プラスチックフィルムが従来の包装材である木材や紙に比較して, 軽さ, 透明性, 柔軟性, 強靱性, 防湿防水性, 耐薬品性, ヒートシール可能, きれいな印刷可能, 耐汚染性, 衛生的, 加熱加工の容易さなどですぐれており, このものを用いて数多い画期的な包装が行なわれるようになった。しかし一方において高温変形, 成型後のひずみ, 収縮, 静電気発生, 表面硬度の弱さ, 水蒸気, ガスの透過性などの欠点を持っている。かかる長所, 短所を持つプラスチックを醸造食品包装材料としていかに使用し, またなお残る問題点は何であろうか。
抄録全体を表示