日本口腔腫瘍学会誌
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20 巻, 2 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • ワーキング・グループ案 (第1報)
    日本口腔腫瘍学海学術委員会
    2008 年 20 巻 2 号 p. 25-117
    発行日: 2008/06/15
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
  • 石井 純一, 山根 正之, 山城 正司, 石川 均, 佐藤 博幸, 道 泰之, 岩城 博, 天笠 光雄
    2008 年 20 巻 2 号 p. 119-123
    発行日: 2008/06/15
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    (目的) 顎下部の超音波診断では顎下腺は解剖学的位置のランドマークとして重要である。そこで過去の顎下部腫瘍性病変の超音波像を顎下腺を中心に再検討することを目的とした。
    (対象と方法) 対象は1984年から2005年までの間に当科にて顎下部の超音波診断を施行後, 手術を行った32例である。方法は記録されたエコー像を見直し, 特に顎下腺と腫瘤との関係に注目して検討した。
    (結果と考察) 顎下腺のエコー強度は悪性リンパ腫では高エコーが多かった。唾液腺腫瘍ではエコー強度に差はなかった。
    腫瘤と顎下腺との位置関係では, 悪性リンパ腫では圧迫型6例, 中間型4例, 唾液腺腫瘍では圧迫型1例, 中間型1例, 連続型17例と連続型が圧倒的に多かった。腺内腫瘤と腺外腫瘤で明らかにパターンの違いが見られた。
    (結論) 以上より, 腫瘤とともに顎下腺を評価をすることは, 腫瘤性病変の診断の精度をより高くするために必須であると考えられた。
  • 水谷 雅英, 向井 隆雄, 棚橋 幸子, 永田 雅英, 美馬 淳子, 吉岡 秀郎
    2008 年 20 巻 2 号 p. 125-130
    発行日: 2008/06/15
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    粘表皮癌は悪性唾液腺腫瘍の1種で, 大唾液腺では耳下腺に, 小唾液腺では口蓋に多く発現する。粘表皮癌はまれに顎骨内に生じることがある。今回, われわれは, 下顎骨に発生した粘表皮癌の1例を経験したので報告した。患者は50歳女性で右側下顎臼歯部に違和感を覚え, 紹介により同年7月に当科を初診した。パノラマX線写真およびCT写真で右側下顎第三大臼歯部に歯冠大の透過像を認めた。臨床診断は良性腫瘍であった。術中迅速病理検査を行ったところ, 顎骨中心性粘表皮癌の病理診断を得, 下顎辺縁切除術を行った。術1年後, 局所再発や遠隔転移は認めていない。
  • 河原 康, 神谷 祐司, 小澤 総喜, 山田 利治, 渡邉 裕之, 佐野 大輔
    2008 年 20 巻 2 号 p. 131-136
    発行日: 2008/06/15
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    外側舌リンパ節転移をともなった舌扁平上皮癌の1例を報告した。患者は56歳, 男性で右側舌側縁に中等度分化型扁平上皮癌を認め, T3N0M0と診断された。右側根治的頸部郭清術変法, 可動部舌半側切除外側大腿皮弁による再建術が施行された。原発巣切除の際に, オトガイ舌筋外側に7mm大の孤立性病変を認めた。病理組織学的に原発巣と離れた位置に存在し, リンパ節固有の構造は保たれ, 一部辺縁部は扁平上皮癌に占拠されていた。たとえ術前にCTやMRIで外側リンパ節転移が検出されなくても, 口底部を注意深く触診することが有用であると考えられた。
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