分離酵母32号につ次の性質を認めた。
1, ペプトン膣素給源とした場合2.3%まで鰹素抵抗性があるが, 繁殖の好適なのは味液の窒素を0.3-1.0すした点で可なり範囲は広い様である。
2, 味液の窒素を0.5%位すした場合食塩の抵抗は26%まであり, 而して繁殖の好適なのは7-10%位である。3, 糖分は味液を窒素0.5%にした場合には40%まで耐える様である。
4, pHの繁殖に好適する範囲は4.3-4.6位である。
5, 各種酸類の1%すした場合の繁殖の状態は乳酸, 琥珀酸, 枸櫞酸の順で灘に対しては抵抗性が弱い, 醋酸は繁殖は出来ない様である。
6, 好適な成分の下す於ける酵母の繁殖及び成分の変化は培養後7-8日間で総て最高及び最低を示している。唯死滅酵母は9日目位から急増し2週間後には約半数が死滅酵母となる様である。
抄録全体を表示