Sjögren症候群(SjS)の膵病変を検討する目的で, 25症例のSjSについてPancreozymin-Secretin試験(PS試験)を実施した.同時にSecretin静注後60分間の膵液についてβ
2-microglobulin(β
2-m)濃度およびLactoferrin(LF)濃度をRIA法にて測定した,さらに尿中アミラーゼの連続測定を施行し,膵病変のスクリーニング検査としての有用性について検討した.
その結果, PS試験における膵外分泌機能低下例は1例(4%)のみであった.しかしSjSでは膵液中β
2-m濃度, LF濃度とも正常対照群に比較して高い傾向にあり(p<0.1, p<0.3), β
2-m濃度で22例中10例(45%), LF濃度で22例中8例(36%)と有意に高値症例が多く存在した(p<0.05,p<0.1).尿中アミラーゼ連続測定法では25例中16例(64%)が陽性であった.しかし本法においては唾液腺由来のアミラーゼを考慮する必要があると考えられた.
以上の検討結果より, SjSの膵には何らかの不顕性の病変が存在する可能性が示唆される.
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