号 p. 521-525
    発行日: 1954/12/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    種々なる数平均分子量を有するブレンツカテキン-ホルムアルデヒド樹脂について, パラフィンワックスに対する抗酸化性をN. D. G. A. およびブレンツカテキンと比較檢討した。添加量は0.01-0.05%, 160℃ で空氣をふきこみ, 一定時間ごとに過酸化物價を測定した。その結果N. D. G. A. にやや劣るが, 合成が一段で行われ, 收率も比較的良好で, かつ動物試驗により, 毒性のないことがみとめられた。また, ビタミンAに対しても, 良好な抗酸化性を示した。
  • 第1報N-カルボフェノキシ-DL-アラニンおよび-L-ロイシンの合成ならびに重縮合反應について
    岩倉 義男, 石塚 由雄, 石戸 谷茂
    1954 年 11 巻 116 号 p. 526-534
    発行日: 1954/12/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    カルボフェノキシ-DL-アラニンおよび-L-ロイシンが加熱によって容易に脱石炭酸, 脱炭酸して重縮合することを見出した。重縮合はビリジンを溶媒として加熱還流させて行ったが, 生成重合物Rの窒素分析値, よポリペプチド (-NH-CH-CO-) nの窒素計算値に比していずれも相当低い。熱天秤によるN-カルボフェノキシ-α-アミノ酸の分解曲線, 重合物の紫外線吸收曲線から重合物はフェニルウレタン基を末端基とする低重合度のポリペプチドであることが推定された。重合物の窒素分析値から推定した重合度はポリ-DL-アラニン10~20, ポリ-L-ロイシン3~5であった。N-カルポフェノキシ-DL-アラニンはDL-アラニンのナトリウム塩を無水エタノール中でつくり, クロル義酸フェニルエステルを反應させて合成し, 融点140℃ の白色結晶てある。同様な方法てN-カルポフェノキシ-L-ロイシンをL-ロイシンから合成したが, 油状物質で結晶化しない
  • 第2報二, 三のN-カルボフェノキシ-u-アミノ酸の合成および重縮合反應について
    岩倉 義男, 石塚 由雄, 中西 質, 岩田 雅明
    1954 年 11 巻 116 号 p. 535-540
    発行日: 1954/12/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    およびL-フェニルアラニン, グリシン, ε-ベンゾイルリジンとクロル義酸フェニルエステルとの反應によりそれぞれ相当するN-カルボフェノキシ-a-アミノ酸を合成した。これらのN-カルボフェノキシ-a-アミノ酸をピリジン, トルオール, キシロールなどの溶媒中で加熱還流させるか, あるいは減圧のもとに無溶媒で加熱すると脱石炭酸, 脱炭酸が起り相当するポリペプチドが得られる、生成重合物の窒素分R析値が相当するポリベプチド (-NH-CH-CO-)-から計算した窒素量に比して相当低いのは第1報において述べたようにフェニルウレタン基を末端基として有する低重合度のポリペプチドが生成したためと考えられる。ポリ-ε-ペンゾイルリジンよリポリリジンは合成できなかったが, 加水分解物中にリジンを搬出することはできた.
  • 第3報N- カルボフエノキシーa-アミノ酸の重縮合反應による高分子ポリペプチドの合成
    岩倉 義男, 石塚 由雄
    1954 年 11 巻 116 号 p. 540-546
    発行日: 1954/12/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    アラニン, DL-フェニルアラニン, L- フェニルアラニンおよびL-ロイシンのN-カルボフェノキシ誘導体をベンゾールービリジン混合溶媒中で80℃ に1,000時間加熱して脱石炭酸, 脱炭酸による重縮合反應を行わせた。ビリジンの量によって生成重合物の粘度に差があるが, N- カルボフェノキシーa-アミノ酸に対するビリジンのモル比が10モルの場合が一般に粘度が高い。この場合の生成重合物の窒素分析R値はポリベプチド (-HN-CH-CO-) nとしての窒素計算値によく一致し, また滲透圧法により分子量を求めた結果はポリ-DL- アラニン41, 400, ポリ-DL- フェニルアラニン53, 900, ポリ-L-フェニルァラニン112,000, ポリ-L-ロイシン32, 800であった。
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