日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
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21 巻, 2 号
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  • 戸川 敦
    1998 年21 巻2 号 p. 65-69
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
  • 崎山 幸雄, 小宮山 淳, 白木 和夫, 谷口 昂, 鳥居 新平, 馬場 駿吉, 矢田 純一, 松本 脩三
    1998 年21 巻2 号 p. 70-79
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    急性中耳炎,急性下気道炎を反復するIgG2欠乏症の乳幼児を対象に静注用免疫グロブリン製剤(IVIG; GB-0998)による感染予防効果を多施設共同研究で検討した.初回300mg/kg体重, 2回目以降は200mg/kg体重, 4週毎, 6回投与のIVIG療法はIgG2欠乏,抗肺炎球菌特異IgG2抗体欠乏を呈して急性中耳炎,気管支炎もしくは肺炎を反復する乳幼児の感染予防に有用であることが示された.
  • 野坂 ゆりか, 西尾 純子, 南木 敏宏, 小池 竜司, 窪田 哲朗, 宮坂 伸之
    1998 年21 巻2 号 p. 80-86
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    症例は15歳女性, 1995年より耳鳴,回転性めまい,強膜炎が出現,翌年には鞍鼻,両膝の関節炎,気管狭窄による呼吸苦,耳介の疼痛,発赤が観察され再発性多発性軟骨炎(RPC)と診断された.プレドニゾロン(PSL) 60mg/日,さらにシクロスポリンA(CsA) 300mg/日が投与されるもコントロール不良なため,ステロイドパルス療法,シクロホスファミドパルス療法,メソトレキセート(MTX)間歌療法,γグロブリン大量点滴静注療法の併用が試みられたが,いずれも十分な有効性が認められなかった.このためサラゾスルファピリジン(SASP) 1g/日の併用を開始したところ,投与開始1カ月後より軟骨部の痔痛が減弱し,同時に急性炎症蛋白の減少もみられた. 2カ月後には臨床症状は完全に消失,急性炎症蛋白も陰性化し,プレドニゾロンを漸減するも現在,寛解状態を保っている.
    難治性RPCに対してSASPは試用に値する薬剤と思われ,本症の免疫抑制療法について文献的考察を加えて報告する.
  • 高橋 裕樹, 松本 岳士, 阿部 環, 佐藤 修司, 浜本 康夫, 見田 裕章, 松永 隆裕, 宮地 敏樹, 牧口 祐介, 今井 浩三, 斉 ...
    1998 年21 巻2 号 p. 87-94
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    症例は56歳,男性.平成7年8月呼吸困難出現し,胸部レ線上異常陰影を指摘され,経気管支肺生検にて閉塞性細気管支炎・器質化肺炎(BOOP)と診断された.ステロイド剤投与にて改善をみたが,同剤の漸減中止後,肺病変の再燃とともに筋痛,筋力低下の出現を認め,精査加療目的に同年12月当科入院となった.筋症状に加え,筋原性酵素の上昇,筋生検所見,および抗Jo-1抗体陽性から多発性筋炎(PM)と診断, BOOP病変はPMの肺合併症と判断し,ステロイド剤の再投与を開始した.筋炎・肺病変の改善を認め,平成8年5月退院となった. PMにおける肺病変としては,抗Jo-1抗体陽性例に多い慢性肺線維症と,自己抗体陰性例にしばしば観察される急速進行型間質性肺炎のふたつがよく知られているが, BOOP合併例の報告例は稀であり,文献的考察を含め報告した.特にBOOP合併例では,肺病変先行例が多いこと,抗Jo-1抗体が約半数例において認められることなどの特徴が認められた.
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