(1) 糖化後発酵法における中高沸点香気成分を分析した結果, i-amyl alcoholとi-amyl acetateの生成傾向と,β-phenylethyl alcoholとβ-phenylethyl acetateの生成傾向が類似していることが認められた。
(2) 酵母菌体及び酵母細胞膜標品により,β-phenylethylalcoholからβ-phenylethyl acetateが生成された。
(3)β-phenylethyl acetate生成活性と, i-amylacetate生成活性とは, 高い相関関係にあり, 両酢酸エステルの生成傾向が類似しているのは, これらの結果によるものであると推定された。
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