日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
ISSN-L : 0911-4300
26 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 阿部 敬, 今井 浩三
    2003 年 26 巻 2 号 p. 35-42
    発行日: 2003/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
  • 津坂 憲政
    2003 年 26 巻 2 号 p. 43-53
    発行日: 2003/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
  • 笠原 善仁
    2003 年 26 巻 2 号 p. 54-65
    発行日: 2003/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
  • 坂内 文男, 森 満, 石川 治, 遠藤 秀治, 新海 浤
    2003 年 26 巻 2 号 p. 66-73
    発行日: 2003/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    毎年度,特定疾患治療研究事業の対象疾患である強皮症では,臨床調査個人票に症例の基本的属性および臨床検査所見の記載がなされている.我々は今回全国から集められた臨床調査個人票を用い,強皮症について基本集計を行った.
    集計対象は平成11年度に医療費の公費負担を受けた強皮症患者10,956症例である.同疾患の臨床調査個人票にある記載項目について,性別,年齢などの基本的属性の集計を行い,さらに家族歴,自他覚症状,臨床検査所見,鑑別診断を集計した.また,一部の項目につきクロス表を作成し,互いの項目の関連を統計学的に検討した.
    その結果,男女比1:7.3,平均年齢58,5歳(男性58.8歳,女性58.5歳), 5歳年齢階級の最多分布は60~64歳階級などの基本集計結果が得られた.自他覚症状ではレイノー現象が92.4%,皮膚硬化が94.7%,呼吸困難が29.9%,嚥下障害が32.2%にみられ,自己抗体の陽性率は抗トポイソメラーゼI抗体(抗Topo-I抗体)27.5%,抗セントロメア抗体37.7%であった.また,抗Topo-I抗体には肺線維症と統計学的に有意な関連がみられた(P<0.001).
  • 許 志泉, 竹内 健, 松平 蘭, 金井 美紀, 戸叶 嘉明, 高崎 芳成, 橋本 博史
    2003 年 26 巻 2 号 p. 74-79
    発行日: 2003/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    目的と方法:原発性シェーグレン症候群(primary Sjögren's syndrome: PSS)49例,二次性SS(secondary SS: SSS)28例で,二重免疫拡散法(double immunodiffusion: DID)とウェスタンブロット法(western blotting: WB)を用いて抗SS-A/B抗体の反応性を検討した.
    結果: DID法では,抗SS-A抗体の陽性率はPSS 69%, SSS 86%で,抗SS-B抗体の陽性率はPSS 22%, SSS 39%であり, PSSとSSSの間でいずれも有意差はなかった. WB法では,抗52 kD-SS-A抗体単独陽性の比率はPSS 18%で, SSSには1例もなく, PSSで有意に高率であった.抗60 kD-SS-A抗体の陽性率はPSS 37%, SSS 71%で, SSSの中ではSLEに伴うSSSが75%, RAに伴うSSSが63%で, PSSに比し, SSS特に, SLEに伴うSSSで有意に高率であった.
    結論: PSSとSSSにおいて, DID法におけるSS-A/B抗原に対する反応性は差はなかったが, WB法における各分子に対する反応性は異なることが証明された.
  • 塩沢 英輔, 川上 恵一郎, 松田 功, 中牧 剛, 日野 研一郎, 太田 秀一, 友安 茂
    2003 年 26 巻 2 号 p. 80-86
    発行日: 2003/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    16歳女性が高熱と高度の肝機能障害を主訴に来院した.骨髄検査で異常リンパ球および血球貪食像を認め,諸検査より劇症型Epstein-Barr virus (EBV)関連球貪食症候群と診断した. EBVの感染はPCR法で末梢血および骨髄の単核球からEBV-DNAを検出することによって証明した.γ-グロブリン大量療法,ステロイドパルス療法,血漿交換療法を併用したが十分な効果が得られず, T-COP-E療法施行した. 2コースのT-COP療法で肝機能障害・凝固異常は著明に改善し,全身状態も改善したが,脾腫の縮小はみられなかった.加えて化学療法終了後2~3週で再度発熱し,血清LDH, 各種サイトカインの上昇を再び認めた.第53病日に腹腔鏡下摘脾術を施行した.脾臓組織は420gで組織学的にCD8 (+), CD56 (-)の異常リンパ球の浸潤を認め,in situ hybridaizationでEBV encoded small RNAs (EBER)の存在を証明した.摘脾術直後からLDHおよびサイトカインは正常化し,発熱などの症状も消失した.摘脾術後にリンパ球増殖症は生じなかった.発症後16カ月で末梢血単核球のEBV-DNAは検出されなくなった.
feedback
Top