麹菌49株 (Asp. flavus-oryzae 42株, Asp. tamari 5株, Asp. candidus, Asp. ochraceus各1株) に就き常法により主要酵素-Pepsin, Trypsin, Erepsin, diastase, Invertase, Lipase, Urease, Pectinase, Catalase, Peroxidase, Tyrosinase-の検出及び酵素力の比較を行い, Proteaseに就ては混合Proteaseを用いて大豆Glycinin, 米Oryzenin, 小麦Glutenin, Gelatin, Milk casein等各種基質に対する分解力を比較して菌株を総ての蛋白質に対して常に強力なもの, 常に弱いもの及び特定の蛋白質に対してのみ強力又は弱力なものの群に大別し, に之により最近の市販種麹の内容を調査した。
終りに発表に当り種々御注意を賜つた山田所長, 実験の手伝をされた中川七三郎, 山崎慶一, 石葉安璋, 奥山宏造, 羽金与五郎, 四谷善三, 羽成久彌諸氏に感謝する。
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